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January 28, 2006

John Taylor / Angel of the presence

angel_of_the_presence
JohnとPalle Danielsson(b)、Martin France(ds)のトリオ。

John、Palle、アースキンのトリオの活動が休止してから、随分経つ。
再開を熱望する僕としては、アースキンが居なくても、John、Palle二人の共演が再び聞けるのは、とても嬉しい。
それからds入りの録音も久しぶりでは?ここも、嬉しいところ。

cam jazzレーベル、egaeから立て続けに作品を出しているJohn Taylor。
このアルバムもとても良い。
ecmで聞かれるような観念的なところ、影の部分が無いところも、いい。
あっけらかんと、Johnのきらびやかな部分を強調したような作りだけれど、それでいいと思う。
・・・いや、それがとってもうれしい。
Martin Franceも繊細さと言うと、アースキンに敵わない気もするけれど、ここで演奏される音楽にはマッチしている。
パレちゃんが、少し元気不足であることは否めないけれど、曲も演奏も言うことなし。
なにより、Juni(ECM)を聞いた時みたいに、バンドの行き先が不安になったような気持ちにならない(次のアルバムのカラーが予想できない)ところが、良い。

馴染み深いメロディが再演されているのも、ファンにはうれしいところ。
僕の知っているところを挙げると。。。。
5曲目vaguely asian(steve swallow):new old age(Egea),Insight(Sketch)
7曲目afterthougt :Maria Pia Devito/Verso(Provocateurre)
8曲目intro to no particular song :Kenny Wheeler/All the more(soul note), John Taylor/moon(Egea)

上記3曲は勿論のこと、Swallow作曲のちょっと不思議なブールスの1曲目、
Johnらしい歎美~な2、4曲目のバラード、明るい3拍子の3曲目(ここでのパレの躍動感あるラインのが好き)
。。。聞き所が満載だ。

追記:
① アルバムジャケのデザインはInsight(Sketch)同様、Johnの奥さんのDaine Taylorが手がけている。数年前までNormaが奥さんとばかり、思っていたのだけど、違ったのね。John Suramanのライナーノーツを見ると、このアルバムの録音の数週間後、Daineは亡くなったとのこと。。。
② Johnのきらびやかさについて、上に少し触れたけれど、5曲目のvaguely asianの、アルペジオのキラキラさは何!?録音技術によるものかしらん?
③ Cam Jazzって好きなレーベルであるけれど、ライナーノーツが、いまいち胡散臭い。これ、ほんとうに、本人(このアルバムではJohn Surman)が書いているのかな?とても、テンションが高い文章で、好きになれない。文体が似ているから、ゴーストライターが居るような気がするのだけど。

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John Taylor / Angel of the presence (Cam Jazz)

John Taylor, Palle Danielsson(b), Martin France(ds)
’04 10月録音

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Mauro Negri /line up

line_up
イタリアのcl 、ts奏者Mauro Negriの新作。
Furio Di Castri(b)、Paolo Birro(p)、Fabrizio Sferra(ds)のカルテット。
僕にとっては、ちょっとしたオールスター的な組みあわせだ。

ジャケットを見ると、いつのまにNegriもスキンヘッドに。多いよね~。なんでなんだろう。
でも、きりっとした面構えで、期待してしまう。

Negriは、僕の大好きなもう一人のcl奏者Gabriele Mirrabassiとかなり違うタイプ。
非ジャズ的などちらかというと、クラシックの香りがするMirrabassiと、ジャズ臭プンプンのNegri。
clって楽器に興味を持たなかった僕が殆ど同時に二人を好きになってしまったのも面白い。

Negriのことを初めて興味を持たのは、確か’96のリーダー作“So funky”。
いつも一味違うBebo Ferra(g)を擁した、中々強烈なファンクバンドで、tsも吹くNegriが全曲をClarinetだけを演奏している。
とてもクール。でもファンクだもんね。熱い。
″スイングしたcl″って文字を見ただけでお断りって僕だったけれど、
熱さ、クールさ、洗練、繊細、大胆…色々な要素がバランスした演奏に、とても魅力を感じた。

