« Alessandro Galatiが来日! | Main | ベース 12月中旬 »

December 18, 2005

Bobo Stenson/ goodbye

bobo_goodbye
とても美しいジャケットが印象的。昔のECMはカラフルなデザインが多かったけれど、最近はモノトーンのものばかり。
やっぱりジャケって重要だよね。
今後ネットによる音楽配信が主流になったら、ジャケはなくなってしまうのかな。楽しみが減ってしまう。
メンバーも曲も何も分からず、編成とジャケだけで、買うのも楽しみの一つなのだけれど。
晴れた山奥で、天を見上げたところ。
でも、こんなに落ち葉が落ちてくるわけはなく、ちょっと悲しい気持ちにもなる写真だ。

最近、Stankoを生で見て、それからRavaの新譜を聞いて、ECMってレーベルのカラーが強すぎるくらい出てるなあ...と、ちょっと否定的な捉え方をしていた。
Kenny Wheeler, Erskine、Keith、AEOC…の昔の作品を聞いている時は、そのカラーを肯定的に捉えていたのだけれど。

最近のECMってそれほど多くを聞いていないけれど、Boboはこのレーベルを代表するベテランミュージシャンだろう。
長年連れ添った、Anders Jormin、それからPaul Motian(モチアンとボボって、共演あったかなあ)とのトリオ。ECMでは2000年に録音されたSerenity以来の作品かしら?

70分強と長い録音だけれど、Serenity同様とても気に入った。
抽象的な部分もSerenityと比較して、聞きやすいかもしれない。
先にECMに対して否定的な見方を書いたけれど、このアルバムはレーベルカラーとマッチした名盤と思う。
レーベルカラーと、ミュージシャンの志向性の乖離なんて、全く想像できない。
ECMの美しさが凝縮された音楽。

とても謙虚な音楽だと思う。静か、耽美とかでなく、謙虚。
ECMのベーシストはJormin以外だと、Alild Andersenが浮かぶけれど、Jorminのベースはごり押しするところはなく、ピアノに寄り添うように、とつとつと音を出している。
中音域は、ちょっとサスティンが足りなく、ぼんぼんって感じ。
‘87にDragonで録音されたVery Eary (dsはrune calsson)と比較すると、BoboもJorminもとても抑制された演奏だ。Very EaryのJorminはうるさ過ぎるくらいだったのだけれど。
ベースの音は、こちらの方が断然に好き。
Dsも長年一緒だったヨンクリからモチアンに替えたのも、良かったのかな。
とにかく、3人とも主張が少なく、淡々と時間が過ぎていく。

曲の方も魅力的なメロディが並んでいる。モチアン作曲の2曲を含めた数曲を除くと親しみ易いものばかりだ。
(正直言うと終盤10~13曲のアブストラクトな曲群は退屈)
前作ではShorterでsweet peaが取り上げられていたけれど、ここではTonny WilliamsのThere comes a timeとOrnet ColemanのRace Faceが演奏されている。前者は胡弓のようなJorminの不思議なアルコから始まる5拍子の曲。単調だけれど、強靭な雰囲気。こういう曲には弱いのだよな。
Ornetの曲は、彼らしいユーモラスでチャーミングなメロディで、異彩を放っているけれど、アルバムの最後を飾るにはちょうど良い選択だったと思う。
他には1曲目のSend in the clownsという曲が素晴らしく良いし・・・・どこかで聞いたメロディなのだけれど、タイトル曲であるGoodbye(ペッパーの演奏が好き)、その他のクラシカルな雰囲気を持った曲(クラシックの引用なのかな?)も良かった。

なんだ、ECM、やっぱりいいじゃんと、改めて思った1枚。
=============================
Bobo Stenson/ goodbye (ECM)
Bobo Stenson(p)、Anders Jormin(b) 、Paul Motian(ds)
’04 4月録音

|

« Alessandro Galatiが来日! | Main | ベース 12月中旬 »

Comments

ECMをネガティブなイメージとして捉える人多いですね。
クラシックファンのジャズ入門とかには良さそうな気がしますけど。

必ずジャケットに参加メンバーが全員記載されているところもありがたいです。

ピアノソロなの?トリオなの?みたいにならないので。

Posted by: 大阪人 | September 28, 2008 at 08:32 AM

すみません。レス遅れました。
(放置状態なので。。。)

ECMは様式美みたいなもんがありますよね。
それはそれで好きなのですが、一方でミュージシャンにはやらされ感みたいなものが、ないのか?って感じるときもあります。

ごーくたまにですが。

でも、名盤ごっちゃりありますよねー

Posted by: しぶちゃ | September 30, 2008 at 11:11 PM

動画をアップしてみました。
全然jazzではありませんがよかったら見てやってくださいませ。

Posted by: 大阪人 | November 15, 2008 at 01:16 PM

動画見ました。
先日ブルーグラスの動画でYoutubeを見たのですが(マンドリンとコントラバスのduo)
世の中には色んな、音楽(インプロ混ざりの)ありますね。びっくりです。
ご紹介のやつは、ちょっと和の要素が僕には強すぎです。

大阪人さんのブログ見ましたが、私の知らん(恥ずかしいけど)世界で興味深々です。
音楽もオレゴン、ジスモンチからベンソン(こんな曲やったとは)まで色々聞かれるのですね。
重なる部分ありますね。

Posted by: しぶちゃ | November 16, 2008 at 10:25 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74992/7682198

Listed below are links to weblogs that reference Bobo Stenson/ goodbye:

« Alessandro Galatiが来日! | Main | ベース 12月中旬 »