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June 30, 2005

Maria Pia Devito/ Verso

verso
記事を書く前に私信(?)
lysisさん、Mercedesさん、コメント有難うございます。
朝のバタバタで、昨日Palmで書いた記事貼り付けてます。
今からベースを練習したいので、夜お返事を書きますね。
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イタリアの技巧派i歌手MariaがJohn TaylorとRalph Townerと組んだ作品。
mariaは地中海だけでなく、中近東的(僕がイメージする)なテイストも感じる歌手だ。
甘さ、かよわさを全く感じさせない(排除していると言っていいかも)、器楽的でもある歌声。
かなり個性的でもあり、僕にとってもぎりぎりの線だけれど、時々、無性に聞きたくなるヴォーカルだ。

JohnもRalphも美的なセンスとしてはMariaと似通ったものを感じる。
研ぎ澄まされた、透明な、冷たい、そんな形容詞が頭に浮かぶけれど、
同時に、やるせないくらいエモーショナルな部分が、このトリオにはある。

多くの人はJohnとRalphの作る雰囲気を想像するのだと思う。
Mariaが加わることで、透明性などqualityの変化は無い。
でも、アルバム全体の雰囲気を支配しているのはMariaの特異な個性であり、
Mariaを知らない人は想像できない味わいだと思う。
もちろん、このトリオは理想的なバンドで、3者の個性が上手く入り交じっているので、
「支配的」という言い方は強すぎるかもしれない。

このアルバムの大部分がRalph、Johnの作曲によるもので、僕の知っている曲も数曲ある。
二人の曲の味付が、こんな風に変わってしまうのも面白い。

しかしRalph Townerの書く曲っていいなあ。
ゲイリーとのduoアルバムOracleでも演奏されていたal tramontoの素晴らしさったら!

phone
このCDをきっかけにMariaの作品を何枚か買っている。
EgeaからはPhone, Un Veliero all' orizzonte, Napliaの3枚。
1枚目はJohnが、2枚目はPietro TonoloとBebo Ferraが3枚目はRita Marcotuliが参加した好盤。
特にPhoneは怖いジャケであるが、どこか遠くに旅行に行ったような気分になれる。

Versoと同様、Provocateur レーベルからリリースされた Nel Respiroは、おそらく最新盤。
John, Ralphに加えてSteve Swallowが参加した豪華盤であるが、実験的な要素が強すぎて、
僕には良く分からない1枚だった。

それから、Splashレーベルからは、 EnzovPietropaoli名義でStolen Songsというアルバムがある。
これは、ビートルズ、ドアーズ、プリンス、U2、ピストルズ、バカラック、色々な ポップスのカバー版。
Danilo Reaが参加するピアノトリオDorctor3のベーシストEnzoのポップス好きが良く分かるCD。
dsのRoberto Dani、pのGlauco Venierなんて意外なメンバーのポップな演奏を聞けるレアなアルバムだ。
ここでは、Mariaの結構チャーミングな地声を聞くことができる。

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Maria Pia Devito/ Verso(Provocateur)
Maria Pia Devito、John Taylor(p)、Ralph Towner(g)
'00/1月録音


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June 26, 2005

SEARCHING BATON

オラシオさんとこで、面白い企画が!
「あなたの私的レア盤は何ですか?」というものです。
Music batonのパロディとも言えますが、皆さんのリストも見てみたいですね。

1.一番最近、あなたが購入に成功した私的レア盤は何ですか?

Norma Winstone and John Taylor / in Concert(Endoc)
‘88の二人のライブ。カセットテープです。Caféのライブバージョンが聞けるのですよ!
Normaのサイン入りで、私の宝です。

2.死ぬまでに絶対入手したい、捜索中の未聴の作品を5つ挙げて下さい

あんまり、ぱっと思いつかないですね。それに、そんなに面白くないっす。
BNカタログで聞いたことも、見たことないやつも幾つかありますが。。。。。。
①ジュリアンプリスター / ラブラブ
②エルビン / Live at lighthouse 2集
③Katzen Kapell / Katzen Kapell
④Maria Schneider / Coming out

3.すでに聴いたことのある(あるいはかつて持っていたことのある)、どうしても(再)入手したい作品を5つ挙げて下さい

かれこれ15年くらい前、アナログ全部手放したのですよね。どうせCDで手に入るだろうと。
・・・後悔してます。7枚になっちゃったけれど、許して。

①Melon / Do you like Japan?
BのPercy Jones、gのAdrien Brew 井上昌美、dsのSteve Janssen等が参加。
Bland Xより先にこのバンドで、Percyを聞いたような記憶があります。
初めて見たのは、多分夕方6時代のおバカっぽい番組。戸川純なんかも出てた気がします。
20年くらい前ですが、TVでこんなんのが見れるなんて、あの頃は良い時代だったと思います。
Japanese popsの傑作と思うのですがね~。

②Mark Almond / To the heart
既に、このブログでも紹介したアルバムです。彼らの最高傑作と多くの人が思ってると思います。
何で、この1枚だけは再発しないの?版権ですかね?それとも、単なるイジワル?

