April 29, 2006

Michel Portal/ Dockings

Docking


Bojan Zが来る!ってことで、聞いてたのがこのアルバム。
ポルタルが’97に録音した作品。
エレクトリックファンクも、かっこいいポルタルだけれど、アコースティックな演奏も、かっこいい。
面子は、Markus Stockhausen(tp), Bojan Z(p), Steve Swallow(eb), Bruno Chevillon(wb), Joey Barron(ds)のsextet。
Bojan Zも、Bruno Chevillonも、確かこのアルバムが初めての出会いだったような気がする。

11曲中、Ida Lupino!!を除いて、全てポルタルの作品。
どこまで、アレンジされているのかは分からないけれど、6人のアンサンブルが非常に微妙に、緻密に構成された音楽だ。
Chevillonと、Swallowの二人のベーシストの役割が面白い。
超絶技巧の二人、Chevillonがラインを弾いている脇で、Swallowがアルペジオでピアノような音を出していたり、
Swallowがズーンズーンと重く長い音符を弾く上で、Chevillonがアブストラクトに弦をかきむしったり。
複数ベースの音楽って、結構興味深くて、ファラオ、ロナルドシャノンジャクソン等ドロドロ系で、
良い演奏に出会うことも多いのだけれど、これも、最高に素晴らしい1枚と思う。
Chevillonと、Swallowって超絶な二人だから出来る演奏だと思う。

曲の方は、Bojanが好きそうなバルカン的なジャズ、なんとなくマイルスを思い浮かべる曲、美しくも抽象的な曲など、様々。
1曲目は、そのバルカン的な感じがする曲。
おそらく、Chevillonと、Swallowが二人で、同じリフを延々と弾いているのだけれど、何かがゾワゾワ蠢いている(うごめくって、こういう漢字なんだ。)ようで、気持ち悪くもかっこよい。コンガ?類のパーカスはJoey Barron? ゾワゾワ蠢くベースの上で軽やかに鳴っていて、気持ちよい。
4曲目も、キメがビシバシ決まるユニゾンテーマが、バルカンの雰囲気。ピアノソロからバスクラまではChevillonが4ビートラインを弾き、tpソロではSwallowが引き継ぐ面白い構成。

5曲目Nextは、この6人のアンサンブルの素晴らしさが、とってもよく分かる曲。
ポルタルのバスクラに引き続き、Swallowのとんがったアルペジオ、ふわっと広がるStockhausenのtp、
Chevillonのパーカスのようなベース、Barronが順次現れる。
多分、Swallowのパートぐらいしか決まっていない、フリーなインプロだろうと思うけれど、
それぞれの刻々と変化する有機的な絡み具合が、ウームたまらん。あっけない終わり方も素敵。
続く6曲目は逆にとてもきれいな作曲であるけど、同様な楽器の絡み具合。

9曲目Tornioleは、ポルタル、Chevillon、Joey Baronのトリオ。
超絶ベーシストは多いけれど、ここまでスゴイバッキング、ソロは聞いたこと無い。どうなってんだろうね。
世界中のベーシストが腰を抜かすのでは?
ディレイマシンを使っているような導入部分のベース(Chevillonの得意技)、Joey Baronのリムショットのアクセントがそれを際立たせている。グワングワン低音弦を弾きながら、高音を高速ピッチカートでかきむしるバッキング。
時折ボディを叩いたり、ゆびぱっちんしたり、そのセンスの良いこと!
それに乗る、ポルタル爺のバスクラも超絶。

10曲目は、お待たせ、Cara BleyのIda Lupino。ポルタルは、やっぱり?バンドネオンを弾いている。
淡々とコードを刻むChevillon。ソロはSwallow、Stockhausen、ポルタルの順。
美しい~!Swallowも、バッキングではコード弾きを。ここでも二人のベーシストのコンビネーションは抜群。

Bojanと言いながら、ベースの二人にばかり耳が行ってしまった…
ポルタルも1回見たけど、長身でかっこいい~爺だよね。あんまり、すごすぎて、気絶しそうだったけど。
また、見てみたいなあ、この人も。

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Michel Portal/ Dockings (Label Bleu)
Michel Portal (b cl, bandineon, as), Markus Stockhausen(tp), Bojan Z(p), Steve Swallow(eb),
Bruno Chevillon(wb), Joey Barron(ds)
’97 録音

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April 01, 2006

Kenny Wheeler/all the more

All_the_more








Kennyの沢山の名作の中でも大好きな1枚だ。
John Taylor, Frio Di Castri , Joe Labarberaのワンホーンカルテット。
Kennyはジャズ史上の中で群を抜いて良い作曲家であるけれど、曲に対する愛も感じる。
彼は愛奏曲が幾つもあって、何度も録音をしているし、タイトルのつけ方も。
Everybody’s song but my own, このアルバムにも収録されている、Introduction to no particular song, Phrase one,
それから、色々な人に捧げられたと思われる For ○シリーズ。(For H, For Jan, For P.A)…
Gentle Piece, Green Piece, Little Suiite….
なんとも、はにかんだようなタイトルが多い。
はじめは、自信の裏返しで嫌味、などとも感じたのだけれど、本当に奥ゆかしい人なんだろう。