似たミュージシャンを挙げると同じマルチ管楽器奏者のMarty Ehrichあたりかしらん。
強烈なインプロバイザであるけれど、それほど饒舌さは感じない。

このアルバム、1-4曲目と後半5-8曲目でテイストが違う。
前半はロフトジャズ的なシリアスさ、ユーモアがが混じった世界。後半は胸キュンなメロディが飛び交う世界。
Negriにも、こんな胸キュンな部分があったのか、と再確認した次第。
LPだったら、体調で聞く面を選んでしまうだろうな。きっと。

・・・と書きながら聞いているのは5曲目からだから、今日は疲れ気味。
ゆったりしていて、ちょっと胸にひっかかるキレイなメロディの3拍子の5曲目。
イタリアミュージシャンらしい、湿っぽさをもった8ビートの6曲目。
Paolo BirroとのDuoで奏でられるIn a sentimental mood。。。これがすごく良い。
前曲のIn a sentimental moodがイントロのような雰囲気でもある、甘~いバラードが8曲目。

アルバム全体も見ると、Frio Di Castriの露出度がかなり高い。
以前ベーシストの友人がCastriはVitousをかなり研究しているって言っていたけれど、なんとなく分かったような気がした。

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Mauro Negri /line up (double stroke)
Mauro Negri(cl) 、Furio Di Castri(b)、Paolo Birro(p)、Fabrizio Sferra(ds)
’05 7月録音

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Ettore Fioravanti/Ricercar Scintille

fiora
今週は、東北に出張があったりしたので、電車の中でインプレ用にメモをかなり書いた。
今週末は、先日届いたCDの中から3枚は紹介できそう。

ピアノの前の4人の笑顔が楽しいジャケット。
Ettore Fioravanti(ds)、Stefano Battaglia(p)、Pietro Tonolo(ts,ss)、Steve Swallow(b)のカルテットだ。
スキンヘッド流行の最中、Battagliaは髪を伸ばしたのかと思ったら'97の録音だった。
こんな可愛いい笑顔のBattagliaも珍しい。
Tonolo は、この頃から帽子をかぶっていたんだ。

これは再発なんだろうか?
10年弱お倉入りだったとしたら、その理由は何だったのだろう。とても良いアルバムだと思う。
('98の日付のライナーノーツがあるから再発かな?)

メンバーで僕が知らないのはリーダーのEttore Fioravantiのみ。Enzo Pietropaoliの兄さんのような風貌だ。
他の3人は僕には馴染み深いミュージシャン。
Fioravantiも僕が知らないだけで、マルコのHPを見ると31枚も参加アルバムがあった。
一昔前のPaolo Fres関連が多い。うちにあったのは、Roberto Ottaviano/ above us (splas(h))のみ。

Steve Swallowはベーシストとしては個性が強烈すぎて、
彼が参加することでアルバムカラーが決まってしまうきらいがある。
このアルバムもSwallowのベースを胡散臭く思うか、どうかで好みが分かれそう。

Swallowの作曲したファンク・ブルースから始まる。
馴染み深い曲が幾つか収録されているし、ちょっとアブストラクトなものから綺麗なメロディまで、多彩な曲構成で聞いていて飽きることはない。
ジェントルなTonoloのファンクチューンも珍しいかも。
でも、この頃はモチアンのelectric be-bopバンドでも、そんな曲をやっていたかもしれない。

2曲のファンクチューンを除くと、イタリアのジャズだなあと思わせるところが多い。
南欧からバルカンの辺りの雰囲気を持ち合わせた曲が多い。
作曲の上手いドラマーが多いけれど、Fioravantiも3曲を提供している。
2曲目Girotonoda、6曲目Istrica、8曲目Polka Locaがそう。
前者2曲は、Tonoloのテンダーなtsの音色にとてもマッチした曲で、
ギターのような(ギターよりも)クリアな甘い音で迫るSwallowの使い方も、とても良い感じ。