③Steve Khun/ Last year waltz
SheilaのComfiramationのスキャットがいけなかったのですかねえ?アイヒャーさん。ねえ、ねえ、ねえ!!!
あ~聞きたい、聞きたい。

④Chico Freeman/ The search
もう記憶の断片にしか残っていないのですが、Serchにおける女性vo、マクビーのアルコ、チコのバスクラが、すんげー黒い情念で迫ってくるのですよね。

⑤Moon Dance/ タイトル分からんです。

高校のときエアチェックした、ハワイのバンドです。
当時カラパナが流行っていたと思うけれど、私には数段かっこよく、プログレッシブでした。
とても、ハワイチック??で、洗練された音楽で、シンセ(アープとかあの類)の使い方はサンタナの所のトムコスターに通じるところも有りました。
ネットで検索しても、全然出てこない謎のバンドです。
もうテープも無いし、もしかしたら夢だったのかなあと、思ってしまいます。

⑥Wayne Shorter/Oddesy of Iska
これ、店頭に並んでましたよね。なんで買わなかっただろう。くっそー。
兄弟版のMoto Grosso feioは、2年前に見つけたけど、もっと好きな、これは見つからん!!! 
今の季節に聞くと、涼しくて良いのだよなあ。

⑦Steve Kahn/ タイトル忘れ
ラリーコリエルとのDuo。
ギターを弾く二人がハンサムに書かれた、ジャケも爽やか、中身も爽やかなアルバム。
ShorterのJujuもやってたかな?(あれは、スティーブカーンのソロアルバム?)

4.バトンを回す人は?
ここ、ご覧の方で、ご興味持たれた方、是非書いてみてください。
TB等で、書いたことをご連絡頂けるとうれしいです。

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ベース。安物買いの・・・

ちょっと前に書いたけれど、ベースカバーがボロボロになったので買い換えた。
かなり高いモノなので、今回はアメリカから通販で。

このお店中々良いのですが、今回は失敗でしたあ。
ピックアップ、弦のようにスペックが明確なものを買うには良いのですけどね。。。。

写真の通りですが、作りはちゃっちいです。(写真中)
以前は、山本さんのだったのですが、ポケットの作り、取っ手の位置、ファスナーの位置などが、とても良く考えられて、非常に丁寧に作られてました。(写真左)
今回買ったのは、Bassというマークも、とてもチープ。ああ、残念でした。
弓ケースが入らないのには、ちょっとビックリしました。信じられ~い。(写真右)
当たり前のことですが、価値とプライスは、比例するのですね。
まあ、来年のボーナスまでは大切に使いましょう。

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Dscn3036
それと、弓のホルダーも購入。今後弓を使う機会もあるだろうってことで、買いました。
嫁さんに言わせると、“しゃいなし”だそうです。これは群馬の言葉なんだそうです。
ホルダーを常設するからには(まだそんな勇気無いけれど)、もっと弓を練習しなければ、というプレッシャーになって、良い効果になるかもしれません。

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ベース '05 6/18、6/23、6/25

<6/18 レッスン>
クラシック:シマンドルpart 7のetude 1。見開2頁の、今までで1番長く、曲らしい体裁を持った練習曲。
早めの4拍子から、ゆったりの3拍子への変化、スタッカート…。ムムム難易度が高い。
案の定、1頁しか、準備出来なかった。
苦手だったスタッカートは、以前と比較して改善されてきたと思う。
スローの部分で弓を使いすぎているのと、ハイポジションでは少し駒寄りに弾くべきことを注意された。

2頁目は僕にとっては、トリッキーな弓使い。師匠は慣れればワケ無いと言うのだけれど。
…次のレッスンまで間が開くので、頑張ろう。

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June 24, 2005

あの人の復活? Rob Wikerson/ Imaginary Landscape

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店頭に流れているCDにがつんとヤラレることは珍しくないけれど、この時は相当だった。確か1年位前のunionのことで、しばらくCDを選ぶ手が止まったくらい。
そのまま2曲ほど聞いて、僕は絶対Eric Klossの新作だと思った。

音、フレーズ、作曲のセンス。似ている所だらけ。他の聞いた人はどう思っただろ?
多くの曲にChris Cheekが参加。Ericもオーバーダブでas,tsの重ね録りをしているが、その雰囲気に近いものがある。


Ericの復活と言いながら、とても新しいものを感じる。(最新のジャズってあまり知らないが。)

僕が思うに、これは、とてもお洒落な音楽だ。
ヘッドフォンで電車の中で聞いていると、
「ふふん。皆知らないだろうけど、こ~んな格好いいの聞いてんだぜ 。」
・・・・・なんて悦にいる私。

トータル50分弱の最近のCDにしては短い作品。
5拍子のcomfirmationを除き全て のオリジナルから構成されている。
Robのas、 orgのJesse Chandler、Bill Campbellのdsの3人を核に曲によってChris CheekとbのAdam Thomasが参加している。

Jesseのオルガンがアルバムの雰囲気を支配していると言って良い。
どんな雰囲気かと言うと、アルバムタイトルから想像できるように、浮遊感漂う、仮想的であるけれど、かなりクリアな景色を感じる音楽。

Jesseは、とても不思議な感覚を持ったプレーヤ-だ。クール。
端から見ていたら、やる気あるのか!って怒ってしまうかもしれない。
しかしギターのような、ローズのような、あるいはハモンドそのものの音、フレーズを臨機応変に繰り出すセンスは尋常なものではないと思う。

dsのも同じようなセンスの持ち主と思う。繊細で軽く、しなやか。お洒落の味の素。

どの曲も、面白く、渋く、おしゃれ。
Comfirmationと循環コード進行のFor Waltは若干テイストが異なりオルガンジャズ的な要素もあるのだが、残りはゆらゆらうごめく音楽。

