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August 07, 2005

Rava、Vitous、D'Andrea、Humair / Quatre

quatre1quatre2

Enrico Rava(tp)、Miraoslav Vitous(b)、Franco D'Andrea(p)、Daniel Humair(ds)のスーパーカルテット″Quatre″。
'89に録音されたこのアルバムと'91の″Earth Cake″の2枚のCDが同じメンバーでリリースされているようだ。

Earth cakeは地球を型どったケーキの可愛いジャケット。
音の方は強烈で4人の巨人が地球を食べてしまったと言うような感触。
スリル感では劣るかもしれないけれど、分りやすいメロディの多い、″Quatre″の方が僕は好きだ。

このバンド、ネット通販でRavaを検索していて知ったのだけれど、組みあわせには少し驚いた。
D'Andrea 、Ravaの組、Vitous、Humairの組の共演アルバムもあるけれど、この4人がねえ。
演奏する音楽の多様性と面白さ、高度な演奏技術。聞いてみたい!と思う人も多いと思う。

4人の個性が強く出ていて、blindfold testには簡単な素材かもしれない。
それぞれが、とっても面白いのだけれど…例えばVitousのベース。
僕は場をコントロールするのがベース役目の一つと思っているのだけれど、
このアルバムでは、演奏がVitousに支配されているようなところが、所々にある。

軽やかに弾むのだけれど、ズンズンとした4ビートライン。
時折入れる連続する8分音符が、地響のように、雷のように(遠くで鳴ってたり、近くで鳴ってたり)、聞こえたりする。
弦楽器というより、打楽器的な雰囲気も。
軽やかな4ビートランニングでは、16分音符も取り入れることもある。
指が弦上に滞在する時間は、すごく短いのかなあ。それでも存在感がある音。
弦をはじく早さだけで、無いのだろうな。

一方、メロディックに歌い上げるソロでは、一つ一つの音の輪郭がはっきり。
こちらでは、指を引っ掛けてるのかしらん。
弦と指が考えられないくらい仲良しなんだろう。
きっと何も考えてないと思うけれど、その場にあった音色・音量が出てくる。すごいなあ。

このアルバムは、Vitousの魅力を改めて確認できる、名盤だと思う。
1曲目は、Hunair作曲のキャッチーなテーマのミディアムの4ビートで演奏される“Mode for Versace”。
Humairのドラムの引き続き現れる、イントロ部のVitousはちょっと間が抜けているのだけれど、
その後は、彼の魅力のShowcase。
単純でかっこいいTpのテーマリフでのバックでの暴れぶり(端正なので、表現が妥当では無いのだけれど)、
Rava、D’Andreaのソロをスインギーにバックアップする4ビートライン、
超絶なのだけれど分かりやすいメロディのベースソロ。
高音部で、思い切り弾いたときの、彼特有のキシみ具合がたまらん。
(ベースフェチの私は、色んな人のキシみ具合を楽しんでるのだけど。)

続く、F.Expressは、Ravaのとっても美しいバラード。
ルバートテンポに近いテーマ、それに続くのピアノソロ、
D’Andrea、Vitousは寄り添うように演奏しているのだけど、すんげー良いのだよなあ。
二人とも、そんな難しいことしていないのだけど。
Vitousのソロは、ファンには嬉しい長尺。僕はこのソロが大好きだ。
やっぱりメロディアスで分かり易いし、キシミ具合もばっちり。胸に染み入るソロだ。
Ravaのソロでは、フレキシブルにリズムが変化していくのだけど、
ここでの4人の親父達の寄り添いぶり(気持ちわりい)が、とても胸キュンなんだ。
F. Expressって曲名も、なにやら、ジンと来るしね。

3曲目は、Vitousの短いソロパフォーマンス。ピッチカートと、アルコを交互に。
Vitousのアルコってピッチカートに比較すると技術的な完成度が低いと思うけれど、エグミがあっていい。
この曲は、Autoscontoriってフリー度の高い4曲目の導入にもなっている。

・・・・Vitousのことだけ書いてしまっただけど、他の3人も、勿論かっこよい。
Franco D’Andreaは、イタリアジャズ界の重鎮であることは間違いないけれど、ちょっと露出度が低いと思う。
‘90頃のAldo Romanoのカルテットでの活動が知られているくらいでは?
イタリアに閉じこもってないで、もっと色んな人との演奏の機会が増えれば良いのに。

===================================
Rava、Vitous、D'Andrea、Humair / Quatre (Platinum)
Enrico Rava(tp)、Miraoslav Vitous(b)、Franco D'Andrea(p)、Daniel Humair(ds)
’89 2月、3月録音

Quatre / Earthcake (Label bleu)
演奏者は同上
‘91年 1月録音


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Comments

僕はおそらくこの数年の中で、一番感銘を受けたアルバムです。
自分のブログにこのアルバムを取り上げようと思って、ネットを検索したら、こちらのブログにあたり、感動しております。

ビトウス巣晴らしですよね。

実は私、このアルバム3年前に紛失してしまいまして、ことあるごとにレコード屋をめぐって探しております。Label BleuのHPに行って
ネット通販しようともおもいましたが、何とかマーケットで入手しようと粘っています。

Posted by: bsaku | March 12, 2008 at 11:48 PM

おお、放置しっぱなしのブログにコメントがついたと思ったら。。。

あの、一応bsakuさんの先輩です。わたし。わはは。
へたれなH松です。

お元気そうですね。
先週K田さん(シンジケート)のセッションが部室であるはずだったのですが、急遽なくなってしまいました。

このアルバム良く使ってたイタリアの通販サイトでめっけました。
すんげーメンツですよね。今聞いてみよっと。

Posted by: しぶちゃ | March 12, 2008 at 11:59 PM

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