5曲目Peter Herzog(Pietro Tonolo)は、TonoloのSimbiosi(splas(h))でも演奏されていた曲。
それからラストのKeimは名盤Fiabe(Egea)で、BattagliaとGabriele Mirabassi(cl)の最初を飾っていた。

大好きな2曲が、違う編成で演奏されているのもうれしい。
Keimは、Mirabassiの吹いていたメロをSwallowがまず弾いていて、その上にTonoloが被さってくる。
Fiabeでの二人の演奏が良すぎるのだけれど、ここでもSwallowが健闘。
One and Onlyのきれいなソロを展開している。
Fiabeみたいに鬼気迫ってはおらず、「Tonolo効果」でゆったりした気分になれる。

4曲目New Folk SongもBattagliaの作品。(この人Folkって曲もある。)
この人らしい牧歌的なメロディを持った、バルカン的な要素もある、早めの3拍子の曲。
様々な展開があり、本アルバムで一番の聞き所かもしれない。

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Ettore Fioravanti/Ricercar Scintille (Splas(h))

Ettore Fioravanti(ds)、Stefano Battaglia(p)、Pietro Tonolo(ts,ss)、Steve Swallow(b)
’97 10月録音

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ベース '06 1/26


1/21が大?雪のため、K子さんとデュオは2月初めに延期。
その代わりに、二人とも空いている時間が見つかったので、いつものレストランで軽くセッションをした。

僕は連日の出張で、かなりの寝不足、K子さんも体調が悪いらしく、ちょっと空回りの部分も。
後で録音を聞くと、悪い部分は僕ばかり。
いつもK子さんが強力にバックアップ(特にリズムの面で)していることが分かった。

曲は、Alan PasquaのSurrenderとDaddy what is God’s last name?、ハービーのtell me bed time story
それから以前Kennyさんが教えてくれたAlter Ego、いつものEsperanca、Dolphin danceなどを。
Pasquaの2曲は、うまく仕上げたいのだけれど、やっぱり僕のリズム感が課題。

演奏の向こうで、お客さんがマスターに、「今日はジャズやらないんですか?」なんて聞いている。
いちおうジャズのつもりなんだけどなあ。。。

マスターから、帰り際に、「出演者の中で一番気が合ってるよ」と。お世辞かしらん。

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January 22, 2006

CD購入 '06 1/22

今日は晴れて、雪も溶けて来た。
1ヶ月前に頼んだCDが、どさっと届いた。
注文したときも書いたのだけれど、Rita MarcoutulliとMaria Pia De Vito関連が多い。
2,6,7,9,11,12がそれ。と言っても二人が共演しているのは、9のみだけれど。

さんざん悩んで、今聞いているのはEgeaの新譜の7。
ボラーニとの共演盤もあるArke String projectと、Rita, Stefano Cantini(ss)との共演。
ちょっと安易だなと思いつつも、良いメロディが続いている。

さて、どんな順番で聞こうかな。一番の楽しみは、1,4だけど、これは最後に。
12のNegriはBirro, Castri, Fabrizio Sferraとのカルテット。なんかストレートアヘッドなニオイが。

5はダンドレアも居たプログレバンド。ライナーノーツはイタリア語?で全然分からんが、
若いダンドレアがローズに向かった写真がある。鼻の形からすると、このアンちゃんはGiovanni Tommasoかな?
うーん。ダサいのかなあ。かっこいいのかあ。

・・・・7は、今5曲まで経過。うん、なかなか良いです。

1. Hill Andrew - Andrew!!! (Blue Note 311438)
2. Tommaso Bruno - Oltre Napoli, La Notte (DDQ 128026)
3. Bonafede Salvatore - For the time being (Cam Jazz CAM7771)
4. Taylor John, Danielsson Palle, France Martin - Angel of the presence (Cam Jazz CAM7778)
5. Perigeo - Abbiamo tutti un blues da piangere (RCA ND71934)
6. Marcotulli Rita - Koine (Storie di Note SDN023)
7.Cantini Stefano, Marcotulli Rita - L'amico del vento (Egea SCA120)
8. Sellerio Olivia, Leveratto Piero - Accabbanna (Egea SCA117)
9 De Vito Maria Pia, Marcotulli Rita, Tuncboyaciyan Arto - Triboh (Polo Sud PS026)
10. Petrin Umberto, Berne Tim - Ellissi (Splasc(h) World H806)
11. Lodati Claudio - Corsari (Splasc(h) H353)
12. Negri Mauro - Line up (Double Stroke DSR0501)
13. Fioravanti Ettore - Ricercar scintille (Splasc(h) H627)

