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October 29, 2005

スタンコがやってきた(10/26)

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何度も当ブログで取り上げた、スタンコのライブの件ですが、充分堪能することが出来ました。
この素晴らしいコンサートを楽しむことが出来たことともに、
アーティチョークご夫妻にお会い出来たました。
Annaさん、プロモーターのHenk vonLeeven氏、ポーランド大使館、コンサート開催を後援した方々に感謝したいと思います。
アーティチョークご夫妻との会話、大作戦の遂行は、とても楽しいもので、
そのきっかけを作って下さったのはオラシオさん。
…貴方とも、どこかのライブでお会いしたいものです。
ありがとうございました。

このライブ、大学の後輩にも10年以上振りに会えたオマケも付き、本当に楽しい夜になりました。
以下、簡単な見聞録を。
肝心な曲目については…殆ど覚えてません。
帰宅途中、翌日の出張で余韻に浸るためCDを聞いていたら、ワケ分からなくなりました。
なお、書いていたら、バカみたいに長い文章、それもしょうがないものになってしまいました。
もし、最後まで、お付き合いして頂く方がいらしたら、お礼申し上げます。

<演奏が始まるまで>
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この日は午前中の会議で、午後はフレックスに。
スタンコとプロモーターのLeeuwen氏に和菓子のお土産を買い、一度帰宅。
アーティチョークさん同様、スタンコではなくLeeuwenさんに、オラシオさんのコンテンツを渡すつもりだったのだけど、家で仕事をするハメになり、作業出きなかった。

雨の中、イソイソと大使館に向かい、6:30くらいに到着。
会場は150人くらい?の椅子だけれど、殆どが埋まっていない。
一般席の最前列を確保することができた。

出足が鈍いなあと思っていたところに、アーティチョークご夫妻が、カータン顔の僕を見つけてくれた。
想像どおりのお洒落で素敵なカップルでした。
簡単に挨拶をしてると、脇をスルスルとカルテットの面々が。
ドキドキ気分で、開演を待っている間にお客さんは増え続け、地下にある開場の吹抜階段も一杯になっている。

<演奏が始まった!>
Leeuwenさんの姿スタンコカルテットの紹介、ライブの趣旨説明に引き続き、カルテットの登場。
スタンコは柔和な表情。Marcin Wasilewskiとお揃いのスキンヘッドスタンコ姿。
スタンコと言うと、帽子姿で苦虫を噛んだような顔が僕のイメージだけれど、あれはプロモ用の顔なのね。

演奏は7曲+アンコールの計8曲だった。(おそらく)
1曲目はピアノソロでのハウリングのトラブルがあり、冷やひやする場面もあったけれど、
その後はそれほどストレスなく演奏を聞くことができた。
会場は璧に布を掛け、簡単な吸音処置をしてあるだけだったので、PAのコントロールは難しかったのかも。
バンド全体のボリュームが上がると、ベースが埋没気味になるのは、少し残念だった。

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ヴィジュアル的には、直情径行型のMarcinをバンドメンバーが、優しくケアしながら、
音楽が出来あがっているような雰囲気だ。
ベースのSlawomir Kurkiewiczは、常にMarcinの反応を伺うように演奏をしているのが印象的。
スタンコがピアノソロの間、tpのメンテのため楽屋に戻る場面があったけれど、
足音を立てないよう、そっと歩く様、
それからハウリングにストレス一杯の表情のMarcinを気遣うスタンコは、ちょっと可笑しかった。
(そう見えただけかもしれません。)

演奏の方に戻るとMarcinを中心に完璧なサウンドを作るトリオに、スタンコは安心しきって、載っかっている。
トリオは終始アイコンタクトも取りながら演奏しているのだけれど、
スタンコはトラブルが無い限り、殆ど後ろを見ることが無い。
ワンホーン入りカルテットの理想的な形と思し、それが出来るこの4人はすごい。

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CDで聞けるように、Simple Acoustic Trioはスタンコの音楽に若々しさを与えていると思う。ただCDとは違うところもあった。
CDでは、トリオ単体の部分は、スタンコの音楽の延長とも思える部分があるのだけれど(スタンコが居なくても、スタンコが聞こえてくる。)、この日の演奏ではトリオ単体の魅力をもっと感じた。