1曲はOpen(ing)というタイトル。Openingにふさわしい期待させるようなオルガン、ベースによる静かなイントロ、また開くぞ!という強い意志を感じるようなテーマ。
起承転結のある長いテーマだけれど、とても魅力的だ。
アルバムタイトルのImajinary Landscapeは中間部で、やや短く、ラストには長めに演奏される。
前者はas,ts、orgのトリオ、後者は全員・クインテットによる演奏だ。
7拍子のゆったりした、ちょっと寂しげな曲であるけれど、これも美しく良いメロディ。
Rob、Chirsの互いに絡みつくようなソロが、良い。

2回、それも編成を変えて演奏されているのは、なかなか効果的だと思う。

6曲目Bindは、asとtsのユニゾンによるテーマが印象的でダンサブルな曲。
ウニウニなメロディ、似通ったテイストのas、ts、この辺り、Eric Klossを思い出してしまうのだが。

やはり、Chirsが参加したファンクのRobp Dance,、2拍3連的な乗りのTwisted pathも、文句なしに楽しめる曲だ。

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Rob Wikerson/ Imaginary Landscape(Fresh sound)

Rob Wikerson(as), Jesse Chandler(org)、Bill Campbell(ds)
Chris Cheek(ts), Adam Thomas(b)

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MUSIC BATON

色んな人が書いているミュージックバトン。
オラシオさんが書いているのを見て、僕も。

1.Total volume of music files on my computer(コンピュータに入っている音楽ファイルの容量)

ゼロです。MP3をwavファイルにしたり、一時的に使うことがあっても、音楽聞くためにパソコンんは使ってません。


2.Song playing right now(今聞いている曲)

今は、駅前のコーヒー屋さん。
(実際は家に帰って、貼り付けてます。)
クールビズの影響か?窓開いてます。
少し湿っぽいけれど、まあ気持ちいい。
さっきまで、聞いてたのはショーターの新譜だけれど、今は昨日のセッションの録音。
ははは。
Dindi です。今、ひんでーベースソロ中。


3.The last CD I bought(最後に買ったCD)

通販で、なんだか色々買ってるので、よく分からない状況に。
手元にあるのは、ショーターの新譜。
今、海渡っていて、最後に着そうなのは、クレアフィッシャーのショーター集。


4.Five songs(tunes) l listen to a lot ,or that mian a lot to me(よく聞く曲、または特別な思い入れのある曲を5曲)

1. 荒井由美/ 曇り空(ひこうき雲)
 ユーミン、大好きでしたあ。
 5cmの向こう岸ってのも、リリースされた時、正に自分の状況で、じんと来ました。

2. Snatana/ Dance sister dance (Amigos)
 中学ん時の僕の神様。もうすぐ、会えます。
   
この辺からジャズに

3. Wayne Shorter /Speak no evil (Speak no evil)
 最近は、あまり聞かないですが、大好きです。
 最高にかっこいい。

4. Sheila Jordan / Willow weep for me (portlate of Sheila)
 ジャズボーカルを、初めて好きになった曲。
 ユニオンにあった、ジャケに惚れて、何も知らず、買いました。秋の夜に聞くのが、多いかもしれない。

5. Franco D'Andrea / Once I Loved (jobim)
 このブログの1枚目でも書いたけれど、イタリアジャズを聴くきかっけになったアルバム。
 衝撃も受けたし、色々と思い入れ深いアルバム。


次点で、思いつくまま挙げると、
 井上陽水/ 帰れない二人
 矢野顕子/ 風邪のひき方、海辺のワイディングロード
 Andrew Hill / Black Fire (black fire)
Micheal Flanks / I really hope it's you (sleeping gypsy)
Miles Davis / Autum Leaves (in Berlin)
Kenny Wheeler / Foxy trot (double double you)
Paolo Fresu / Suenos (contos)
 Joe Beck / Stranger in the night(Stranger in the night)

5.Five people to whom I'm passing the baton(次に渡すバトンの方を5名)

私の知っている人は、殆ど書いてるので、とくに回しません。
(それに、自分で勝手に書いてるだけなんで。)
楽しませて頂きました。

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June 19, 2005

CD購入 Maria SchneiderのCD

maria1maria2maria3maria4







当然なことだけれど、自分が理解出きないものは、取っ付きにくい。
Gil Evansをはじめ面白そうなビッグバンドはあるのだけれど、
自分には難しすぎる(音は多すぎて、構成が複雑)ようで避けてきたようなところがある。
Mariaをはじめて聞いた時も、そんな先入観があったのは否めない。

彼女の作品を聞いたのは3作目Allegresseだった。(友人に聞かせてもらった)。
柔和、優雅、芯の強さ・・・彼女の写真からは、僕はそんな単語を感じるけれど、出てくる音も、そのままだった。
1曲、Hang glinding。
空を自在に漂うことが出来る喜び、眼下に広がる景色の素晴らしさ、ふと空を見上げると真っ青な空...
音楽的な難しさ(構成とか、リズムとか)、そんなことは消し飛んで、素直に音楽から感じ取られることを、楽しむことができた。

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June 17, 2005

Jerry Bergonzi/lineage

lineage
随分前、Jerry一筋の時があった。日本のレーベルsomethin' elseからリーダー作'standard gontz'がリリースされたのがきっかけだ。
多分Joey Calderazzoの人気も、このアルバムが発端だったと思う。
なんだかわけの分からないけれど、格好良いコードチェンジと、それを楽々こなすテナーとピアノ。
とても鮮烈だった。

当時はネットで検索、通販なんて手段は有りえず、wave、uionに行くと真っ先に「j 」の棚?に駆け寄った。
随分集めたJerryのアルバムだけれど、数年前に大半を処分してしまった。このアルバムは手元に残ったお気に入りの1枚だ。