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January 21, 2006

ベースレッスン 1/21

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ああ、雪が降ってしまった。
昨晩、深夜に会社からタクシーで帰ったのだけれど、運ちゃんと
「東京の雪なんて大したことないからねー」、なんて話したのが、いけなかったのかしらん。

今日は、レッスンの後、都内でK子さんとのduoの予定だったのに、潰れてしまった。
すんげー、楽しみにしていたのに。
・・・ 行こうと思えば、行けそうな気もするのだけれど、
   お店から、今日はやめたら?と言われて、2月始めに延期してしまった。はあ。

・・・ つまらん。

で、今日はレッスンのみ。
師匠も、「仕事は行くのいいけれど、帰れなくなっちゃいそうだから、いやだなあ~」なんて言っている。

やったのは、Progressive Etude vol.1のEtude No.2、シマンドル IIのetude IVの前半。
ジャズは、Will you still be mine?のチェンバースのアルコソロ。
アルコソロは、ホンモノの半分くらいの早さだけれど。。。

今日の師匠からの助言は、「もっと、クールに弾こうね。」
・・含蓄のある言葉だ。
どうしたら?と聞いたら、「1点を見つめて弾くのも、良いだろう」。うーむ。・・・そうしてみましょう。

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Mracの悶絶ピアノを聞きたい方へ Cinzia Spata / 93-03

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ウニオンのアウトレットから選らんだ1枚。
なんとも冴えないジャケットだけれど、参加メンバーは目をひいた。
Marc Corpland(p)と、Ron McClure(b)。
それから、Kenny Wheelerの曲2曲と、Horace Silver のLonley womanが演奏されている。
・・・欲しいなって人もきっと、いるでしょう。

リーダーのCinzia Spataはイタリア人の女性vo。
内ジャケを見ると、中々可憐な女性。このジャケットは、あんまりじゃないかな。
彼女のHPのトップページも魅力的でしょ。

‘80年に初レコーディングと言うから、結構長いキャリアだ。
ちょっと変わったアルバムタイトル。ここ10年の、お気に入りのレパートリーを集めたらしい。
それで93-03(録音は2003年4月)。

上に挙げた3曲とEvrey time we say goodbye以外は、彼女のオリジナル。
Kennyが書いた曲との相性も良い。その手の曲風と言えば分かる?
演奏のスタイルとしては、やはりNormaとか、Lucia Souzaとか、あの辺り。
ちょっとピッチの甘さが目立つけれど、芯があって、好きなタイプだ。

このアルバムでの聞き物は、Marc Corplandのピアノ。
いやいや。本当に困ったちゃんな、悶絶モノの演奏をしている。
この人のピアノってキレイなのだか、屈折しているのだか、分からない。
普通の人の感性から、ギリギリ外れそうなところ周辺で、へ~んなピアノ弾いている。
決して指癖ではなく、ひねくれた論理構成で、導かれるフレーズなんだろうな。
(今度、ピアノの人に聞いてみます。)
Marcのファンは、プッと噴出しながらも、おなかを捩じらせて、変態フレーズを満喫できると思う。
勿論、Everybody’s song but my ownでも、謎で美しいバッキング、ソロが聞ける。
Ron McClureは、でかいなりしているくせして軟弱って、決め付けていたのだけど、なかなかいいじゃない。