イタリアのSoul Noteでの録音、地元を代表してFrio Di Castriが参加。
CastriとKennyの競演は、これだけかしらん??
JTと、CastriはContos(Egea)が、パッと頭に浮かぶけれど、他にE. Rava/Secrets (Soul note)なんてのもある。

このアルバムではKennyの6曲と、Joe Labarberaの1曲と、スタンダードのSummer nightが演奏されている。
皆良いメロディなのだけれど、難しい(そうな)曲ばかり。
ちょっとテンポ的にも煮詰まりそうな予感をさせる場面もあるのだけれど、全体的に素晴らしい出来上がりだと思う。

このバンドは、特にリズム隊が素晴らしいと思う。(ちょっと、dsがうるさすぎると、感じる時もある。)
各曲には、それぞれ素敵なイントロが用意されているのだけれど、
そこんとこを、ちょっと聞くだけでも、この3人のコンビネーションの良さを感じることができる。
もちろんKennyが入っているからこそ、素晴らしいのだけれど、イントロの部分、ピアノソロの部分…
このトリオだけで、聞いてみたい気持ちになってしまう。

曲順になぞっていくと(僕の知っている、他アルバムでの収録も紹介しつつ)…
1.Phrase one: Peter Erskine trio/ time beingでも収録された曲。
JTのメロディをなぞるイントロから、Castriのベースソロへ、それからテーマへ続く変則的な構成だ。
ちょっと中途半端と思えるテンポで、倍テン(ポ)になりそうでならない、微妙な演奏。

2.All themore: Foxi trotやLittle suiteに通じるリズムフィギアが、かっこいい。
こんなかっこえー!曲を作ってしまうのも、Kennyの魅力。

3.Mark time: ブレッカーが素晴らしい演奏をしているDouble doubule youに収録。
男性VoThierry Pialaがカバーしているし、Kenny,Paolo Fres, Norma WinstoneとのライブLive at Roccella Jonicaでの演奏も印象深い。感動的で雄大なテーマが、好きだ。自由奔放かつリリカルなJohnのイントロに、絡むLabarberaもウマイなあ。
Kennyのスンバらしいソロのあとの、誰のソロパートとも言えないトリオの演奏がすごい。はじめは浮遊感漂う、どっちつかずのリズムが倍テンて突入。上述Live盤にも負けない、火の出るようなJohnのソロに思わず、興奮。この前のNegriのアルバムでも書いたけれど、ここのCastriもVitous的。

4. Introduction to no particular song: Kenny、JT、それからcl奏者のGabriele MirabbasiのMoon(Egea)に収録。
こういう控え目なタイトルに、Kennyの名曲は多い。
Everybody’s songは、ちょっと食傷気味だけれど、この曲は暫く、イケそう。
とても、優しい雰囲気のワルツ。Castri, Kenny, Johnと引き継がれるソロ。いいなあ。
全体的に、Kennyがいる時は比較的タイトなリズムが、トリオになると思い切り自由度が高くなるのだけれど、その対比が面白い。

5. The imminent immigrant: おそらく初めて聞く曲。
タイトルは深刻な雰囲気だけれど、キャッチーで明るく、おしゃれな雰囲気。・・僕の耳が変なだけ?
Kennyのこういう曲って、簡単に出来そうじゃんって思うのだけど、煮詰まるんだよな、きっと。
Joeのds+Johnのコンピングが、いやに胸キュン。

6. Nontheless: Kennyの曲で一番好きな曲は?って聞かれたら、これ。
Nontheless(それにもかかわらず)って、タイトルも惹かれてしまう。ちょっと、ゆったり目ベースラインが印象的な5拍子。
Angel Song(ECM)では、Konitz, Frisell, Hollandの4人がこれ以上無いってくらいの枯れた演奏を聞かしてくれた。
ここでは、よりリリカルな演奏。

7. Kind of Bill: Kind of Blueさらには、Blue in greenを想像してしまうような曲名。
でも、ニヒルな部分は無く、胸キュンな可愛らしいミディアムテンポの4ビート。Labarbella、いい曲書くなあ。
Johnの素晴らしいイントロ(すべての曲に言える)の後、tp、pがルバートでテーマを演奏し、
インテンポでベースソロへ。1曲目目と似たような構成。

8. Summer night: Kennyの愛想曲らしいスタンダード。早めのテンポで熱い。最後を飾るにふさわしい演奏。

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Kenny Wheeler/all the more (soul note)
Kenny Wheeler(tp), John Taylor(p), Frio Di Castri(b) , Joe Labarbera(ds)
’93 10、11月録音