メンバーはJerry(ts)、Mulgrew Miller(p)、Dave Santoro(b)、Adam Nussbaum(ds)のカルテットによるライブ録音。
b, dsの二人はお馴染みだけれど、Mulgrew とJerryの共演は珍しいと思う。。
このアルバムではMulgrew のピアノが聞きどころの一つだ。
僕の中では、少し前に紹介した George Cablesと同じような位置付けのピアニストだ。

ジョ―ヘンのinner urgeから始まるこのアルバム、everything happens to meと3曲のjerryのオリジナルからなる。red's bluess とjonesはJerryの愛奏曲でもあり他のアルバムでも聞くことが出来ると思う。

ジョ―ヘンはrecorda meをはじめ魅力的な曲を沢山作っているけれど、inner urgeも人気のある曲だと思う。
前半はモーダルな構成、後半はヘンテコな、でも格好いいコード進行が続く。
どうやって料理してやろうか!と思うジャズプレーヤーも多いはず。
ここでの演奏は原曲より早いテンポ。
イントロのべースとのユニゾンからバッチリ決まっている。
13分弱と、長尺の演奏だけれど、溢れ出るフレーズ。
この曲は、Jerryにとっても、美味しい素材だったのだろう。流麗なフレーズ、ごつごつなフレーズ、ホゲっというフラジオ、それがとても上手にブレンドされている。
ライブでもあり、Jerryは(Mulgrewも)、なかなかソロを切り上げることが出来なかったのだろう。
スタジオ録音では、まず実現しないファンには嬉しい演奏だ。

続くEverything happens to meも11分強の演奏。(実はこのアルバム、全て10分以上の演奏)。
Inner urgeとは対照的に非常にリラックスした演奏で、その落差が気持ち良いくらい。
どっぷり漬かることが出来る安心感のある演奏。

この後の3曲は、ミディアム4ビートのRed’s bluesとJones、それに挟まれた、循環のカリプソナンバーのOn the Brink。アルバム全体の曲の配置も良い感じだと思う。
ちなみにRed’s BluesはJerryらしいヘンテコなコード進行の曲。
12小節構成だけれど、これはブルースなのかしらん?
JonesはElvinに捧げたのであろう、モーダルな曲。単純なベースパターンの上に載る魅力的なテーマ。
これも、Jerryらしさが出た曲だと思う。

ゲップが出るまで聞いて、暫く遠ざかっていたJerryだけれど、これは単純に楽しめるアルバムだ。
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Jerry Bergonzi / lineage (Red)
Jerry Bergonzi(ts) 、Mulgrew Miller(p)、Dave Santoro(b)、Adam Nussbaum(ds)
’89 10月録音


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June 12, 2005

real book

娘がブラスバンドでやる楽器を、やっと決めた。
結局小学校のマーチングでやっていた、トランペット。
お父さんとしては、asが良かったのだけれど、Ingrid Jensen目指して、頑張ってもらいましょう!

それで、今日は楽器屋に。
(なんと、娘の学校はWB,バス-ンなど特殊な楽器を除くと、自前で楽器を用意しないと、いけない。)
娘は、安いのでいいんだよ~などと言いつつ、店員に勧められて、予算の倍の楽器を買ってしまった。

試奏で、ルパンのテーマなどを吹く娘。
高い楽器を吹くと、なんだか、それなりの音に聞こえる。親ばか~!!

ああ、自分の新しい楽器が、また遠くに行ってしまった。

で、タイトルのリアルブックなんだけれど、
やはり娘にピアノ(クラシック)の楽譜をねだられて、Amzonを見てたたら、見つけたもの。
http://www.amazon.com/exec/obidos/search-handle-form/102-6514678-2007363

なんと、16.5ドルですよ。リアルブックが。
今まで、コピーの切れ端しか持ってませんでしたが、ついつい買ってしまいました。
(送料込みだと、日本のAmazonの方が安いので、そっちから。)

くだらん話ばかりでした。


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Joakim Milder / Sister Maj's Blouse

sister_maj
僕は聞いたこと無いのだけれど、'60年代にBorje Fredrikson(1937-68)というts奏者がスウェーデンに居た。
彼はIntervalleと言うアルバムを1枚だけ残して、31歳の若さで死んでしまった。
このアルバムに参加する、Bobo Stenson(p)、Palle Danielson(b)、Fredrik Noren(ds)の3人はBorjeの最後のリズムセクションだ。
一世代若いJoakim Milder('65生まれ)も、Borjeの演奏をレコードで知り、多大な影響を受けたらしい。

幸いにも、BoboがBorjeの書いた楽譜を全て保管してため、この音楽を再演するチャンスが生まれたようだ。
Boboは’63(僕が生まれた年)に18歳の時に雇われ、おそらく5年間活動を共にしたと思われるのだけれど、Borjeから受けた影響は非常強かったのだろう。
未発表曲も多く含まれていた、楽譜の山・・・
没後、30年経ってしまったけれど、こんな良いアルバムが出来て、Boboも幸せに違いない。

Sister Maj's Blouseというブルースから始まり、全11曲収録されている、このアルバム。
コアな北欧ジャズファンだけでなく、多くのジャズファンが気に入るのでは?
耳にすんなり入ってくる魅力的なテーマメロディと、素晴らしいメンバーによる演奏。