Cinzia嬢の音程がもう少し良ければなあ~。

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Cinzia Spata / 93-03 (Azzuramusic)
Cinzia Spata(vo), Marc Corpland(p)と、Ron McClure(b)
Marcello Pellitteri (ds), Donny McCaslin(ss)

’03 4月録音

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January 18, 2006

CD購入 '06 1/17

アーティチョークさんも絶賛のDaniel Milleを聞きたくて、ウニオンに。
そろそろ、マルコから通販が届くのだけれど、結構買ってしまった。

1) Daniel Mille / apres la pluie
2) Jean Pierre Conte / Staria
3)Gabrielle Goodman / travelin' light
4)Marian McPartland's Piano Jazz with guest Elvis Costello
5)Julien Duthu & Remi Panossina / No end
6)Cinizia Spata / 93-03

今聞いてるのは、5)のピアノとbのduo。とても不思議。
とても、とても、とてもおしゃれかも。(少数意見ですね。きっと)
愛聴盤になる可能性大。
2)は、やはりアーティチョークさんや、オラシオさんお気に入りのANDRE CECCARELLIが参加のトリオ。

3)はGary Thomas, Anthony Coxなど、その手の方々参加の女性vo。
 横顔のジャケがとても、素敵。
4)は、きっとロックな方達の話題になったのでしょうか?コステロが、ジャズ歌ってるみたい。
6は)Marc Corpland, Ron McClure参加の女性vo。ジャケは最低。でもケニーの曲歌ってるんだよ。

結構、いい買い物をしたような気分。
ところで、ウニオンの中古コーナー。
10000円近くのCDがずらっと。世の中レア盤、廃盤ブームなんでしょうか?
コルグ電子ピアノで、雑としか思えない演奏してた某トリオが10000円ですかあ。売らなきゃ良かった。

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January 14, 2006

M君のおしゃれ

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今年はいぬ年ですから、またM君の登場です。
アーティチョークさんのところで、おしゃれなシュナウザーが登場してましたから。
ちょっと、対抗です。
M君には、セーターとかは、まだ着せたことありません。ま、結果は想像つきますがね~。
1.5ヶ月に1回ペースで、散髪に彼は行きますが、耳とか首輪に飾りをつけてもらえます。
お前、男だろ!って言いたくなりますが。・・・今時の若者ですから許してください。

それから、昨年の冬、毛を伸ばすと、どこまで風貌が変わるか実験してみました。
シュナウザーには、なりませんでしたが、コッカーには見えませんね。
なんなんでしょ、このワンコは。
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ベース '06 1/10

今年のベース初めはk子さんとのデュオから。
アランパスカのbadlandsの2曲を譜面にしてくれていた!
アルバムの最初を飾るSurrenderとDaddy what is God’s last name?

ゆるゆるのSurrenderは、リズムの悪い僕にとってはシンコペーションの嵐で、難曲だった。
お客さんの居ない間に、一生懸命練習。
ちょっと前は出来ないと、すぐ投げ出してしまったけれど、曲がとても良いこともあり、根気良く。
K子さんも、根気良く付き合ってくれたことが大きい。でも、自分自身も、少しは進歩したのかな?と思う。

結局、この日の僕にとっての新曲はパスカの2曲とペトちゃんのBrazilian lake, Prayerの計4曲。
その他、moon and sand, Esperanca、メセニーのHermitage、ノルウェーの森、in walked Budなどを演奏した。
難しい曲が多いけれど、こうやって好きな曲を演奏(ってレベルじゃないかも)できるのは、嬉しい。

今月は、もう1回K子さんと、他の店で演奏することになった。曲選びが、とっても楽しい。
Pasquaに、Hersh、Shrter、ハービー。。。今年も、沢山新しい曲に触れられますように。

追記: Pasqaの曲って、どこか祈っているようなものが多い。
ペトちゃんのPrayer、PasquaのSurrenderって、ちょっと共通点が多いね、なんて話をした。
祈るような演奏って、うさんくさいものよりも、素敵なものが多いと思う。