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March 18, 2006

Aldo Romano/ Corners

Romano-corners-cover
先週は沢山中古盤を買ったのだけれど、良いものが多かった。
オラシオさん紹介のZbigniew Namystowskiの3Nights、この前書いたSulzmannのやつ、
Romano, Texier, SclavisのSuite Africaneも…。
今日書く、“Corners”も、とっても気に入った1枚。

もともと、dsって上手・下手が良く分からなくって、感覚的にElvin、Erskineがいいなあ、ってくらいなのだけど、
(この一言だけで、全然分からないのが、分かるでしょう。 変な文。)
Aldo Romanoに関しては、dsには殆ど耳が行かず、バンドリーダ・作曲家の役割に興味を持ってる。

Fresu、D’Andrea、Castriと組んだイタリアンカルテット、Benita、Ferris、FresuのPalantino、Tempoのカルテット、
パレちゃん、ヴェラスと組んだIntervista、Texier、Sclavisのトリオ(今回、初めて聞いた)…
それぞれ違うカラーの中で、とてもいい曲・演奏を聞くことができる。…すんごいなあ。

イタリアンカルテットは、ダンドレアが音楽監督と勝手に想像していたのだけれど、違うかもね。
Jobimの頃のダンドレアの音とイタリアンカルテットの音に共通点を感じるけれど、
Romanoの基で、D’Andrreaが身につけたものかもしれない。

来日公演記念で製作されたという本アルバム。
東京?のちょっと古い写真と、多分イタリアの風景がジャケに使われている。
Label Bleらしいと言えば、そんな気もするジャケット。
Michel Benita(b), Tim Miller(g), Mauro Negri(cl), Ronnie Patterson(p), Aldo Romano(ds)のクインテット。
Mauro Negriの参加、それも全編cl、が、とっても嬉しい。イェ~ぃ!!!

音はIntervistaの哀愁溢れる部分と、Palantinoの疾走感を足し合わせたようなと言えば、分かる?
この2枚が好きな人は、絶対気に入るはず。

Tim Millerは、Verasのようなアコギから、軽いディストーションを加えた温かいエレキ、ミュートを交えたパーッカシブなプレイ…非常に多彩な演奏をする人。ときおり、Ngyen Leみたいなエスニックな雰囲気もあって、いい。
アコギも、ロックテイスト溢れたエレキもNegriのクラにとってもマッチしている。
ピアノのRonnie Pattersonも、おそらく初めて聞く人だけど、確信犯的なナゾのプレイをしていて僕好み。
コンピングのタイミングも(音の長さを含めて)、和音も、こんなピアノ聞いたことない。

雑踏の中の会話から始まって、全13曲。Negriの1曲を除き、全部Romanoの作品。
哀愁たっぷり、ウルウル路線と、Palantino路線は、ほぼ交互に現れている。

そっちの系統が大好きな僕は前者を中心に、感想を書こう。

2:Petinoville 泣きのクラのイントロから、クラとアコギのユニゾンのテーマに。とてもシンプルなメロディだけれど、かっこいい。Millerはソロではエレキを弾いている。Pattersonは、もしかしたらヘタなのでは?とついつい悩んでしまう、変な演奏。Negriはイントロ、テーマ、エンディングにしか現れないけれど、いいなあ。

4:Song for Elis アコギがたまらなく、たまらなく美しい。g、b、dsのトリオが基本になっている。ためらいがちに(実際躊躇している?)、かぶさる繊細・上品なピアノも聞きモノ。

6:Blanconiglio Romanoの軽いレガートに乗るclとgのユニゾンが美しいワルツ。Pattersonのバッキングは、場を乱しているようにも聞こえるのだけれど、ナゾとしか言えない、不思議な味わいをかもし出している。

8:Blue Bamboo Blue  シニカル風味、ミディアムテンポの4ビート。いかにもRomanoが書きそうって感じの曲。タイトルもいい。ロックテイストたっぷりのMillerのギターに続くNegriのclが渋い。こんな、かっこいいソロは、この楽器でNegriにしか出来ないって断言してしまおう。

11: Pietralata イタリアントラッド(カンツォーネ)を思い浮かべる、小品。ギターとclのduo。

13: Positano 前曲Pioggia sul’ Pnetoでは、極悪非道(ウソ、言いすぎ)なギンギンなギターを弾いていたMillerが天使のようなギターでテーマをとっている美しい曲。Romanoのシンバルワーク、ちょっと何やっているか分からんブラシの雑音が、良い。それから、ここでのPattersonも、美メロの右手と、わけ分からん左手が、あやしく美しい雰囲気を出している。

15: Belleville M11同様の、カンツォーネを思い浮かべる、美しいワルツ。アコギ、クラ、b、dsの4人での演奏。あまりの上品さ、豊かさ、繊細さに鳥肌たってしまった。全曲通して分かったけれど、Romanoのシンバルって、いいなあ。
この曲やりた~~~い。