僕にとっては、Joakim Milderの参加がとても嬉しいし、彼が参加していることで、
このアルバムはより素敵なものになっていると思っている。
Joakimは、他メンバーと比較すると、知名度がやや、低いかもしれない。
僕にとっては、北欧ではガルバレク以上に好きなサックス奏者だ。
とっても、個性的なアーティキュレイションとフレージング。
コンテンポラリーな演奏家はブレッカーをはじめ、男性的なバホバホ・ゴリゴリなフレーズを吹く人が多いけれど、Joakimはその風貌からも想像できるよう、女性的な優雅さ、繊細さを持ったミュージシャンだと僕は感じている。

曲の方を簡単に説明すると、11曲中、5曲は未発表曲。
そのうち2曲はタイトルも分からなかったようだ。(色々調べて、1曲はタイトルが分かったらしい。)
1曲目Sister Maj's Blouseは、Borjeの最後の作品。
ブラウスをブルースに引っ掛けた、面白いタイトルだ。
Sister Majは、病床のBorjeの最終期を看た看護婦らしい。
可憐さも、女性らしさも、あまり感じない、どちらかというとシニカルな曲(ブルースだもんね)。
シチュエーションだけからは、ロマンスみたいなものを想像してしまうけれど、そんなカケラも無い。

自分で演奏することは無いと予想していたかもしれない。どんな気持ちで作った曲なんだろ。
Joakim、Bobo、Palleと引き継がれるソロは、それぞれ短いけれど魅力的。
Palleちゃんのソロは、しびれる。
EndingのBoboのフレーズはECMファンだったらニヤリとしそうなもの。

サビのコード進行が魅力的なカリプソナンバーの2曲目(Mahatma)、
とても良くスイングするミディアムファーストの4曲目(Stockholm12)、
タイトルとは似つかず、ちょっと戦うぞ!みたいな気持ちになる演奏8曲目(Brollopvals(Wedding waltz))
こんな楽しい曲では、Boboも唸りつつピアノを弾いているのだけれど、陽だまりのゴロゴロ言っているご機嫌な猫のよう。

3曲目はOriental Folksongと副題があるように、東洋的な雰囲気を持ったスローナンバー。
Joakimは、東洋的なものに関心があるようで、独特な雰囲気を作り出している。

他にも、ちょっと抽象的な雰囲気で、Palleの地の這うようなベースが聞ける6曲目(軽量級Charlie Haden的なところもあるが、中音域を中心とした自由度のあるライン、かすれた音色が、僕にはたまらない。)、とりとめの無さ、やりきれなさ、そんな気持ちを綴ったような7曲目など色々。

2曲あるバラード、Min heliga(My Holy), Ballad for Lilaも希望に満ちた明るい曲だ。

5曲が未発表のこと。もしかすると幾つかは病床で書かれたものかもしれない。
でも、こうやって、自分の仲間と後輩が、素晴らしい演奏で表現しているのだから・・・
Boboも、Palleも楽譜を眺めながら、どういう風に演奏しようか?って考えたに違いない。
きっと、楽しい作業だったのだろう。

スウェーデンで’93に賞をとった、このアルバム、彼らは続編としてEpilogueを発表している(’97)。
こちらは、アブストラクトな曲もあり、歯ごたえのあるアルバムだ。

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Joakim Milder / Sister Maj’s Blouse (mirrors)
Joakim Milder (ts)、Bobo Stenson(p)、Palle Danielson(b)、Fredrik Noren(ds)
‘93/1月録音
*正確にはJoakimのリーダー作では無い。リーダー不在の作品。


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June 10, 2005

CD購入(5/末~6/上)

最近買ったCD
1) Willaim Parker / Luc’s Lantan
2) Angelica Sanchez/ Mirror Me
3) ONJ(Claude Barthelemy)/ Admirabelamour
4) Krzytof Komeda / Astigmatic
5) Frio Di Castri / under constuction
リンクさせて頂いている、Ventoさん、オラシオさんの影響をモロに受けているチョイス。
イカンなあ~。主体性がない!5)は、僕が前から欲しかったやつだけどね。

1)はVentoさんのクロスレビューの題材。
2)は気になっていたのだけれど、半年くらい某店に放置してたアルバム。ジャケが怖いからね。
3) Claudeは、以前から聞いてみたかったg。噂の国営?ビッグバンドです。
4)Komedaは随分前にウニオンの店頭でずらっと並んでる時1枚買って、実は何も引っかからなかった。
 再挑戦??これから聞いてみます。
5)は、イタリアベーシストの重鎮キャストリと、ラババンドのtb Gialuca Prtrellaのduo。
 ま、duoと言っても、電気おもちゃが、ずら~りと出てくることでしょう。

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ベース('05/5下~6上)

<5/28 ベースレッスン>
クラシックは、やっとこさシマンドルVII部に突入。
Etude Iを師匠に通して弾いてもらたけれど、これは、出来そうもないや。
リズムは急転するし、苦手なスタッカートも沢山。まあ、長い目で取り掛かろう。

ジャズは、ラファロのNardisのソロ。真面目に聞いたのは、初めて。
良く聞くと、分からんソロだなあ。しかし、音飛びが激しく、運指の練習には良い。
・・・暫く時間をあけたら、絶対弾けんわ、これは。
師匠も、「このソロは、常人にはそんな参考にならんかもよ。」と。
まあ、最後まで通せたということに、良しとする。

次回の宿題は、この前亡くなってしまった、ぺデルセンの”Have you met Miss Jones”。
何のアルバムに入ってるんだろう。
コピーした師匠も、忘れたとのこと。まあ、いいや。
簡単だと思ったら、これ全部1オクターブ上じゃん。ゲ。

