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July 18, 2005

Frank Kimbrough & Joe Locke / The willow

willow

Frank(p)とJoe(vib)の二人のデュエットを中心に、曲によりsax、perが参加するアルバム。
‘00の録音だけれど、その3年前に二人は同レーベルから“Saturn’s child”という作品を発表している。
静かで、優しさと美しさに溢れた名盤で、こればかり聞いていた時期があった。
今、気がついたのだけれど、このジャケットは土星だったのね。

今回のアルバムジャケットは、タイトルどおり“柳”。
前作は、ジャケット写真どおり、どんよりとした暗がり
(決して、冷たくなく、かえって暖かい。また居心地も良い。)のイメージがあったのだけれど、
本作では明るさ、すがすがしさを感じる。
Jeff Balladのper、Tim Riesのsaxが、鮮やかなモノを付け加えているのも、効果的。

前作同様、曲の殆どがFrankとJoeの作品が占める。
Saturn’s childで聞いたようなメロディも多い。
また、二人のソロはリズム的にも、音使い的にも、スリルを感じさせるものは少ない。
でも、まったりと聞き入ってしまうのだよなあ。
繰り返しになってしまうけれど、静穏、優しさ、美しさ…
二人の作り出したい音楽が、びったりシンクロしているから、こんな音楽になるのだろう。

二人だけでの演奏は数曲あるのだけれど、7曲目Broken Toy(Saturn’s childに通じるようなメロディ)、
10曲目For Dukeでの、寄り添うような二人の演奏は、特に素晴らしいと思う。
ベースが趣味の僕は低音部に耳が言ってしまうけれど、
Frankが弾く単音のドローンという音が、ピアノの打楽器的な音と違って、不思議な感じがした。

標題曲、The Willowは3曲目に収録されている。これはMaria Schneiderの作品でカルテットの演奏。
Mariaのオーケストラでの同僚、Tim Riesのフルート、バスクラのオーバーダビングによる、
なかなか重厚で、優雅なテーマだ。
このアルバムでの聞き所の一つだと思う。

僕の柳に対する印象って、「川原にひっそり1本立つ、寂しい木」なのだけれど、
この曲では晴れた春に、穏やかに風に揺らぐ姿が想像できる。
アルバムの内ジャケには柳の前に、にこやかに立つFrankとJoe。
…この写真を見ると、音が浮かんで来ない。
柳に対する、イメージを変えないと。

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Frank Kimbrough & Joe Locke / The willow(Omni tone)
Frank Kimbrough(p), Joe Locke(vib), Jeff Ballad(per)、Tim Ries(sax)

'00 12月の録音


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