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Aldo Romano/ Corners (Label Bleu)

Michel Benita(b), Tim Miller(g), Mauro Negri(cl), Ronnie Patterson(p), Aldo Romano(ds)

'98 7月?録音

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March 15, 2006

Stan Sulzmann/ The Jigsaw

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SulzmannとMarc Copland, Larry Grenadier , Bill Stewartのカルテット。
こんな組み合わせもあるんだ。

ここ数日ヘビーローテーションの1枚。Stan SulzmannはKenny Wheelerとの共演で、馴染み深いテナー奏者だ。
ダイナミックレンジが大きく、緩急自在な演奏から、ちょっとモサっとした感じ、Rick Markizaとも共通する急がない語り口も持っているってのが僕のイメージ。このアルバムでは、ソプラノとフルートも吹いている。

Coplandについては、いつも書くことは同じで、変態キレイなピアノ。
1曲目Krellは、今日みたいに春先の晴れた朝にはピッタリの、爽やかな4ビート。
でもCoplandの困ったちゃんなイントロで真っ青な空がマーブル模様に。

床にぶちまけた沢山のビー玉のようで、コツコツぶつかりながら、散らばってく。
あ~ぶつかちゃって、あっちの方にいっちゃったのね。
でも、そっちが一番キレイだし、実は綿密にささっと計算してたの。
…なんて、ぶつぶつ言いながら、一番きれいなパタンを、さらっとCoplandは弾いてるかも。
変態キレイなジャズプレイヤーの一等賞だと思う。

このアルバム、メンバーの良さだけでなく、曲の良さでも光っている。
殆どSulzmannの曲だけれど、Coplandが1曲、CoplandとStewartの競作が1曲、
それから友達想いのKennyが1曲提供している。
…・Kenny Wheelerって、ほんと、曲をプレゼントするのが好きだよね。

2曲目Evie、4曲目Jack Stixは4拍子と3(6)拍子が混ざった、ちょっと刺激的な曲。
ゆったり目のEvieを聞いてて、ちょっとRick Markitzaを思い浮かべてしまった。
4曲目はエモーショナルな曲で、ホゲホゲなSulzmannが聞ける。
6曲目Maudleyは、ごく軽いアフロリズムの、胸キュンなナンバー。
インタールードのCoplandらしいアルペジオと、Stewartのフィルインがとても気持ちいい。
SaltzmanもCoplandも、縦横無尽のソロを繰り広げていてるし、盛り上げるバッキングもいい感じ。
ピアノのヘンテコぶりも、天下一品で、このアルバムの中で一番好きな曲。

全体的に、明るい色彩の曲の中で異彩を放っているのが5曲目のNot a ballad。
ts、p、bのユニゾンによるテーマが印象的な陰鬱な3拍子のバラード。
CoplandとStewartの共作なのだけど、どんな感じで作ったんだろう。
b, ts, dsに引き継がれるソロも素晴らしいし、Stewartの繊細なシンバルワークも聞きモノ。

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おまけに、basho Recordsのレーベルマークを。Justin’ timeのうさこと同じくらい、お気に入りのマーク。
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Stan Sulzmann/ The Jigsaw (Basho records)

Stan Sulzmann(ts), Marc Copland(p), Larry Grenadier(b) , Bill Stewart(ds)
’04 1月録音

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January 28, 2006

John Taylor / Angel of the presence

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JohnとPalle Danielsson(b)、Martin France(ds)のトリオ。

John、Palle、アースキンのトリオの活動が休止してから、随分経つ。
再開を熱望する僕としては、アースキンが居なくても、John、Palle二人の共演が再び聞けるのは、とても嬉しい。
それからds入りの録音も久しぶりでは?ここも、嬉しいところ。

cam jazzレーベル、egaeから立て続けに作品を出しているJohn Taylor。
このアルバムもとても良い。
ecmで聞かれるような観念的なところ、影の部分が無いところも、いい。
あっけらかんと、Johnのきらびやかな部分を強調したような作りだけれど、それでいいと思う。
・・・いや、それがとってもうれしい。
Martin Franceも繊細さと言うと、アースキンに敵わない気もするけれど、ここで演奏される音楽にはマッチしている。
パレちゃんが、少し元気不足であることは否めないけれど、曲も演奏も言うことなし。
なにより、Juni(ECM)を聞いた時みたいに、バンドの行き先が不安になったような気持ちにならない(次のアルバムのカラーが予想できない)ところが、良い。

馴染み深いメロディが再演されているのも、ファンにはうれしいところ。
僕の知っているところを挙げると。。。。
5曲目vaguely asian(steve swallow):new old age(Egea),Insight(Sketch)
7曲目afterthougt :Maria Pia Devito/Verso(Provocateurre)
8曲目intro to no particular song :Kenny Wheeler/All the more(soul note), John Taylor/moon(Egea)