<6/4 リハーサル>
kennyさん(p)、さっちゃん(vo)のトリオ
今、固定的に3つのユニットに参加しているけれど、成長度は一番かもしれない。
やっていて、とても楽しいバンド。
ファンクバンドでローズの経験も長かったkennyさん、Ricky Leeのような壊れそうな部分を
持ちながらジャニス(ジョプリン)のようなシャウト系も好きなさっちゃん、実はファンク大好きな僕。
アコースティックでファンクをなんてことも話しつつ、模索中。
今回はOneday I'll fly awayって曲をやったけれど。なかなか、いい感じだったかも。
23日に予定しているレストランでの演奏が楽しみ。
インストは課題でもあった、alter egoなども、通してみる。ちと、やばいかも。

<6/8 セッション>
みつこさん(p)、Sugi氏(ts)とのセッション。
いつも、お客さんの少ないお店だけれど、サッカーの試合が影響しているのか?数人のお客さん。
この日も、2セットはトリオ、3セット目はp-bとのduoにした。
スワンダフル、テンダリーなど、いつもよりもスタンダードを多めに。
El gaucho(shorter)をこのメンバーでは、おそらく10年ぶりくらいにやった。
前回、みつこさんとduoでやったのが良い練習になったかもしれない。
毎度?のlittle B's poemもなかなか。
マスターはSugi氏のテナーをもっと聞きたいと。・・・僕も、もっと聞きたいっす。

3セット目は、やる気があまりなく、ボロボロ。スカボロフェアなんて、やったのがまずかったかも。
すまんです。

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ジャズへの入口 2 Mark Almond/ to the heart

to_the_heart
マークアーモンドのto the heartを聞いたのは中学2年の時。s山君に借りたLPだった。
vo、gのJon Mark、reeds、vib、何でもこなすJohnny Almondの二人を核とした、
カテコライズが難しいユニットだ。

s山君のお兄さんは、どうもジャズやプログレが好きだったようで、
初期のweatherやわけの分からんプログレを、度々借してくれた。
(僕はかわりに姉のレコードを勝手に貸していた)。
s山君(のお兄さん)から借りたレコードは難しいものばかりだったけれど、
このアルバムには針を落した瞬間に、ヤラレテしまった。即レコード屋に行ったのは言うまでもない。

マイケルフランスとともに、僕のお気に入りになった彼らの音楽 は当時、city musicと呼ばれていた。
マイケルの音楽は彼の音楽としか言えないけれど、サンタナもマークアーモンドも種々の音楽を彼らなりの個性で
ぐちゃぐちゃに混ぜたような混沌なものを感じた。

…誰が書いたか覚えていないけれど、
'蝙蝠傘とミシンとの出会い'というフレーズがサンタナのライナーノーツには毎度現れていた。
良い表現とは言えないがMark Almondの音楽も同様のわけの分からなさと強い個性があった。

色々な音楽に接っしている中で、彼られの音楽に四半世紀以上も付きあっているのは、
そんな強い個性によるところに拠ると思う。
こんな面白い、時には胸キュンな音楽を創ってくれたことに感謝したい。

Mark Almondは沢山のアルバムを出しているけれど僕が聞いたことがあるのは、
1st、2nd、'73'、'rising'、'to the heart'、'other peoples room'。

このうちcd化されていないのは、最高傑作と思っている'to the heart'。
他のアルバムが相次い国内CD化されたのに解せないところだ。
(ドイツのメーカーがCD化したらしいが、見たことない。)

ここでは僕の特に好きな3枚について、印象を書きたい。
Jonの書く曲は、本当に良い曲ばかり、知らない人には是非聞いてもらいたい。
(万人受けするとは言えない声質が、ちょっと引っかかるけれど。)

<2nd>
mark_a2

dsレスのバンドからスタートしたが、なんと2作目からはDannie richmondが参加。
a面のthe sausalito bay suite、b面のjourney through new england、共に組曲であり、物語性が強い。
トラッドフォークをベースにジャズ、ボサノバ、エスニックなものが入り交じっている。
Jonの声は、ポップスを歌うには垢抜けてないけれど、
なんとも言えない渋さといやらしさが、僕にはちょうど良く感じる。

Dannie Richmondの参加も、良い効果をうんでいる。
牧歌的なトラッドフォークから急速なジャズワルツに移行する部分なんてスリリング。
彼にとっては、わけない演奏であったとしても。
 (次作risingでもdannieは繊細なdsを聞かせてくれる。
  裏ジャケットクレジットには楽器名とともに'what do you need more ?'と。
  彼への信頼が良くわかる。)

<to the heart>
1曲目はBilly Joelのnew york state of mind。
多くの人がカバーする名曲だけれど、僕はこれ以上の演奏は無いと信じている。
ローズ1本で始まるイントロ。これだけで多くの人はイチコロになると思う。
その後の構成も、非常に良く練られている。
ベース、ローズだけをバックに歌うJon。2コーラス終盤にハモンドの微かな音が聞こえdsが加わり厚いブラスをバックにJohnnyのコブシの聞いたasのソロが。テーマ後のエンディング(to the cityと言う曲名がある)は、脈絡無くボサノバになるのだけれど、このアイデアもとても面白い。

他の曲は、今聞くと古臭いところも僅かに感じるものの、メロディ、アレンジ、演奏…全てが全ての曲で良い。
特にアレンジに関してはとても細かいところまで、仕掛けがあり聞くたびに、耳が吸い付いてしまう。
アルバム制作には大変な労力が掛かったと想像できる。

