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March 18, 2006

Aldo Romano/ Corners

Romano-corners-cover
先週は沢山中古盤を買ったのだけれど、良いものが多かった。
オラシオさん紹介のZbigniew Namystowskiの3Nights、この前書いたSulzmannのやつ、
Romano, Texier, SclavisのSuite Africaneも…。
今日書く、“Corners”も、とっても気に入った1枚。

もともと、dsって上手・下手が良く分からなくって、感覚的にElvin、Erskineがいいなあ、ってくらいなのだけど、
(この一言だけで、全然分からないのが、分かるでしょう。 変な文。)
Aldo Romanoに関しては、dsには殆ど耳が行かず、バンドリーダ・作曲家の役割に興味を持ってる。

Fresu、D’Andrea、Castriと組んだイタリアンカルテット、Benita、Ferris、FresuのPalantino、Tempoのカルテット、
パレちゃん、ヴェラスと組んだIntervista、Texier、Sclavisのトリオ(今回、初めて聞いた)…
それぞれ違うカラーの中で、とてもいい曲・演奏を聞くことができる。…すんごいなあ。

イタリアンカルテットは、ダンドレアが音楽監督と勝手に想像していたのだけれど、違うかもね。
Jobimの頃のダンドレアの音とイタリアンカルテットの音に共通点を感じるけれど、
Romanoの基で、D’Andrreaが身につけたものかもしれない。

来日公演記念で製作されたという本アルバム。
東京?のちょっと古い写真と、多分イタリアの風景がジャケに使われている。
Label Bleらしいと言えば、そんな気もするジャケット。
Michel Benita(b), Tim Miller(g), Mauro Negri(cl), Ronnie Patterson(p), Aldo Romano(ds)のクインテット。
Mauro Negriの参加、それも全編cl、が、とっても嬉しい。イェ~ぃ!!!

音はIntervistaの哀愁溢れる部分と、Palantinoの疾走感を足し合わせたようなと言えば、分かる?
この2枚が好きな人は、絶対気に入るはず。

Tim Millerは、Verasのようなアコギから、軽いディストーションを加えた温かいエレキ、ミュートを交えたパーッカシブなプレイ…非常に多彩な演奏をする人。ときおり、Ngyen Leみたいなエスニックな雰囲気もあって、いい。
アコギも、ロックテイスト溢れたエレキもNegriのクラにとってもマッチしている。
ピアノのRonnie Pattersonも、おそらく初めて聞く人だけど、確信犯的なナゾのプレイをしていて僕好み。
コンピングのタイミングも(音の長さを含めて)、和音も、こんなピアノ聞いたことない。

雑踏の中の会話から始まって、全13曲。Negriの1曲を除き、全部Romanoの作品。
哀愁たっぷり、ウルウル路線と、Palantino路線は、ほぼ交互に現れている。

そっちの系統が大好きな僕は前者を中心に、感想を書こう。

2:Petinoville 泣きのクラのイントロから、クラとアコギのユニゾンのテーマに。とてもシンプルなメロディだけれど、かっこいい。Millerはソロではエレキを弾いている。Pattersonは、もしかしたらヘタなのでは?とついつい悩んでしまう、変な演奏。Negriはイントロ、テーマ、エンディングにしか現れないけれど、いいなあ。

4:Song for Elis アコギがたまらなく、たまらなく美しい。g、b、dsのトリオが基本になっている。ためらいがちに(実際躊躇している?)、かぶさる繊細・上品なピアノも聞きモノ。

6:Blanconiglio Romanoの軽いレガートに乗るclとgのユニゾンが美しいワルツ。Pattersonのバッキングは、場を乱しているようにも聞こえるのだけれど、ナゾとしか言えない、不思議な味わいをかもし出している。

8:Blue Bamboo Blue  シニカル風味、ミディアムテンポの4ビート。いかにもRomanoが書きそうって感じの曲。タイトルもいい。ロックテイストたっぷりのMillerのギターに続くNegriのclが渋い。こんな、かっこいいソロは、この楽器でNegriにしか出来ないって断言してしまおう。

11: Pietralata イタリアントラッド(カンツォーネ)を思い浮かべる、小品。ギターとclのduo。

13: Positano 前曲Pioggia sul’ Pnetoでは、極悪非道(ウソ、言いすぎ)なギンギンなギターを弾いていたMillerが天使のようなギターでテーマをとっている美しい曲。Romanoのシンバルワーク、ちょっと何やっているか分からんブラシの雑音が、良い。それから、ここでのPattersonも、美メロの右手と、わけ分からん左手が、あやしく美しい雰囲気を出している。

15: Belleville M11同様の、カンツォーネを思い浮かべる、美しいワルツ。アコギ、クラ、b、dsの4人での演奏。あまりの上品さ、豊かさ、繊細さに鳥肌たってしまった。全曲通して分かったけれど、Romanoのシンバルって、いいなあ。
この曲やりた~~~い。

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Aldo Romano/ Corners (Label Bleu)

Michel Benita(b), Tim Miller(g), Mauro Negri(cl), Ronnie Patterson(p), Aldo Romano(ds)

'98 7月?録音

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