上記3曲は勿論のこと、Swallow作曲のちょっと不思議なブールスの1曲目、
Johnらしい歎美~な2、4曲目のバラード、明るい3拍子の3曲目(ここでのパレの躍動感あるラインのが好き)
。。。聞き所が満載だ。

追記:
① アルバムジャケのデザインはInsight(Sketch)同様、Johnの奥さんのDaine Taylorが手がけている。数年前までNormaが奥さんとばかり、思っていたのだけど、違ったのね。John Suramanのライナーノーツを見ると、このアルバムの録音の数週間後、Daineは亡くなったとのこと。。。
② Johnのきらびやかさについて、上に少し触れたけれど、5曲目のvaguely asianの、アルペジオのキラキラさは何!?録音技術によるものかしらん?
③ Cam Jazzって好きなレーベルであるけれど、ライナーノーツが、いまいち胡散臭い。これ、ほんとうに、本人(このアルバムではJohn Surman)が書いているのかな?とても、テンションが高い文章で、好きになれない。文体が似ているから、ゴーストライターが居るような気がするのだけど。

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John Taylor / Angel of the presence (Cam Jazz)

John Taylor, Palle Danielsson(b), Martin France(ds)
’04 10月録音

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December 18, 2005

Bobo Stenson/ goodbye

bobo_goodbye
とても美しいジャケットが印象的。昔のECMはカラフルなデザインが多かったけれど、最近はモノトーンのものばかり。
やっぱりジャケって重要だよね。
今後ネットによる音楽配信が主流になったら、ジャケはなくなってしまうのかな。楽しみが減ってしまう。
メンバーも曲も何も分からず、編成とジャケだけで、買うのも楽しみの一つなのだけれど。
晴れた山奥で、天を見上げたところ。
でも、こんなに落ち葉が落ちてくるわけはなく、ちょっと悲しい気持ちにもなる写真だ。

最近、Stankoを生で見て、それからRavaの新譜を聞いて、ECMってレーベルのカラーが強すぎるくらい出てるなあ...と、ちょっと否定的な捉え方をしていた。
Kenny Wheeler, Erskine、Keith、AEOC…の昔の作品を聞いている時は、そのカラーを肯定的に捉えていたのだけれど。

最近のECMってそれほど多くを聞いていないけれど、Boboはこのレーベルを代表するベテランミュージシャンだろう。
長年連れ添った、Anders Jormin、それからPaul Motian(モチアンとボボって、共演あったかなあ)とのトリオ。ECMでは2000年に録音されたSerenity以来の作品かしら?

70分強と長い録音だけれど、Serenity同様とても気に入った。
抽象的な部分もSerenityと比較して、聞きやすいかもしれない。
先にECMに対して否定的な見方を書いたけれど、このアルバムはレーベルカラーとマッチした名盤と思う。
レーベルカラーと、ミュージシャンの志向性の乖離なんて、全く想像できない。
ECMの美しさが凝縮された音楽。

とても謙虚な音楽だと思う。静か、耽美とかでなく、謙虚。
ECMのベーシストはJormin以外だと、Alild Andersenが浮かぶけれど、Jorminのベースはごり押しするところはなく、ピアノに寄り添うように、とつとつと音を出している。
中音域は、ちょっとサスティンが足りなく、ぼんぼんって感じ。
‘87にDragonで録音されたVery Eary (dsはrune calsson)と比較すると、BoboもJorminもとても抑制された演奏だ。Very EaryのJorminはうるさ過ぎるくらいだったのだけれど。
ベースの音は、こちらの方が断然に好き。
Dsも長年一緒だったヨンクリからモチアンに替えたのも、良かったのかな。
とにかく、3人とも主張が少なく、淡々と時間が過ぎていく。

曲の方も魅力的なメロディが並んでいる。モチアン作曲の2曲を含めた数曲を除くと親しみ易いものばかりだ。
(正直言うと終盤10~13曲のアブストラクトな曲群は退屈)
前作ではShorterでsweet peaが取り上げられていたけれど、ここではTonny WilliamsのThere comes a timeとOrnet ColemanのRace Faceが演奏されている。前者は胡弓のようなJorminの不思議なアルコから始まる5拍子の曲。単調だけれど、強靭な雰囲気。こういう曲には弱いのだよな。
Ornetの曲は、彼らしいユーモラスでチャーミングなメロディで、異彩を放っているけれど、アルバムの最後を飾るにはちょうど良い選択だったと思う。
他には1曲目のSend in the clownsという曲が素晴らしく良いし・・・・どこかで聞いたメロディなのだけれど、タイトル曲であるGoodbye(ペッパーの演奏が好き)、その他のクラシカルな雰囲気を持った曲(クラシックの引用なのかな?)も良かった。