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January 09, 2006

Norma Winstone / Somewhere called home

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僕の永遠の恋人でもあるNormaの最高傑作。
John Taylor(p)、Tony Coe(cl,ts)とのトリオ。

NormaはJohnとはAzimthを始め沢山の共演作を残しているし、
Tony Coeとも、’98にManhattan in the rainって、とてもキュートなアルバムを作っている。
Johnとはduo作 ”in Concert(91)”, “like song, like weather(99)”ってのもある。こちらも素晴らしい名盤だ。
前者は、今のところカセットテープでしか出てない。CD化して欲しいなあ。
(僕はノーマのサイン入りのを持っている。・・・自慢です。)

で、このアルバム、Gismonti、Wheeler、Towner達のオリジナル曲に、スタンダードが数曲、ちりばめられた構成。
とにかく、淡々と、淡々と、静かに時間が過ぎていく。
3人とも、感情を排したクールな演奏をしているのだけれど、
雪の中に、永遠に灯るロウソクの明かりみたいで、どこか暖かいのだよな。
Tony Coeの、木とつとしたクラとテナーの音色と、やたらに優しいJohn Taylorのピアノ。
Normaの声は、ふわふわ、色々なところで漂っている。

そう言えば、どこかで、オーロラのような声って書いているのを見たことがある。
オーロラのように、とてもキレイなのだけれど、もっと近く、手に届きそうなところに漂っているってのが、僕のイメージ。

1曲目は、Egberto Gismonti作のCafé。
オラシオさんの今月のアンケート(ゴング早々KO必至!オープニングナンバーBEST10!ね。皆さんもどうぞ。)にも、1番にこの曲をエントリーした。
素晴らしく良い曲なのだけれど、アレンジ、3人の演奏が、これ以上のモノは求められないってくらい良い。
この曲を初めて聞いた時は、鳥肌が立って、フリーズしてしまったくらい。
(Stefano Battaglia(p)もBook of Jazz vol.Iで、このバージョンに近いアレンジで演奏している。興味のある方は是非。)
この1曲だけでも、僕は幸福感に浸れちゃう。

続く2曲目は、アルバムタイトルでもあるSomewhere called home。
Pat Smytheって人の作品で、ちょっとクラシカルな雰囲気。
歌の部分と、ピアノ・クラの間奏部の対比が、面白い。とても気高い作品。

3曲目は、Kenny Wheelerファンだったら、胸がキュンっと締め付けられるであろう“Sea lady”。
Kennyは、”music for largr & small ensembles”、”Kayak”でも演奏している
甲乙付けがたいけれど、僕は、ノーマのこのバージョンが一番好き。
話を少しずらすと、Music for…では、Evan Parkerの信じられないくらい長い循環呼吸奏法が、KayakではStan Sulzmanのフルートが印象的。
ちなみに、Kayakでは、See horse, Sea lady, C man, C.C. Signor!と、Cにちなんだ曲が集められている。

もう1つECM絡みのミュージシャンの曲が。6曲目のCelesteはRalph Townerの作曲。
同じVoのMaria Pia De Vetoが、Townerの曲を好んで取り上げるけれど、いい曲を沢山作っている。
ダイビングってやったこと無いけれど、静かに海に潜っていくような感じがする。

それから、エンバンスのPrologueって曲。
Some other timeとかみたいに、いかにもエンバンスっぽいバッキングの中で、とつとつと音楽が進んでいく。
Some time agoって曲もスタンダードかな。
7曲目のHi Lili Hi Loは、リッキーリーが歌っても、素敵そうな曲。

僕が知っているスタンダードでは、Out of this world とTea for twoの2曲が。
ちょっとシニカルで、迷路に迷い込んだようなOut of this world。
アルバム最後を飾る、Tea for twoは、とても甘く、ノーマのフワフワボーカルが満喫できる。

もう、20年前に録音された音楽だけれど、CDを聞く限り、ノーマの声に殆ど衰えが感じられないのが驚きだ。
彼女のHPや、色んな所で、精力的な活動振りを知ることが出来る。
昨年は、Maria De Pia Veto(vo)と、ツアーしたみたい。一体どんな音楽だったんだろう!?