このアルバムのdsはBilly Cobham。
さすがに上手く、Jonの歌に合わせ繊細に、或る時は持ち味であるパワフルなドラミングで、
今まで以上に強い緩急・強弱をバンドカラーに与えている。
・・・・組曲風である2曲目“Here comes the rain”は、Billyあっての曲だ。

3曲目Trade Winds, 4曲目One more for the road, 6曲目Evreyboday needs a friendは
Jonらしい優しいメロディで彼の歌の上手さも良く分かるチューン。
長年、この二人に連れ添ったTommy Eyreの鍵盤、それからGreg BlochというVln奏者のジャズロック風な演奏も
アルバムカラーの重要な要素となっている。

<other peoples room>
other_p

同時期に発表されたMicheal Franksのburchfield ninesと参加ミュージシャンが重なっていることも興味深い1枚。(John Torpea…..かっこよすぎ。ガット、Will Lee、Ralph McDonald。更にマイケル作のvivaldi’s songが双方に収録されていた。)

彼らの作品は洗練された部分と、ひどくダサい部分が混在していたが、このアルバムは、前者が強調された作りだ。
1stの名曲the cityが再演されているのも嬉しいがJonny Almondの影が薄いのが淋しい。
AORとしてもfusionとしても最高峰に位置する傑作だ。

とっても長い文章(それも駄文)になってしまった。
多くの音楽ファンに聞いてもらいたい、アルバムなんだけどなあ。
Tommy Eyre, Roger Suttonの二人のMark AlmondバンドOBが参加しているRiff Raffも面白いよ。
(1枚しか聞いてないけれど。)


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June 05, 2005

サンタナが来る!

ちょっと古いネタかもしれないけれど、夏にサンタナが来る!
ハービーとショーターが一緒とのこと。近場でライブがあったので、予約しました。
この3人と言えば、僕の知っているのはThe Swing of delight。
このアルバムまでは、僕はサンタナずっと買ってました。
(このころのライブアンダーでサンタナ・ハンコックの共演はあったけれど、ショーターは居なかった?)

どうしようもなくダサい曲もあるのだけれど、この中ではGardeniaって曲大好きです。
VSOPのハバードがカルロスに交代っていう、信じられない編成。
ロンもトニーも、ハンコックもショーターさえ、ハチャメチャにカッコいい演奏を聞かせてくれてる。

彼のライブは中2の時(moon flower),高3の時の高中とのジョイント、これで3回目です。
中学の時は、テスト前だって、初デート前だって、テニスの試合前だって、カルロスに祈ってた。(あほだね)
僕の神様だったのですがね~。
20年以上ぶりだけれど、どんなメンツで来るのだろう。
アコースティックなバンドを期待したいのですが、難しいだろうな。

もうひとつ
ネットでCD通販のフリを楽しんでたら(お金ないから、wish listに入れるだけ)、
Paolo FresがBNから新譜出したのですね~。なんだか、詰まんなくなる予感も。

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Vince Mendoza/ Sketches

sketches

Vince Mendozaの名前を知ったのは、ECMのPeter Erskine trioの”You never know”でだ。
いやに良い曲だと思って見ると、彼の名前がずらっと並んでいる。

何を演奏しているのだろうと思ったのだけれど、作曲・編曲者だった。
大編成の音楽に、あまり興味のなかった僕だけれど、彼の音楽でその面白さが分かってきたと思う。
(Maria Schneider、Kenny Wheelerのビッグバンドも同様)

このアルバムは3枚持っている中の1枚。もう2枚は '89録音のstart hereと '97録音のepiphany。
前者は3~9人のコンボの組み合わせ、後者はkenny wheelerを中心としたコンボとlondon symphony orchestraのコラボ。
両者とも、溜息が出るくらい豪華なメンバーだ。

SketchesはWDR big bandに下に挙げるゲストが参加した作品。
(WDRは、Joakim Kuhnトリオとの共演も有名なビッグバンド)
Charlie Mariano(1曲のみ)、Dave Liebman、Ngyen Le、Peter Erskine、Dieter Iig

中でもリーブマンとNgyen Leの参加が目をひく。
Ngyenはイタリアのtp奏者Paolo Fresとの共演が多いロックテイスト溢れるギタリスト。
ベトナム系フランス人であるが、そのオリエンタルなフレーズを聞けば、すぐに彼だと分かる強烈な個性を持ったプレーヤ-だ。
風貌は、インテリな危ない人って感じ。音と似通ったところがある。(先入観??)

上記のMendozaのアルバムには、ジョンスコ、アバクロ、Ralph Townerなんて同様に個性的なギタリストが参加しているが、NugyenとMendozaを結びつけることは難しかった。

結果は…大正解。
この位の凄いミュージシャンは、おそらく、
題目に合わせて、個々の持ち味を最大限に良い形で、表現できると思うけれど。
この場合は、MendozaとNgyenの組み合わせを考えた人が、すごかったのかもしれない。
Mendozaのアレンジによる清楚なホーンのアンサンブルに、ちょっと変態的なウニウニギターが乗っかている!
二人の個性を知っている人は、頭の中で、この音を想像できるのかしらん?