なんだ、ECM、やっぱりいいじゃんと、改めて思った1枚。
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Bobo Stenson/ goodbye (ECM)
Bobo Stenson(p)、Anders Jormin(b) 、Paul Motian(ds)
’04 4月録音

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October 21, 2005

スタンコが来る!! その後(3)

スタンコの大使館でのライブ、招待状が届きました。

一昨日は、急の関西への出張、昨日はレストランで演奏、今日は終電まで仕事・・・
(私事ですみません)慌しかったので、もう気分的には諦めてました。
夕方に、嫁さんがメールで教えてくれました。

うれしかった。

ちょっとドキドキです。

思い切り、聞いてきますね。

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August 21, 2005

Peter Erskin / As it is

asitis


Peter Erskin(ds), John Taylor(p), Palle Danielsson(b)のトリオの3作目。
なんとも言えない、きれいな青い布地をジャケットにしたアルバム。
アースキントリオのアルバムは、甲乙が付け難いのだけれど、一番の名盤と思う。
分かりやすさから言うと、Vince Mendozaの曲が多く取り上げられている、You never knowを
選んでしまう。事実you never…の方が、聞く機会が多いのだけれど。

買ったキッカケになったのは、10年くらい前のJazz life誌での特集記事だった。
アースキンと言えば、Weather Reportでの活躍しか知らず、「その人がECMでねえ」、
みたいな印象だったと思う。

当時は、それほどヨーロッパなジャズを聴かず、BNが一番と信じていた頃であったので、
Johnも、Palleも、それほど気にしていなかった。
(Palleは、キースやペトとの共演で、結構好きだったけれど。)
興味がひかれたのは、確か「William Waltonって人のクラシックの曲を取り上げたんだ」ってコメントだった。
何故か分からないのだけれど、出張帰りの六本木のWaveでこのアルバムを手に入れた。

John Taylorによる建築的な?構造的な?美しさを持つ作品群と、
耳に心地よい、とろけそうなメロディの作品群が、バランス良く含まれたアルバムだ。
最初は、後者の美メロ、The lady in the lake(P. Erskin), Espenca (Vince Mendoza),
Toch her lip and part(William Walton)の3曲ばかりを聴いていた。

他の曲の素晴らしさ、アースキンのdsの素晴らしさ、このトリオの素晴らしさを理解するには、
ちょっと時間が掛かったように思う。
でも、このアルバムをキッカケに、聞く音楽の間口が広がったことは、間違いない。

幾つかの曲についてコメントすると、

M6 Touch her lip and part
 このトリオと言えば、まずこの曲が頭に浮かんでしまう。
 とても、ゆるゆるのワルツで演奏される、美しいバラード。
 一番美しいジャズは?って聞かれたら、迷わず、この曲を示すなあ。

 JohnはHadenとのDuoアルバムでも演奏しているし、ベーシストのTerje Geweltも
 名盤Dualityで取り上げているけれど、これに勝るものは無いと思う。

M5 Esperanca
 Vince Mendozaを初めて意識した1曲。
 通常のジャズチューンと異なる構成だが、難しい構成では無い。
 ラストのdsソロで使われるリズムパターンが、中途で現れれるが、とてもキュート。
 その後のJohnのソロも牧歌的で好きだ。

M1 Glebe Ascending
 John Taylorらしさが良く出た曲。
 イタリアの歌姫Maria Pia Devitoを核としたRalph Towner、Johnとのトリオでも、
 取り上げられていた。そこでのタイトルはNova luce(a new light)。
 3人の演奏は、とても淡々としたものだけれど、すんげーな、と思う(表現できない)。
 後テーマでの、パレの高音部を使った伴奏、アースキンのフィルインなど、どこまで事前に
 作りこまれたものか分からないけれど、素晴らしい。
 M4, M5などもJohnの作曲だけれど、パレのベースの使い方が、とても上手いと思う。
 同世代のテクニックのあるベーシストは沢山居るけれど、こんなにマッチはしないだろう。

‘92にYou never knowがリリースされて、2年毎にTime beingと、As it isが、
そして’99にJuniを発表して、このバンドの活動はストップしてしまっている。
JohnのECMでの最近作は、Marc Johnson、Joey Barronとのトリオ。

もう、活動停止と見るべきとしたら、残念。

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Peter Erskin / As it is (ECM)
Peter Erskin(ds), John Taylor(p), Palle Danielsson(b)
’95 録音

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June 12, 2005

Joakim Milder / Sister Maj's Blouse

sister_maj
僕は聞いたこと無いのだけれど、'60年代にBorje Fredrikson(1937-68)というts奏者がスウェーデンに居た。
彼はIntervalleと言うアルバムを1枚だけ残して、31歳の若さで死んでしまった。
このアルバムに参加する、Bobo Stenson(p)、Palle Danielson(b)、Fredrik Noren(ds)の3人はBorjeの最後のリズムセクションだ。
一世代若いJoakim Milder('65生まれ)も、Borjeの演奏をレコードで知り、多大な影響を受けたらしい。

