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November 26, 2005

Greg Osby / Symbol of light(solution)

delight_of_light

Kuhnに続いて弦とジャズコンボのアンサンブルをもう一つ。
ジャケットデザインも内容も、一般受けしない…ちょっとゲテなアルバムだと思う。
Osbyのファンでも退いてしまうところを想像してしまう。
(AMGの評は、これ以上酷く言えないってくらい、ひどい!!)
でも、alter ego(無二の親友のこと。ライナーノーツで知りました)のOsbyとMoranのすんごいインプロバイザぶりが、よーく分かる作品だ。

キューンの10月組曲も一筋縄でいかない問題作であるけれど、これもそう。どことなく黒い弦がOsbyとMoranに纏わりつつ、触発する。

ライナーにはOsbyの言葉が。(いい加減な訳)
「アレンジには9ヶ月も掛けた。演奏者にボウィング、ピッチカートなどの奏法を色々聞いて、どんな風にサウンドするか色々調べたんだ。その結果バイオリン、ビオラが低音部、チェロが高音部を受け持つ部分も出てきた。
多くのアレンジャーはビオラを使わないけれど、僕はあの音が好きなんだ。
アドリブは得意でないだろう、彼らは。ソロ回しのバッキングでは、複数の譜を用意して、その場で一番良いものを選んでもらった。
バッキングも有機的に変化するし、僕もjassonもそれに多いに刺激されたわけ。」

…10月組曲のゲイリー同様、Osbyがこのアルバムに掛けた意気込みは、スゴイと思うし、それは二人のソロを聞けば、すぐに分かる。

弦はバイオリン2、ビオラ1、チェロ1の4重奏。曲によってはトリオ、Scot Colleyもアルコで参加しているぽい曲もある。
曲によって色々な使われ方がされていてる。Osby自身、弦との音色の違いを楽しむようにテーマをハモったり、分厚い和音で伴奏したり(2曲目ではMoranのコンピングパターンをそのまま引き継いでいる)、小鳥のさえずりのような効果音を出したり…。

アルバムの始まりはMoranのミステリアスなイントロによるワルツ、3 for civility。
いつものOsbyバンドと変わらないのだけれど、弦のアンサンブルを伴ったチェロ(それともwb?)のテーマが始まると、聞いたことの無いような異質の空気(それはアルバム全体を支配するのだけれど)が流れる。
…このあたり、受け付けない人もいるかも。

2曲目repay in kindはこのCDで一番のお気に入り。Osby-Moranって、アブストラクトでゴリゴリしたものがある一方で、留まるところなく、つやっぽいフレーズが溢れ出てくる華麗なところがある。
この曲は、彼らのそんな一面を楽しめる。
MoranのピアノはAndrew Hillのスタイルを進化させたようなスタイルだ。
かなり個性的であるけれど、僕は大好き。

ソプラノの演奏が聞ける3曲目m(プーさんの作曲)、7曲目one roomも魅力的。この2曲では弦がカルテットに挑み掛ると言うより、混じって溶けてしまいそうな演奏をしている。

難があるとしたら、少し長すぎること。10月組曲と同様、40分位に削ぎ落した方が良かったと思う。
いい曲が多いし、すんげーソロに釘付けされるあまり、元気が無いと最後まで集中して聞くことが出来ない。

Osbyは、近くプーさんとデュオでツアーするそう。
この時期、忙しく行けそうもない。
残念。

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Greg Osby / Symbols of light (a solution) (blue note)
Greg Osby(as,ss), Jsaon Moran(p), Scott Colley(b), Marlon Browden(ds)
Marlene Rice-shoaw(Vln), Christian Howes(vln), Judith Inshell-Stack(viola), Nioka Workman(cello)

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