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May 15, 2005

夏の朝の露草 George Cables / Cables’ Vision

cables_vison
晴れた夏の朝のドライブに、ピッタリの1枚。
学生の時は、意味もなく、朝早くに箱根とか、三崎に出掛けることが多かった。
車の中にはジャズ友向け、普通の友達向けのカセットケースがあったのだけれど、これは後者の箱に入れてあった。
難しいところなど全くなく、爽やかで良いメロディ。
ジャズを聞かない友達にも、これいいだろ~って、ちょっと鼻高々に聞かせていた覚えがある。

僕にとってGeorge Cablesと言えば、ペッパーとのVillage Vanguardの一連のライブ録音が印象深く、次に来るのがこのアルバムだ(彼はSteepleChase等で沢山のアルバムをリリースしているけれど、殆ど聞いていない)。

このアルバムは’79に録音されており、メンバーは、Freddie Hubbard(tp), Ernie Watts(sax,fl), Bobby Hutcherson(vib), Tony Dumas(b), Peter Erskin(ds), Vince Charles(per)を加えた7人編成。
bとperは僕の知らないメンバーであるけれど、中々豪華なメンバーだ。

6曲中、1曲はハバードの高速ブルースBirdlike。ストレートアヘッドの言葉が良く合う演奏。
それから1曲はHutchersonのThe Stroll。Pとvibのデュエット。
Hutchersonは、Little B’s poemなんて、可愛い曲を作る人だけれど、これも同様にきれいな曲だ。

残りの4曲は全てGeorge Cablesの曲。
豪華な顔ぶれが上手く活かされた、アレンジがされていて、どの曲も聞き応えがある。
8ビートの1曲目、緩めのサンバの2曲目、つっこみ気味の早いサンバの4曲目、重い16ビートから始まるの6曲目、いずれもラテンフィーリングの、とても爽やかな曲が続く。
夏の朝、ちょっと裏庭を覗くと、露草の花があったりするのだけれど、空を見ると夏の空が広がってる。。。。
そんな気分になれる、またそんな時に聞きたくなる音楽だ。
この時代って、スパイロジャイラが流行ったけれど、同じようなメロディ感覚だと、僕は感じている。
Hutchersonを入れたフロント3人、それにdsのアースキンも、シリアス&ハードな音楽も時には演奏するのだけれど、彼らが演奏するレイドバックした音楽が、とってもいい。

リーダーのGeorgeに着目すると、何とも言えないハーモニー感覚があって、ハッとさせられることが多い。
音感が悪いので言葉で上手く説明出来ないのが、もどかしいので、このアルバムでの該当箇所を挙げると…
1曲目2m.57s~59:自身のソロパートのクラスタ-となった音列。ハンコックも良くこんなフレーズ弾くけれど微妙に違う。それほど洗練されてなくて、エグミがある。1曲目は、エレベ・エレピによる演奏。
2曲目1m.45s: これも自身のソロパートで、ブロックコードの連続なのだけれど、彼の特徴的なフレーズ。ペッパーとのライブでも、同じようなフレーズが聞ける。Ernie Watssのテナーのバッキング(5.28の辺り)も、4 曲目1m.37s~40も同様のコンピング。(こんなワケ分からない書き方で、しょうもないのだけれど。)

George Cablesは、2001にShared Secretsってアルバムを作成している。
こちらも、アースキン、アルフォンソ・ジョンソン、エイブ・ラボリエル、ベニー・モウピンなんてメンバーの豪華盤。
Cables Visionと比較すると、曲の当たり外れが大きいけれど、なかなか面白かった。
また、未聴だけれどBenny Wallaceとの共演も評判になったようだ。

ちょっとづつ、集めてみようかと思ってるミュージシャンの一人。
========================
George Cables / Cables’ Vision(contemporary)
George Cables (p), Freddie Hubbard(tp), Ernie Watts(sax,fl), Bobby Hutcherson(vib),
Tony Dumas(b), Peter Erskin(ds), Vince Charles(per)
1979 12月録音(うーむ、冬の録音だったのかあ。)


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Comments

ケイブルスはいいピアニストっていうよりも、私にとってはいい作曲家って感じです。
特に、ブレイキー&メッセンジャーズでやってた「ダーク・サイド/ライト・サイド」って曲が大好きです。
イタリアのドラマー、ジェフ・ジェロラモンの『イントロデューシング』でもトリオでやってました。
大学時代に無謀にもピアノトリオ+5管編成のバンドでやりました。
アレンジムチャクチャ大変でしたが、その努力も報われないようなへぼい演奏で終わってしまいました。
彼の参加している作品は聴いてみてもいいかな、という気にさせる、良質のミュージシャンですよね。
失礼します。

Posted by: オラシオ | May 16, 2005 at 01:27 AM

オラシオさん、いつもコメント有難うございます。
アレンジもなさるのですね、いいなあ~。
私は、そういうの全くだめっす。周りに約一人重宝する人が居るので、苦労は無いのですが。。。。
うん、Georgeは昔から聞かねばと思いつつ、ペッパーで満足しているのですね。
こちらは、彼のピアノそのものに魅力を感じているのですが。
ただ、久しぶりにCables' Vision聞いて、彼の作曲、アレンジの素晴らしさを改めて感じました。
ラストの曲なんて、セカンドコーラスがピアノからバイブに引き継ぐだけなんだけれど、なんとセンスの良いこと!と思いました。

ではでは。

Posted by: しぶちゃ | May 17, 2005 at 12:08 AM

ジョージ・ケイブルスは、絶対音感の持ち主で、クラシックの素養も豊かで非常にピアニスティックなピアニストです。テクニックがないなんてとんでもない。有りすぎ。スプーンが床に落ちたときに今のはEフラットだったと呟いたという渡辺香津美のエピソードもあります。でも、それが、災いして、・・・。というより、このヒトのフレーズはモードというより独自過ぎ。でも、最近の、復活ぶりは嬉しい限り、研ぎすまれた感性がつぃに、いいかんじで、表に出たというか・・。個人的にモードは嫌いですが、いいモードはいいです。あんまり、決まったリズムセクションと、このヒトはやらないのですが、ピーター・アスキンとやっていたサンフランシスコ時代(だからバンドの名前もケイブカー)も、いいですね。そのときのベースはなんとスタンリー・クラーク。勿論、作曲もいいですが・・。特にいいのはHelen'sSongとDark Side Light Side。いつかやってみたいです。

Posted by: ケニー | May 17, 2005 at 10:54 PM

ケニーさん。
こんばんわ。ここでは初めてですね。
なんとなく、George Cablesお好きでは?と思ってました。
絶対音感ですか。このCDはお母さんに捧げられたみたいで、お母さんのもと、鬼のようにピアノを練習したって書いてありました。

ご紹介のやつも聞いてみたいです。

昨日は姫路、今日は北関東のキツめの出張で風邪ひいてしまいました。
明日、よろしくっす。

Posted by: しぶちゃ | May 18, 2005 at 11:40 PM

コメント中でも触れている、ケイブルスが参加したアルバムの記事をアップしたのでTBさせていただきました。
失礼します。

Posted by: オラシオ | May 24, 2005 at 04:14 AM

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Tracked on May 24, 2005 at 04:13 AM

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