アルバムは、ラベルの「なき王女のためのPavane」から始まる。
ここではCharlie Marianoとリーブマンがフィーチャーされる。
Mariano自身も以前、この曲を取り上げたことがあるようだけれど、二人のメロディの歌い上げ方が素晴らしい。
クラシカルなバッキングを従えた、リーブマンのソロは鳥肌ものだ。

その後、Sketes Part1~8までと題された、Mendozaの自作曲が続く。
(ここでは、おそらくMarianoは参加していない)。
リーブマンとピアノの静かな演奏から始まり、リーブマンが爆発する中盤、
そしてMendozaらしいホーンアンサンブル(ちょっとホノボノ、幸せな気分になれる)Part8まで、聴き所は満載だ。
・・・・構成が複雑すぎて、この曲のどこかが、良いと言うのは、僕にとっては難しい。

Ngyenに焦点を当てると、Part2,3,8の3曲で、彼の長いソロパートを聞くことができる。
Part3は、リーブマンによる美しく長いイントロパートがあり、Ngyenによるテーマ提示がある。
これは、Ngyen自身のアイディア?と思うくらい、彼の個性にあった、オリエントな雰囲気のメロディだ。
その前のイントロパートは、どちらかというと北欧ジャズという感じなので、そのコントラストが面白い。

Part3終盤から、少し唐突な感じでリーブマンとアースキン二人だけによる、高速の4ビートの演奏が始まり、そのままPart4になだれ込む。Part4は、tpとssのユニゾンよる高速のリフもカッコよく、ビッグバンドの真骨頂とも言える演奏。
WDRのtp二人、他のソロもカッコ良いのだけれど、次のリーブマンのソロが熱すぎる。
その後、リーブマンは、WDRのメンツを相手にソロ交換をするのだけれど、本当に火が出るような演奏だ。
このCD最大の聴き所だと思う。
一転して、Part5は、静かな演奏。tb、b、ピアノのソロを聞くことができる。各々のソロの後の、緻密に構成されたアンサンブルがキレイ。

どんな音楽にも、コントラストって必要だけれど、
MendozaのこのCDは曲ごと、1曲の流れの中、ソロイストの持ち味、ソロとバックのアンサンブル…
様々なところに、明暗だけでなく色彩的なものを含んだ、大きなコントラストがある。

彼は若い頃、クラシック作品の分析に没頭したらしいのだけれど、この音楽のバックグランドには、
才能だけでなく、そう言った情熱もあるのだろうな。(これも当たり前だけれど。)

‘97年以降の、彼の新作は無いのだろう。一方でJoni Mitchell、Jane Monheitなどのアルバムで素晴らしい、オーケストレーションを聞かしてくれている。(前者はニアミスも無かったと思うけれど、ケニーとshorterの名前があったりする。)
大編成の音楽作品は作るの大変と思うけれど、新作を聞いてみたい。

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Vince Mendoza/ Sketches(Act)
Vince Mendoza(arrangement, composition & direction)
Charlie Mariano(as)、Dave Liebman(ss)、Ngyen Le(g)、Peter Erskine(ds)、Dieter Iig(b)
WDR Big Band
‘93/11、12月録音

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June 02, 2005

聞いてるうちに。。。。William Parker /Luc's lantern

lucslintab


William parker、以前から気になっていたベーシストだ。ピアノのMatthew ShippとテナーDavid S. Wareとのユニットは色々なところで触れられることが多く、どんな演奏をするのか興味があった。

VENTO AZULさんの週末ジャズのクロスレビューの題目に挙がっていたこともあり、今回彼の音楽に触れることができた。


ピアノトリオによる、このアルバム。残念ながらピアノはmatthewではなく、eri yamamotoと言う日本の女性。

ジャケットデザイン、いくつかの曲名で想像できるように、重々しく、明るくない音楽。
上手く表現できないけれど…
一人の出張で、初めての町に行って日が落ちて、家々に電気が付き始める時、
それぞれの家は、全てが幸せでないけれど、確実に人の温もりはある…
そう考えて、とても感傷的になることがある。
聞いてて、そんな気分を思い出した。

今まで、ここでは自分の大好きな音楽だけを書いてきた。
このCDの音楽は嫌いでないのは確か。
さっき手に入れて、連続3回めの演奏だけれど、このままオートリピートで、
ずっと聞き続けるのも良いかもしれない。
今後、自分の中でどんな位置付けになるか予想できない音楽。

多少、それぞれの曲などに触れると、1曲目adenaはandrew hillを思い出させるようなメロディ。
ピアノの演奏スタイルもヒルに近いところも。
一方で8曲目はヒルの対極にあるpaul bleyを感じさせるような音楽。
(ブレイもヒルも、ひねくれたリリシズムを持つ点で共通点はあるけれど…あ、これは大発見かも)

2曲目song for tylerは、初めて聞いたときは全く構成が分からない曲だった。
僕の予想と全然違う方向に展開していく。ぐるんぐるんしそうな曲。
このアルバムの中で、一番気にいっている。
小さい幸せをずっと追い掛けているけれど、なかなか捕めない。
でも、実は追い掛けていること、そのものが幸せだったりする。そんなことを感じた。

williamのベースは、当然ながら、この音楽に必要なものだけれど、好きなスタイルではなかった。
山本嬢のピアノは、やっぱりヒルに近いところも? いや、違うか。
捕え所無いところもあり、もっと聞きたくなる不思議な魅力を感じる。
michaet tompsonの乾いた音も好き。

書いているうちに曲が進んでいく。
書き始めた時より好きになっているのは間違いない。

<追記>
本当は締切の5/28に間に合わせたかったが、取置きしていたCD屋に行けず、
手に入れたのが今日になってしまった。
レビューを書いているのはventoさんとsuzukuさんのお二人と思うけれど、どんな内容だろう。
今から読むのが楽しみ。読まない我慢をするのは大変だった。

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William Parker /Luc's lantern(Thirsty ear)

WILLIAM PARKER(B)
ERI YAMAMOTO(P)
MICHAEL THOMPSON(DS)

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