幸いにも、BoboがBorjeの書いた楽譜を全て保管してため、この音楽を再演するチャンスが生まれたようだ。
Boboは’63(僕が生まれた年)に18歳の時に雇われ、おそらく5年間活動を共にしたと思われるのだけれど、Borjeから受けた影響は非常強かったのだろう。
未発表曲も多く含まれていた、楽譜の山・・・
没後、30年経ってしまったけれど、こんな良いアルバムが出来て、Boboも幸せに違いない。

Sister Maj's Blouseというブルースから始まり、全11曲収録されている、このアルバム。
コアな北欧ジャズファンだけでなく、多くのジャズファンが気に入るのでは?
耳にすんなり入ってくる魅力的なテーマメロディと、素晴らしいメンバーによる演奏。

僕にとっては、Joakim Milderの参加がとても嬉しいし、彼が参加していることで、
このアルバムはより素敵なものになっていると思っている。
Joakimは、他メンバーと比較すると、知名度がやや、低いかもしれない。
僕にとっては、北欧ではガルバレク以上に好きなサックス奏者だ。
とっても、個性的なアーティキュレイションとフレージング。
コンテンポラリーな演奏家はブレッカーをはじめ、男性的なバホバホ・ゴリゴリなフレーズを吹く人が多いけれど、Joakimはその風貌からも想像できるよう、女性的な優雅さ、繊細さを持ったミュージシャンだと僕は感じている。

曲の方を簡単に説明すると、11曲中、5曲は未発表曲。
そのうち2曲はタイトルも分からなかったようだ。(色々調べて、1曲はタイトルが分かったらしい。)
1曲目Sister Maj's Blouseは、Borjeの最後の作品。
ブラウスをブルースに引っ掛けた、面白いタイトルだ。
Sister Majは、病床のBorjeの最終期を看た看護婦らしい。
可憐さも、女性らしさも、あまり感じない、どちらかというとシニカルな曲(ブルースだもんね)。
シチュエーションだけからは、ロマンスみたいなものを想像してしまうけれど、そんなカケラも無い。

自分で演奏することは無いと予想していたかもしれない。どんな気持ちで作った曲なんだろ。
Joakim、Bobo、Palleと引き継がれるソロは、それぞれ短いけれど魅力的。
Palleちゃんのソロは、しびれる。
EndingのBoboのフレーズはECMファンだったらニヤリとしそうなもの。

サビのコード進行が魅力的なカリプソナンバーの2曲目(Mahatma)、
とても良くスイングするミディアムファーストの4曲目(Stockholm12)、
タイトルとは似つかず、ちょっと戦うぞ!みたいな気持ちになる演奏8曲目(Brollopvals(Wedding waltz))
こんな楽しい曲では、Boboも唸りつつピアノを弾いているのだけれど、陽だまりのゴロゴロ言っているご機嫌な猫のよう。

3曲目はOriental Folksongと副題があるように、東洋的な雰囲気を持ったスローナンバー。
Joakimは、東洋的なものに関心があるようで、独特な雰囲気を作り出している。

他にも、ちょっと抽象的な雰囲気で、Palleの地の這うようなベースが聞ける6曲目(軽量級Charlie Haden的なところもあるが、中音域を中心とした自由度のあるライン、かすれた音色が、僕にはたまらない。)、とりとめの無さ、やりきれなさ、そんな気持ちを綴ったような7曲目など色々。

2曲あるバラード、Min heliga(My Holy), Ballad for Lilaも希望に満ちた明るい曲だ。

5曲が未発表のこと。もしかすると幾つかは病床で書かれたものかもしれない。
でも、こうやって、自分の仲間と後輩が、素晴らしい演奏で表現しているのだから・・・
Boboも、Palleも楽譜を眺めながら、どういう風に演奏しようか?って考えたに違いない。
きっと、楽しい作業だったのだろう。

スウェーデンで’93に賞をとった、このアルバム、彼らは続編としてEpilogueを発表している(’97)。
こちらは、アブストラクトな曲もあり、歯ごたえのあるアルバムだ。

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Joakim Milder / Sister Maj’s Blouse (mirrors)
Joakim Milder (ts)、Bobo Stenson(p)、Palle Danielson(b)、Fredrik Noren(ds)
‘93/1月録音
*正確にはJoakimのリーダー作では無い。リーダー不在の作品。


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June 05, 2005

Vince Mendoza/ Sketches

sketches

Vince Mendozaの名前を知ったのは、ECMのPeter Erskine trioの”You never know”でだ。
いやに良い曲だと思って見ると、彼の名前がずらっと並んでいる。

何を演奏しているのだろうと思ったのだけれど、作曲・編曲者だった。
大編成の音楽に、あまり興味のなかった僕だけれど、彼の音楽でその面白さが分かってきたと思う。
(Maria Schneider、Kenny Wheelerのビッグバンドも同様)

