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January 09, 2006

Norma Winstone / Somewhere called home

somewhere_called_home
僕の永遠の恋人でもあるNormaの最高傑作。
John Taylor(p)、Tony Coe(cl,ts)とのトリオ。

NormaはJohnとはAzimthを始め沢山の共演作を残しているし、
Tony Coeとも、’98にManhattan in the rainって、とてもキュートなアルバムを作っている。
Johnとはduo作 ”in Concert(91)”, “like song, like weather(99)”ってのもある。こちらも素晴らしい名盤だ。
前者は、今のところカセットテープでしか出てない。CD化して欲しいなあ。
(僕はノーマのサイン入りのを持っている。・・・自慢です。)

で、このアルバム、Gismonti、Wheeler、Towner達のオリジナル曲に、スタンダードが数曲、ちりばめられた構成。
とにかく、淡々と、淡々と、静かに時間が過ぎていく。
3人とも、感情を排したクールな演奏をしているのだけれど、
雪の中に、永遠に灯るロウソクの明かりみたいで、どこか暖かいのだよな。
Tony Coeの、木とつとしたクラとテナーの音色と、やたらに優しいJohn Taylorのピアノ。
Normaの声は、ふわふわ、色々なところで漂っている。

そう言えば、どこかで、オーロラのような声って書いているのを見たことがある。
オーロラのように、とてもキレイなのだけれど、もっと近く、手に届きそうなところに漂っているってのが、僕のイメージ。

1曲目は、Egberto Gismonti作のCafé。
オラシオさんの今月のアンケート(ゴング早々KO必至!オープニングナンバーBEST10!ね。皆さんもどうぞ。)にも、1番にこの曲をエントリーした。
素晴らしく良い曲なのだけれど、アレンジ、3人の演奏が、これ以上のモノは求められないってくらい良い。
この曲を初めて聞いた時は、鳥肌が立って、フリーズしてしまったくらい。
(Stefano Battaglia(p)もBook of Jazz vol.Iで、このバージョンに近いアレンジで演奏している。興味のある方は是非。)
この1曲だけでも、僕は幸福感に浸れちゃう。

続く2曲目は、アルバムタイトルでもあるSomewhere called home。
Pat Smytheって人の作品で、ちょっとクラシカルな雰囲気。
歌の部分と、ピアノ・クラの間奏部の対比が、面白い。とても気高い作品。

3曲目は、Kenny Wheelerファンだったら、胸がキュンっと締め付けられるであろう“Sea lady”。
Kennyは、”music for largr & small ensembles”、”Kayak”でも演奏している
甲乙付けがたいけれど、僕は、ノーマのこのバージョンが一番好き。
話を少しずらすと、Music for…では、Evan Parkerの信じられないくらい長い循環呼吸奏法が、KayakではStan Sulzmanのフルートが印象的。
ちなみに、Kayakでは、See horse, Sea lady, C man, C.C. Signor!と、Cにちなんだ曲が集められている。

もう1つECM絡みのミュージシャンの曲が。6曲目のCelesteはRalph Townerの作曲。
同じVoのMaria Pia De Vetoが、Townerの曲を好んで取り上げるけれど、いい曲を沢山作っている。
ダイビングってやったこと無いけれど、静かに海に潜っていくような感じがする。

それから、エンバンスのPrologueって曲。
Some other timeとかみたいに、いかにもエンバンスっぽいバッキングの中で、とつとつと音楽が進んでいく。
Some time agoって曲もスタンダードかな。
7曲目のHi Lili Hi Loは、リッキーリーが歌っても、素敵そうな曲。

僕が知っているスタンダードでは、Out of this world とTea for twoの2曲が。
ちょっとシニカルで、迷路に迷い込んだようなOut of this world。
アルバム最後を飾る、Tea for twoは、とても甘く、ノーマのフワフワボーカルが満喫できる。

もう、20年前に録音された音楽だけれど、CDを聞く限り、ノーマの声に殆ど衰えが感じられないのが驚きだ。
彼女のHPや、色んな所で、精力的な活動振りを知ることが出来る。
昨年は、Maria De Pia Veto(vo)と、ツアーしたみたい。一体どんな音楽だったんだろう!?

これを書きかけていたら、リンクさせて頂いているLysisさんのブログで、興味深い情報が!
Glauco Venior(p)と、Klaus Gesing (ts)、ノーマの3人でニューアルバムをリーリスしたとのこと。
この3人が、昨年一緒に活動していたのは知っていたけれど。。。ああ、早く聞きたい。

今年は、ノーマ来ないかしらん? 
Azimthなんて言ったら、気絶してしまいそうだけれど、Herschでも、Veniorでも、ピアノとのduoが聞いてみたい。

去年だって、Stankoを見られたのだから! 是非!!!(って、誰にお願いすれば良いのだろう。)

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Norma Winstone / Somewhere called home (ECM)

Norma Winstone(vo)、John Taylor(p)、Tony Coe(cl,ts)
'86 7月録音

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Comments

>Normaの声は、ふわふわ、色々なところで漂っている。
ウィスパーなのに、この存在感ってなんなんでしょうね。
新譜情報、喜んでもらえて嬉しいです。
もしも来日が実現なんてしたら、私もデュオがいいなあ。
ぜひ音響のいいホールで聴いてみたいです。

Posted by: lysis | January 12, 2006 at 12:48 AM

lysisさん こんばんは。

ご紹介の新譜、探し方が悪いのか、まだ通販できるところ、見つからんのです。早く聞きたいのに。

ノーマはささやくような部分の魅力もあるのですが、一方で芯が通った強さも好きです。
kenny wheelerのビッグバンドなんか聞くと、すんげーかっこいいです。
本当に、ミラクルなおば様です。

目の前で、絶対1回は聞きたいと思ってます。

Posted by: しぶちゃ | January 14, 2006 at 10:07 PM

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