これを書きかけていたら、リンクさせて頂いているLysisさんのブログで、興味深い情報が!
Glauco Venior(p)と、Klaus Gesing (ts)、ノーマの3人でニューアルバムをリーリスしたとのこと。
この3人が、昨年一緒に活動していたのは知っていたけれど。。。ああ、早く聞きたい。

今年は、ノーマ来ないかしらん? 
Azimthなんて言ったら、気絶してしまいそうだけれど、Herschでも、Veniorでも、ピアノとのduoが聞いてみたい。

去年だって、Stankoを見られたのだから! 是非!!!(って、誰にお願いすれば良いのだろう。)

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Norma Winstone / Somewhere called home (ECM)

Norma Winstone(vo)、John Taylor(p)、Tony Coe(cl,ts)
'86 7月録音

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January 05, 2006

天才犬?

mick3

年末に用意していたネタを、正月ボケのうちにアップしてしまいます。


うちのワンコ、アメリカンコッカーM君は、お座敷犬で、殆んどの時間を家の中で過ごしています。
寝る時、一匹の時は、悪さをするので、壁際に繋ぐのですが、周期的に、自分の寝床のマットを掘ります。
ガリガリ、ざっざっと、15分くらい。
どうも、本を読むと、掘っているのではなく、匂いをつけているらしいです。




mick1

で、ある日、彼のマットを見ると、非常に規則正しい模様が!
アホな私は、彼が計算して、模様を作ったと思ってしまいました。







喜んで、娘と嫁さんに報告すると、もともと、マットには模様があったらしいのです。
それが、使っているうちに汚れて、判別が付かなくなって。
更に、M君が万遍無く掘っていたら、弱い模様の部分だけが、剥がれて、規則正しいテクスチャになった。
・・・・なんだあ。天才犬だと思ったのに。
mick2

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風の前奏曲('06 1/4)

kaze


娘が友達と遊んでいる間に、嫁さんと久しぶりに映画に行った。
新聞の評を読んで、見たいなと思っていたタイの映画だ。
ラナートと言う木琴奏者の一生を描いた物語だった。
ソーン師という、実在する天才的な演奏家にインスパイアされたフィクションとのこと。
でも、僕はドキュメントのように、見てしまった。
とても、いい映画だった。

日ごろ、CGとか派手な色彩に慣れてしまった僕は、冒頭部分は多少の物足りなさを感じた。

でも、2時間って短い時間に展開される、色々なエピソード(語り口がとても上手い)、
 タイの湿り気一杯の緑、
   それから、ラナートを中心としたタイの民族音楽。

無理やり感動させる場面なんて、一つも無いのだけれど、終わった時は、充足感で満ちていた。
映画の後の遅い昼食でも、妻との会話は弾んだ。

タイの伝統音楽って初めて聞いた。
映画で聞いたのは、おそらく沢山ある中の一つの様式だと思われるけれど、
5、6人の編成で、太鼓、鐘のようなもの、それから、ちょっと甲高い音の笛。
その中で、主旋律を取るのが主人公のソーンが弾く木琴“ラナート”。

テーマがあり、その後は、おそらくアドリブソロ?
このソロの超絶技巧、歌いまわしで、ライバルの楽団との優劣を競うってのが、
物語の一部を占めているのだけど、管楽器ではなく、木琴が主役ってのも面白いよね。
ソーンはルーツを大切にしながら、新しいものとの融合も否定せず、新しい音楽を作っていく。
そんな姿にも、共感した。
ほんと、いい映画だった。

追記:
ソーンのライバルのクンインは、有名なラナート奏者とのこと。
とても印象に残る演技だった。
ソーンと、クンインの息詰まる戦い。
僕は大リーグボール1号、2号を巡る、ひゅうまと、オズマを思い出してしまった。