このアルバムは3枚持っている中の1枚。もう2枚は '89録音のstart hereと '97録音のepiphany。
前者は3~9人のコンボの組み合わせ、後者はkenny wheelerを中心としたコンボとlondon symphony orchestraのコラボ。
両者とも、溜息が出るくらい豪華なメンバーだ。

SketchesはWDR big bandに下に挙げるゲストが参加した作品。
(WDRは、Joakim Kuhnトリオとの共演も有名なビッグバンド)
Charlie Mariano(1曲のみ)、Dave Liebman、Ngyen Le、Peter Erskine、Dieter Iig

中でもリーブマンとNgyen Leの参加が目をひく。
Ngyenはイタリアのtp奏者Paolo Fresとの共演が多いロックテイスト溢れるギタリスト。
ベトナム系フランス人であるが、そのオリエンタルなフレーズを聞けば、すぐに彼だと分かる強烈な個性を持ったプレーヤ-だ。
風貌は、インテリな危ない人って感じ。音と似通ったところがある。(先入観??)

上記のMendozaのアルバムには、ジョンスコ、アバクロ、Ralph Townerなんて同様に個性的なギタリストが参加しているが、NugyenとMendozaを結びつけることは難しかった。

結果は…大正解。
この位の凄いミュージシャンは、おそらく、
題目に合わせて、個々の持ち味を最大限に良い形で、表現できると思うけれど。
この場合は、MendozaとNgyenの組み合わせを考えた人が、すごかったのかもしれない。
Mendozaのアレンジによる清楚なホーンのアンサンブルに、ちょっと変態的なウニウニギターが乗っかている!
二人の個性を知っている人は、頭の中で、この音を想像できるのかしらん?

アルバムは、ラベルの「なき王女のためのPavane」から始まる。
ここではCharlie Marianoとリーブマンがフィーチャーされる。
Mariano自身も以前、この曲を取り上げたことがあるようだけれど、二人のメロディの歌い上げ方が素晴らしい。
クラシカルなバッキングを従えた、リーブマンのソロは鳥肌ものだ。

その後、Sketes Part1~8までと題された、Mendozaの自作曲が続く。
(ここでは、おそらくMarianoは参加していない)。
リーブマンとピアノの静かな演奏から始まり、リーブマンが爆発する中盤、
そしてMendozaらしいホーンアンサンブル(ちょっとホノボノ、幸せな気分になれる)Part8まで、聴き所は満載だ。
・・・・構成が複雑すぎて、この曲のどこかが、良いと言うのは、僕にとっては難しい。

Ngyenに焦点を当てると、Part2,3,8の3曲で、彼の長いソロパートを聞くことができる。
Part3は、リーブマンによる美しく長いイントロパートがあり、Ngyenによるテーマ提示がある。
これは、Ngyen自身のアイディア?と思うくらい、彼の個性にあった、オリエントな雰囲気のメロディだ。
その前のイントロパートは、どちらかというと北欧ジャズという感じなので、そのコントラストが面白い。

Part3終盤から、少し唐突な感じでリーブマンとアースキン二人だけによる、高速の4ビートの演奏が始まり、そのままPart4になだれ込む。Part4は、tpとssのユニゾンよる高速のリフもカッコよく、ビッグバンドの真骨頂とも言える演奏。
WDRのtp二人、他のソロもカッコ良いのだけれど、次のリーブマンのソロが熱すぎる。
その後、リーブマンは、WDRのメンツを相手にソロ交換をするのだけれど、本当に火が出るような演奏だ。
このCD最大の聴き所だと思う。
一転して、Part5は、静かな演奏。tb、b、ピアノのソロを聞くことができる。各々のソロの後の、緻密に構成されたアンサンブルがキレイ。

どんな音楽にも、コントラストって必要だけれど、
MendozaのこのCDは曲ごと、1曲の流れの中、ソロイストの持ち味、ソロとバックのアンサンブル…
様々なところに、明暗だけでなく色彩的なものを含んだ、大きなコントラストがある。

彼は若い頃、クラシック作品の分析に没頭したらしいのだけれど、この音楽のバックグランドには、
才能だけでなく、そう言った情熱もあるのだろうな。(これも当たり前だけれど。)

‘97年以降の、彼の新作は無いのだろう。一方でJoni Mitchell、Jane Monheitなどのアルバムで素晴らしい、オーケストレーションを聞かしてくれている。(前者はニアミスも無かったと思うけれど、ケニーとshorterの名前があったりする。)
大編成の音楽作品は作るの大変と思うけれど、新作を聞いてみたい。

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Vince Mendoza/ Sketches(Act)
Vince Mendoza(arrangement, composition & direction)
Charlie Mariano(as)、Dave Liebman(ss)、Ngyen Le(g)、Peter Erskine(ds)、Dieter Iig(b)
WDR Big Band
‘93/11、12月録音

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