ライブの後の飲み屋で、後輩も言っていたのだけれど、アイヒャーの嗜好・指向から外れた、
とてもアグレッシブな面も見ることが出来た。これは、とても貴重な経験だったと思う。
お前、何聞いてきたのと言われそうだけど、マッコイとエルビンの影を感じたくらい…
アンコールと中盤のミディアムファーストの4ビートは、とてもグルーヴィだった。
多分、ECMのCDでは、聞くことの出来ない演奏だと思う。

マイルスクインテットのトリオも、非常に繊細な部分から、荒々しいと言える部分も兼ね備えていた。
スタンコのバンドはテイストは違うけれど、ダイナミックレンジは、同等以上に広い。
これも、後輩と同意見なのだけれど、マイルスカルテット、キースのヨーロピアンカルッテトと、
肩を並べてしまっている、或は超えてしまっている…ってのは言いすぎかしら。

オラシオさんが、スタンコはマイルスを超えているって、ブログで書いていた覚えもあるけれど、
リスナー(私)の心を鷲づかみするメロディ、フレーズは唯一のものだと思う。
ライブでも感じたことだけれど、不安感・焦燥感⇔安堵感・幸福感の軸をこれほど、レンジ広く、うまく使っている、演奏家、作曲家は他にいないのでは?

各人の演奏については、僕の表現能力は、凄いの一言以上、言うことは出来ない。
Marcinは世界一と言ってしまおうかな。
①マイルスクインテットにハービー以外のピアニストが考えらないと同様に、スタンコバンドには、彼以外のピアニストは考えられない。②スタンコバンドは、絶対世界一だと思う。③だから、Marcinは世界一。
・・・そんな、まどろこっしい事言わなくても、ここ暫くは彼にハマりそうな雰囲気。
(ボラちゃん、レア、御免。)

演奏曲目については、冒頭に書いたように、殆ど覚えてない…(誰か、どこかで書いてくれるでしょう。)
唯一確実に覚えているのは、7曲目のSuspended variations II。
これは、あまりにもキャッチーなメロディなんで忘れるわけは無い。
1曲目は、Soul of things Var.IIIだったような気が。

それから中盤演奏されたカリプソナンバーは、Suspended variations XIIIだったのかしらん。
ベースとTpの二人のデュオから始まったこのナンバー、
中盤までMarcinとMichal Miskiewiczの二人は、それぞれ手でピアノ、ドラムスを叩いての参加。
音的にも、視覚的にも面白かった。
曲の配列は、テンポ感のある曲と、バラードが交互に。これは、ちと安易だなあと思ったりも。
やはり曲名が分からないのだけれど、バラードで倍転に、さらに倍転になる部分などもスリリング。

全部で1時間半ぐらいの演奏だったのだろうか。
普段だったら、もっと聞きたいと思うところだけれど、一生懸命聞きすぎて、お腹一杯に。

このバンド、オーストラリアのツアー後、お隣韓国でのライブが決定している。
もう一度、それも早い時期に見たい。

<レセプションパーティ>
Leeuwenさんの簡単なスピーチの後に、場内の椅子が片付けられ、立食形式のパーティが始まった。
Leeuwenさんはスピーチで、日本の音楽関係者にビジネス的な話も求めていたのだと、思う。
ライヴの後に、こんなパーティに参加するのは初めての経験。
アーティチョーク御夫妻と、「すごかったねえ。」とか「作戦どうしようか?」などと話していると、
大学サークルの後輩のS君が。彼は学生時代にガルバレクなんかも演奏していたのだけれど、会うのは15年ぶりくらい。

見回すと沢山の人の中に、カルテットの面々が。
ミーハーに、それぞれにサインを貰い、写真も一緒にとって貰った。
Marcinは(ワンコの名前みたい)は、つるんつるん肌の少年って感じで、女の子と楽しげに話し込んでいる。
後輩と、おっさん二人には興味ないよなあ。。と。

