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April 09, 2006

Nico Morelli meets Mauro Negri / Colours

Nmorelli_colours


MirabassiのDuo盤に引き続き、もう一つduo盤を紹介。
これは同じくイタリアのcl奏者NegriとピアニストNico Morelliの共演。
言い方が悪いかもしれないけれど、Mirabassiのduo2枚は二人の会話を超えていて、
自然界に溢れる何かを翻訳して、それを放出しているようなところもあるけれど、
(ちょっと神がかりって言うか…)、こいつは生身の二人の人間の演奏。
音楽の種類の違いであって、良し悪しでは無いから…。両方のスタイルともすき。

Nicoは初めて聞くピアニストだろうか?真っ直ぐ突っ走るタイプ。
ちょっと手癖的に3連フレーズを多く使うのが、少し気になるときもある。
Battaglia, Bollani, Rea, D’Andrea, Birro…沢山のイタリアのピアニストの中では、残念ながら見劣りするかも。
バリバリのテクニックを駆使するわけでも、ヘンテコなことをやるでもない。

そんなことを言いながらも、いいアルバムと思うのは、二人の作曲とNegriの演奏があるからか。
Negriは、このアルバムでもclにだけに専念している。
John Zornを思わせるような(彼のソニークラーク集て、面白いんだよな)、制御されたきたなーい音から、
歪みの全くない可憐な音まで、自由自在。
クラって音が潰れるほんの手前のコントロールって微妙で、位相?が変化するっていうか、場面がふっと動くっていうか、そんな感覚が得られるときがある。それが、メロとあいまって、とても胸に染み入る瞬間がある。
このアルバムでも、そんな場面が沢山ある。

昔ながらのスィングや、クラシック寄りの音楽には不適かもしれない。でも、現代的なジャズにぴったりの音色。
以前、僕はclって楽器に誤解を持っていたけれど、Negriの演奏を聞いたら、この楽器をやりたいと思う人が増えると思う。
色々なコンテポラリージャズの名曲が、Negriのクラで演奏されることも想像したくなってしまう。

Negri作曲の1曲目Elenaは女性の名前?イタリアジャズらしい、やさしい旋律の曲。
2曲目Ovanque comunqueはピアニストが好きそうなテクニカルなリフで構成される。
Nicoの一本調子のピアノソロには、やや辟易気味かな(全体的に、そう。)?
途中MonkのHackensackを挟んで、残りは二人の作曲で、全9曲。
Hackensackは、Negriの暴れん坊ぶりが楽しい。Monkの曲調とも、とってもあっている。
クラシックを聞く人が、こんな音を聞いたら、怒ってしまうかしらん?

Negriは4曲提供。Elenaに、Mani、Paris,それからPupi。
そっけないくらい簡単な曲名ばかり。Elena同様のキレイなメロディばかりだ。
キレイなメロだからこそ、シンプルなタイトルかも。
やんちゃな印象もあるNegriのロマンチックな部分を中心に聞けるのが、このアルバムの魅力の一つだ。
Parisは、ゆったり16ビート。曇り空のパリを、大またに闊歩する。そんな印象か?
他の曲でも、そんな場面が多いのだけど、二人のユニゾンのテーマは、音域の関係で、少しねじくれた不思議感触がする。
Negriの楽器コントールのショーケースになっているような演奏。

Negriのことばかり書いてしまったけど、ピアノのNico氏。
Duoって演奏形態を聞く限り、ちょっと僕の好みからはずれるかな。
でも、Negriの曲同様、皆良いメロディだ。

まとめちゃうと、とてもイタリアらしい(多分…・。僕の感覚)メロディ満載の、愛すべき1枚。

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Nico Morelli meets Mauro Negri (Splas(H))

'02 7録音

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