それから、テーマ後、アドリブ導入部のソーンの執拗なトリル(おそらく1コーラス分?)。
すんげー、かっこえーでっせ。
・・・この部分は、ジャズやる人必見。

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January 02, 2006

Jeanette Lindstroam / In the middle of this riddle

in_rhe_middle_of_this_riddle


明けまして、おめでとうございます。
今年も、よろしくお願い致します。
年末より、飲んだり、寝たり、怠惰な生活続けています。

明日は、また正月モードに戻ろうと思いますが、
今日は仕事したり、ブログのネタ探したり、ちょっとは活動的な1日のつもりです。

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今年トップのインプレはJeanette Lindstroam(oウムラウトが表記できません。すいません)の最新作、In the middle of this riddle。
Jeanette は当ブログでは2回目の登場。僕のお気に入りの女性歌手の一人だ。
Steve Dobrogoszとのduo盤「Feathers」の後、目立った活動が無かったのだけれど、’03のWalk(未聴)に引き続く本作。
そのまま引退かとも思っていたから、僕を含めファンのみんなは、安心したことだろう。

少女のような声、ちょっと鼻にかかったような声、それから鼻ぱしらが強そうな雰囲気
…僕みたいなオヤジにファンが多いかも。

ローズ、オルガンを使っていたり、ちょっとambient music(用法が違う?)っぽかったり、
今風の仕上がりなのだけれど、基本的には”I saw you(’97)”、”another country(’95)”と同じような路線だと思う。

以前は、” Jeanette Lindstroam quintet”とバンド名を背負っていた。本作は彼女単独名義のリーダー作。
そのせいか、(いい意味で)気が抜けたような、リラックスした雰囲気も漂っている。

1曲目“Always”はローズを使ったソフトファンク。
あれ、少し大人っぽい声、語り口になったかな?と、ほんのり感じさせる。
この位、“ほんのり”とした変化は、ファンにとっても楽しい。

タイトルを見ると、「Always」、「End」、「Too」、「Leaf」、「Here」、「By there」。
素っ気無いほどシンプルで、かえって想像力を働かせてしまうものが多い。
まあ、アルバムタイトルが“In the middle of this riddle”だからね。
・・・・残念ながら、こんなに素敵なタイトルの曲は無いのだよね。

クレジットが見つからないのだけれど、全曲がおそらくJeanetteによるものなのかな?
良いメロディメーカーだと思う。

聞いていて幸福感一杯になれるアルバムとは、ちょっと違うかもしれない。
初期のアルバムを彷彿させる、2曲目「From this tower」、8曲目「Going up」のように、
“いけいけガンガン”な曲がある一方で、
Jeanette自身の弾き語りによる、5曲目「End」のような、寂寥感一杯な曲もあったりする。
明るめな曲も、ちょっと影があるように感じる。Feathersで感じたような静寂、孤独感と似ている。
ラストのToo(Take 1)も、リスナーとして、突き放されたような感覚を持ってしまった。
静かな音楽は好きだけど、ほろ苦さを超えてしまう影みたいなモノは、あまり感じたくないな。

とは言え、去年買ったヴォーカルアルバムの中では特にいいアルバムだった。
ゆったり気分になれる、Always(1曲目)、The world(3曲目)、When thing get real(10曲目)などが僕のお気に入り。
蛙の鳴き声を上手く使った“Be there”も、なかなか良かった。
・・・蛙の鳴き声なんてね。SantanaのCaravan seriの虫の鳴き声を思い出してしまったよ。

参加ミュージシャンは知らない人ばかりだけれど、僕のお気に入りベーシストChristian Speringは勿論、皆良い演奏をしている。7曲目「Too」でのDaniel Karlsson(p)のルバートテンポのプレイ、色々な浮遊系の雰囲気を弾き分けるPeter Nylanderのギターが印象的だった。

前作Walkも見つけたら、聞いてみよう。
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Jeanette Lindstroam / In the middle of this riddle(Amigo)
’04 11月、 ’05 2月に録音
Jeanette Lindstroam(vo, p), Steffan Svensson(tp), Peter Nylander(g)
Daniel Karlsson(p), Christian Spering(b), Peter Danemo(ds)

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