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December 03, 2005

Enrico Rava/Tati

tati
ラバ、ボラーニ、モチアンのトリオ作品。lysisさん、ごく最近にアーティチョークさんがレビューを書いていて、僕も早く聞きたかった。

ボラーニにとっては、ラバの前作easy livingに続く2回目のECMへの登場だ。

ラバ、ボラのデュオに、モチアンが加わった音って他レーベル(※)では想像がつくのだけれど、ECMってだけで分から~ん状態に。
※ と言ってもlabel bleuもphilologyもあり得ず、soul note位しか浮かばないけれど。
ちょうど1年前の、二人のデュオライブではモチアンとトリオでアルバム作るんだと言っていたけれど、ECMとは思わんだ。

ボラってきれいで、可愛いらしいピアノを弾くなあ(それも不思議な方法で)と改めて強く思うし、その部分をギュっと絞り出したのは、やっぱりECMの力(マジックとは思わん)なのかしらん。
全体としての印象は、『この組みあわせ、面白い。だから、camかegeaかlabel bleuで、もう一枚作って!』て感じ。

2曲目のサティを思い出させるようなモチアンの作曲″bird song″なんて、いかにもボラーニらしくて、ちょっと可笑しかった。
お母さんに、いたずらを叱られて、ベソかきながら、おもちゃ箱触っているような雰囲気がある。
アイヒャー母さんの好きそうな、これまでもかって響く耽美なピアノはボラーニの「ヒミツヘイキ」なので、舌ペロ出して、どんなもんさ、て弾いているのかも。

僕としては、もう少しだけ、陽気ではちゃめちゃな部分をもっと聞きたかった。
そういう意味で、楽しめるのは4曲目casa di bambola、6曲目mirror、7曲目jessica tooあたり。
casa…、mirrorは言うことの無い素晴らしい出来だ。ラバ・ボラのデュオはゆっくり歩いたり、
止まったり、小走したり…周りの空気も、微風が吹いたり、さあっと天気雨降ったり色々なのだけれど、モチアンもとても良く反応してる。
(フリゼル・ロバーノトリオのdsに失礼なことを言ってはイカン。)
しかし、ちょっと物足りない。
jessica…なんて、きっとライブだったら、どうなっちゃうんだろうって盛り上がるのだろうに。期待一杯の瞬発力溢れるイントロなのに、残念。

アーティチョークさんのところでも、コメントしたのだけど、昨年のライブではオーネットの名前をちらっと出していたのは10曲目Cornettology?
ラバがちょっとやってみようと言った時のボラの反応が面白かった。

「本当にやるの!?」

CDだとtp、ピアノのリフとdsの掛け合い的なテーマだけれど、ライブではボラがdsのかわりにガッガッって弾いてたのかも。

エンディングはモチアンのオリジナルをラバ・ボラの二人で静かに。
とても、きれいなバラードだ。

ちょっと蛇足だけれど、1曲目the man i loveは、アーティチョークさんは「まるで酸いも甘いも知っている恋多き女のけだるいつぶやきのよう」と感じたとのこと。
僕は全然違って、男の純情みたいなのを感じた。無理矢理解釈すると、「遠くの貴女はきっと今も僕のことを想っているのかしらん」…と。
ラバだったら、ありそう。

==============
ENRICO RAVA / TATI (ECM )
ENRICO RAVA (tp)、STEFANO BOLLANI (p)、PAUL MOTIAN (ds)
‘04/11 録音

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Comments

う~む、さすがはしぶちゃさん。私のエエ加減な記事とは全然違いますわ~。
物足りないっていう部分は私も全く同感ですね。
「お母さんに、いたずらを叱られて、ベソかきながら、おもちゃ箱触っているような」ってところ、笑ってしまいました。
あの~、男性って、やはり女性よりもずっとロマンティストで、悪く言えば未練たらしい(ごめん)のでしょうか。「遠くの貴女はきっと今も僕のことを想っているのかしらん」というようなことは、女性(私だけか?)はあんまり思わないかもでござる(;^_^A

Posted by: アーティチョーク | December 04, 2005 at 11:55 AM

アーティチョークさん、こんちわ。

ええ、私は特に未練がましいかも。
それは、置いといて。

このthe man i love、なんだか「星に願いを」、みたいな印象で、あんなコメント書いた次第です。
後テーマのボラのバッキング、すげーくないですか?
とても、彼らしくって。

