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May 03, 2006

イタリア映画を見る。心の中の獣

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数年前からGWにイタリア映画祭ってのが催されているらしい。
ちょっと気にはなっていて、今年初めて、嫁さんといくことにした。
子供が学校に行っている時間でプログラムを選んだ。邦題は「心の中の獣」。
タイトルからは内容は全く想像できなかったけれど、結果的にはとてもいい映画だった。
英語訳はThe beast in the heart。でも、アメリカではDon’t tellってタイトルで公開されたらしい。
獣というよりも、心の中の困った事(それも切実に)、って意味かもしれない。

僕はあらすじを、上手く伝えることができないけれど…
子供の頃、父親に性的虐待を受けた主人公(サビーナ)が、妊娠をきっかけに、
その記憶を思い出してしまうことから、心を乱してしまう。
妹と同じ経験を持ち(妹には打ち明けられないでいる)、子供と上手く接することができない兄、
サビーナのことを愛する盲目の女友達エミリア、それから、娘の友達に旦那を盗られてしまったサビーナの同僚マリア。
心に棘が刺さってる人が何人も出てくるのだけど、最終的にはハッピーエンド?

心の傷は、消えることは無いけれど、愛する人たちで共有することで薄めることは可能ってことだと思う。
ここでの兄から妹への告白が示すように、ごく身近の間柄でも、それがすごく難しいってことは、当たり前だけれど。
…兄は、小さい時に状況を知る母から「これは家族の問題だから」って言われていた。
親近であるからこそ、共有すべき(解決できる)問題を解決できないことも、あるのだろうな。

重いテーマではあるけれど、ユーモアのある会話が、そこら中にあって、映画館の中で何度も大きな笑い声が聞こえていた。

2


登場人物は、うーむと思うくらい、裕福。
そんなディテイルは、少し気になるところが有るけれど、見てよかったなと思う作品だった。
サビーナを中心として話が進むけれど、脇を固める人物達の話も、きっちり書かれていた。

非常に苦痛のある過去を背負って過去引きずる主人公よりも、
とても優しさ溢れる周りの人物の方に愛情を持って観てしまった。
同性であるけれど、サビーナを一途に愛しているエミリア。(この人、きれ~い。左上の写真。)
ひょんなことから、サビーナ、エミリアとの妙な三角関係を作ることになった、マリア。
仕事人間であるけれど、周りへの細やかな配慮が魅力的なTV映画監督のネグリ…

いい関係、いい人ってあるのだなと、感じることができた。

一般封切されれば、良いのに。このお祭りの中の上映だけ(それも2回だけ)は、もったいない。

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