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ベースのSlawomirとは、ちょっと長めに話すことが出来た。
彼は4本指ともに使う、エクステンションフィンガリングで演奏してて、すげーなと思ったのだが、
掌を合わせると、やっぱり倍ぐらいあった。胸の厚さも、ぼくの倍ぐらい。
この日は、ピックアップはウイルソンを使っていた。
(近くで見たのだけれど、違うような気もした。)
コンデンサマイクが好みらしいけれど、ハウリングの関係でウィルソンを使ったとのこと。
生音も聞いてみたいけど、いい音なんだろうなあ。
ドラムのMichalからは、「君のCDはヨーロッパのだね。アメリカのは紙質が悪いんだ。」なんて話も。
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さて、アーティチョークさん御夫妻と、スタンコ御大の所に向かう。
二人ともそれぞれのプレゼントを渡したのだけれど、核心のオラシオさんのファイル。
・・・・なんだか、ずーすしく僕が説明してしまった。(心臓バッコンバッコン)
アーティチョークさんが、そのまま説明すれば、もっと上手く伝わったかもしれなかった。
ちょっと、反省。
(…この辺の経緯は、Tomasz本人に伝わるか分からないけれど、Annaさんにメールしようかと思ってます。)
Tomaszにも、無事サインを貰い、写真もとって、作戦終了。
その後、アーティチョーク御夫妻と、しばしの歓談。
夫婦で色々楽しまれている御様子。うらやましい限り…。自分は見習えるかな?

パーティは終わる素振りを見せないけれど、アーティチョーク御夫妻と挨拶をし、後輩と飲みに行くことにした。
後輩のS君とは、スタンコはじめヨーロッパジャズのコアな話を。
なかなか、こんな話は出来ないので楽しかった

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これを書いてるのが3日目だけど、暫くはスタンコから抜けられそうもありません。

プロモーターのHenk von Leeuwen氏について、少しだけ書きます。
彼はAustralia Northern Europe Liaisons と何ともスマートな会社組織を主催しているのだけれど、
場所がオーストラリアなんです。僕は、最近までオーストリアって勘違いしてました。
オフィスの名前が少しフィットせず、不思議に思ってました。(よく見ろよって!)

オーストラリアに北欧の音楽を紹介。それから、オーストラリアの音楽を世界に発信。
ビジネス的なことは、分からないけれど、素敵な仕事ですね。

ご自身の仕事が上手くいくこと、それから日本にも良質な音楽をこれからも紹介して頂けることに
期待したいと思います。

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Comments

素晴らしいコンサート体験記、ありがとうございます。
私がきっかけになったですって?
いえいえ、そんなことはありません。
しぶちゃさんの熱意こそが全て、ですよ。
アーティチョークさんともお会いでき、さらには後輩の方にも!
その方はなぜいらっしゃっていたのでしょう?
PAが良くなかったのは残念でしたが、でも日本で一番早く彼らのライヴが見られたのですからね!
スワヴォミルは、個人的にはジェニー=クラークに近いタイプだと思っていて、これからも期待しているんですよね~。
やっぱり指4本使ってるんですよね。
ヤツェク・ニェヂェラというこれまたバカテクのベーシストがいるんですが、彼もある映像で見たら4本でした。
しかし、「世界一!」と思えるバンドを間近に見れて、本当に良かったですね。
私は、そのことが何よりも嬉しかったです。
そしてもちろん、心臓バクバクさせながらトマシュにご説明下さったことも!
私がもし皆さんと同じようにコンサートに招待されていても、きっと、話をするぐらいでそんなに熱心に自分をアピールしなかったと思います。
しぶちゃさんとアーティチョークさんに引っ張っていただいて、本当に、本当に感謝しているんですよ。
ありがとうございました。
またいつか、お会いしたいですね。
今度上京することがあったら連絡差し上げますね。
これからも、お互い楽しく盛り上げて行きましょう!
失礼します。

Posted by: オラシオ | October 30, 2005 at 12:30 AM

一気に読ませていただきました。
なんだか私も胸がドキドキしましたよ!
好きな演奏家のコンサートと
その演奏家達と同じ部屋で話が出来る体験!
なんてラッキーなんでしょう、しぶ茶さんは!!
でもその時のしぶ茶さんの熱い想いが
お話から伝わってきます。
こんな嬉しい体験、これからいっぱいしたいですね、
お互いに。(^-^)

秋の色、秋の温度、秋の香りを楽しんでください、
音楽と共に。

Posted by: Mercedes | October 30, 2005 at 06:03 AM

よかったですねー!
とっても羨ましいです!!