では、また。

Posted by: しぶちゃ | December 04, 2005 at 12:53 PM

これもジェンダーなんですかね。
・・・と無理矢理得意話題に持っていく(笑)。
これから書くことはしぶちゃさんのことを言ってるわけではなく一般論として、なのでご容赦下さいね~。
基本的に男性は愛を「向けられる」ものだ、という感覚があるのだと思います。
既成事実としての恋なり愛なり結婚なりが終わったあとでも、自分の都合のよいようにそんな風に解釈してしまうんじゃないでしょうかねえ・・・。
小谷野敦の著作(題は忘れました)でも、それは男社会の伝統的な感性だ、と書かれていました。
といって小谷野は別にそれを賞賛しているわけではないですけれど。
対して女性はその恋が終われば終わり、なんじゃないでしょうか。
あくまで自分の気の持ちようが大事ですから。
相手がまだ自分のことを思ってようが何だろうが全く感傷しない、んじゃないでしょうかねえ。
あ、それとも、しぶちゃさんが仰ってるのは遠距離恋愛?
個人的には私は遠距離恋愛は続かないと思っています。
「愛があれば・・・」なんて幻想です。
だから、続かせるためにA市くんだりまで都落ちするわけです(笑)。
関係ない話題、失礼しました。

Posted by: オラシオ | December 04, 2005 at 03:34 PM

オラシオさん

こんばんは。
僕は、あまり分からないのですが、性差によるモノの考え方はあっておかしくないと思います。
だからこそ、女性に興味を持つわけですけど。

統計的に傾向を捉えることは、学問として面白いことだし、
分析すると色々なことが見えてくる。
読んでて、ナルホドと思うことが多い。

でも、この関連の話題については、個人で考え方が、随分違うであろう、と思いたいところです。
(あ、そういうところも、男性的という事になりそう。)

ま、これはラバが、見るからに色男だから(昨年のライブでは、いいオッサンでした)、
こんな記事を書いてしまっただけでした。

Posted by: しぶちゃ | December 04, 2005 at 11:49 PM

むちゃくちゃ盛り上がってるところスミマセン、わりと一曲目は流して聴いていました‥
想像力が足りなすぎでした(笑)。

>jessica…なんて、きっとライブだったら、どうなっちゃうんだろうって盛り上がるのだろうに。期待一杯の瞬発力溢れるイントロなのに、残念。
本当ですね。でもトラックバックがきっかけで、改めて聴いたらこういうのが一枚あるのも悪くないなあと思いました。

>性差によるモノの考え方
個人的には、生まれ持った性質よりも、後天的なものがどう作用するのか気になります。たとえば同じ男の子でも、男兄弟だけで育った人と、姉妹に囲まれて育った人では微妙に雰囲気が変わってきたり。しかもなんとなくわかるのは不思議だなと思います。まあでも性差はありますよね。逆「電車男」(古いな)はありえない!

Posted by: lysis | December 05, 2005 at 01:24 AM

> 後テーマのボラのバッキング、すげーくないですか?
とても、彼らしくって。
う~む、聴いたのですが、その部分に関してはすげーとまでは思わなかったです。しかし、随所にボラらしい光を放っておりますね。

こんなんが新譜でリリースされていましたので、先日注文してみました。
STEPHAN OLIVA / COINCIDENCES(La Buissonne)
http://www.labuissonne.com/fr/

Posted by: アーティチョーク | December 05, 2005 at 11:39 PM

lysisさん、アーティチョークさん

こんばんは。
ラバ・ボラ、1回目よりも、数度聞いて良いと思いました。
まあ、他レーベルで聞きたいってのは本音ですが。

僕がボラを初めて聞いたのはShades of Chetってアルバムです。フレズとラバの2管に惹かれて買いました。
そのMy funny Valentineのバッキングのケッタイなこと。あんまり、すんげーので驚いたのです。
ピアノの奏法は全然わからんのだけれど、特殊なペダルの踏み方により、ふわ~っと、ころころとした音、それから、どう形容したら良いか分からないくらいキレイな和音。
The man I loveの後半テーマでは、その時の感激を思い出してしまいました。

Olivaの新譜も聞いてみたいですね。

Lysisさんは、ヤンソン、もうちょっとですけど、いいですね。皆小さめの箱ですよね。
あの週は忙しくて。諦めました。

では。

Posted by: しぶちゃ | December 06, 2005 at 01:01 AM

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