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May 07, 2005

Sardiniaから大海へ Ajo/ajo

ajo
おそらくreeds奏者のEnzo Favataをリーダーとしたグループで、バンドネオンのDino Saluzziが全編に参加している。他のメンバーは10弦ギターのMarcello Peghin 、wbのSalvatore Maltana、per のFederico Sanesi。

僕の好きなイタリアのCDはどこか地中海の香がするものが多いけれど、
これはもっと大きな海を感じさせる。
(enzoの書くライナーにも影響を受けているけれど)

Enzoの故郷であるSardiniaは、冨を求めて海外への移民が多かったそう。
その移住先の一つのアルゼンチンから帰国した二人の老人からの話にインスパイアされて、この作品は作られたとのこと。
二人の話す言葉はSaridiniaのものでも、スペイン語でもなく両者が混ざった中途半端なもの。
彼らは、折角故郷に戻れたのに、長く過ごしたアルゼンチンに想いを馳せる。
Saridiniaとアルゼンチンは海風に囲まれた環境、人々の生活(Enzoはdeep valueが有ると言っている)など、幾つも共通点が有るらしい。
すごく遠く、近い国。
こんな背景が、二人の老人の想いを、より複雑にしているのだろう。

このアルバムはリズムとメロディがとても面白く、また良い。
1曲目は、僕が演奏したら阿波踊りになってしまうような微妙なリズム。
これから、未知の国に出かけるのだという決意みたいなものを感じる、すがすがしい曲。

2曲目は、このアルバムの1つの盛り上がりを見せる部分。
テーマは5+5+9拍子という複雑なものだけれど、そんなことは感じさせられない。
6拍子の8曲目も似た雰囲気。アルゼンチンから故郷への帰路を演奏したのだろう。

残る3~7曲目、9,10曲は、比較的ゆったりしたテンポで、哀愁おびたものや、
ちょっと楽しいもの、幻想的なもの、様々なメロディを楽しめる。

Dino Saluzziは大好きなバンドネオン奏者で、
Rickie Lee, Enrico Rava, George Gruntzなどの盤での演奏が印象的。
Enzoは、このアルバムを構想する段で、アルゼンチン出身のDinoを思い浮かべたとのこと。
管のようなフロントにも、バッキングにも自由自在に行き来する演奏がとても、素晴らしい。
Enzoが吹く、比較的高音の管楽器類とのユニゾン、ハモリが随所に聞けるけれど、そのマッチングが珍しいし、とても良いと思う。

他のメンバーの演奏も良い。
GismontiのようなGを弾くMarcello、タブラ、口弓など様々なperを操るFedericoも、
随所で、おぉ!と思わせる演奏をしている。

ジャズコーナーでは殆ど見かけない作品だけれど、色んな人に聞いてもらいたいお勧め盤。

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Ajo/Ajo (New tone)
Enzo Favata(soprano, soporanino sax), Dino Saluzzi(bandoneon)
Marcello Peghin(10 strings g), Salvatore Maltana(wb), Federico Sanesi(per)

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