詳しいレポートありがとうございます。
私が見に行ったような気分になってしまいました。

こういったことが貴重でなくなるといいなーとふと思いました。
いい音楽にたくさん触れたいですね。

マヌ・カチェのグループで来日とかしてくれないかなー。
お勧めですよ、新しいECMのアルバム!!

Posted by: 北欧飛行 | October 30, 2005 at 12:23 PM

オラシオさん、Mercedesさん、北欧飛行さん

コメント有難うございました。
いや、本当に良いライブだったです。
色々なオマケもついて、あんな楽しく幸せな夜は、久しぶりでした。

オラシオさん>
記事の書き方が悪かったかもしれませんが、オラシオさんが居て、それからアーティチョークさんも居て。
それから私も。Marcinトリオとは比べものにならないけれど、良いトリオで、上手く廻ったような気もします。

次回は、3人でお会いしたいですね。

Mercedesさん>
ええ、どんなライブでも演奏者の息遣いが、感じられるのですが、今回は非常に強く感じました。

どんな季節でも音楽聞くのは好きだけれど、今の季節は雰囲気に合わしてチョイスするのが楽しいですよね。

北欧旅行さん>
7月頃に、確かに話題に出たのですが、私だけ楽しんできてしまって、申し分けないです。
来年、ライブが実現すればいいですね。

マヌのCDも、ようやく聞き始めました。おっしゃれーですね。このバンドもヨーロッパではツアーしていますね。
うーむ。どうせなら、2つやってくれれば良いのに。

トマシュのHP見ると、マークジョンソン、アバクロとのトリオのライブなんてのもあるんですよ。

どっかのプロモーターさん、トマシュ特集でライブ組んでくれないかしらん。
トマシュカルテット、マヌバンド、上記のトリオの面々が来日したら、色んな組み合わせで数ヶ月続けられそうだけれど。。。

ではでは。

Posted by: しぶちゃ | October 30, 2005 at 05:41 PM

しぶ茶さん
スタンコなんて知っている人いるのかナァ、と思いながらブログ検索したら、このブログへ・・。もう来日もして、こんなにサポーティブなファンもいるのですね!大使館の方も親切でイキですね!弱輩ファンですが、トラックバックさせていただきました。これからゆっくりエントリーを楽しく読ませていただきます。ブログもスタンコ歴もまだまだ浅いですが、よろしくお願いします。

Posted by: Lady Ellington | October 30, 2005 at 06:45 PM

Lady Ellingtonさん

さきほど、そちらのブログ行ってきました。
ロンドンに住んでいるのですね。
そちらも、良いミュージシャン多く、うらやましいです。
スタンコは、ロイドとライブですか。どんな音になるんだろう。
ちょっと、想像つかないです。是非インプレ書いてくださいね。

キッスの話題出てましたが、Canonの宣伝で子供が真似している広告を電車で見かけました。
可愛かったですよ。

MESSY MANですか。
ロンドンはロジカルな人が多いイメージだから、MECE manのようですが、大違いですね。

そちらにも、今度遊びに行きますね。

Posted by: しぶちゃ | October 30, 2005 at 10:38 PM

しぶちゃさん、こんばんは。
しぶちゃさんのリポート、さすがです!素直な感動と、冷静な目で見たことの両方を書いていらっしゃるから。それにベーシストでいらっしゃるからですね。
私、土、日と練習やらなにやらで忙しくて、今日ようやく「ライヴリポート編」を公開できたのですが、さっそく読んでくださったようで恐縮です。
TBもありがとうございました。こちらからもさせていただきます。が、また間違えるといけないので、明日ゆっくりと落ち着いてすることにします(^_^;)
しぶちゃさんにお会いできて本当に良かった。この先いつかまた、どこかのライヴ会場でお会いできるといいですね。
私もここしばらくはまだまだSTANKO漬けになっていそうです。聴けば聴くほどに素晴らしいですから。

Posted by: アーティチョーク | October 30, 2005 at 11:45 PM

アーティチョークさん

大作戦編の方も(会社で)読みましたよ。
僕も、書いていたら止まらない!感じでした。
あまりに沢山のこと(聞いたこと、見たこと、感じたこと)がありましたよね。
スタンコのライブは是非実現して、沢山の人に経験してもらいたいと思います。

そちらにも、ブーンと行きます。

Posted by: しぶちゃ | October 31, 2005 at 11:49 PM

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Tracked on October 30, 2005 at 06:36 PM

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