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May 22, 2005

今年最高になるはずだった… Franco D'Andrea/ Dancin’ structures

dancing_structures
Franco D'Andrea (new) quartet関連の通算5枚目のCDだ。

Asの Andrea Ayassot、bの Aldo Mella、dsのAlex Rolleという無名(日本ではと言った方が正しいか。)の若手3人を加えたカルテット。’97に相次いでリリースされた1作目″Jobim″と2作目″Ballad & rituals″にはバンド名として、“new”と言う単語が入っている。

D’Andreaが、このバンドにかける期待と意気込みが感じられるし、“Ballads & Rituals”のライナーには、この新しい音楽を作るために、2年間も要したと、自身が書いている。

当ブログの初回でも紹介したように、この2枚のアルバムで演奏されるジャズは、僕にとって全く新しいものであり、イタリアのジャズに興味を持つキッカケをくれた。

その後、彼らは11人編成に拡張された”eleven”を’98に、また少し間を空けて、’00に4作目のCombinazione 1を発表しているが、散漫な印象は拭えず、1,2作目と比較すると、明らかに質の劣るものだった。

この5作目“Dancing structures”は、2作目”Ballads & Rituals”と、よく似た雰囲気の作品だ。
2作目では、少し抽象的なダンサブルな曲が奇数曲に、胸キュンな曲が偶数曲にと、交互に収録されていたが、ここでも全く同じ構成。

メンバーは残念ながら、dsのAlex RolleがZeno De Rossiに交代している。
また、全くの新作とは言えず、’03の12月の録音だった。
このバンドの一番の魅力はAndrea Ayassot(一体、何と読むのだろう)のアルトサックスだ。
D’Andrea、あるいはPaul Bleyのピアノをサックスに置き換えたようなプレイで、とても味わい深い。
僕が初めて聞いた時はKenny Garetteが流行った時期だったけれど、
K.G.の頭の中がKonitzになったような演奏だと、感じた。

テナーを含めて、好きなサックス奏者は多いけれど、これほど胸キュンになるプレイヤーは少ない。
Konitzの影響はあるようにも感じるが、スタイルでカテゴライズするのが無意味な、突然変異的な人だ。

それから、bassのAldo Mellaも、地味であるけれど、とてもカッコいい。
ソロもバッキングも意識せず縦横無尽に動くFrancoとAndreaの演奏を、
リズム的にもハーモニー的にも支えているのは彼だと思う。
ベースラインの作り方も面白い。僕がもっと上手ければ、参考にしたいくらい。

ballads__ritulas
Ballads & Ritualsと、本作と聞き比べて感じたのは、Aldo Mellaのベースが上手くなったのかな?という部分。
Andreaのサックスは、相変わらず、せつなく、胸キュンで、可笑しいし、かっこいい。
dsは、初代のAlexを踏襲しているけれど、スカスカ感では、Alexの方が数段素晴らしい。

アルバム全体の内容的には、新しさと言う点では驚く部分も無く平凡なものだった。
期待が大きすぎたのかもしれない。
革新的なものを、より発展させたり、違う形に変化させるのは、難しいことなのだな。
でも、彼らの新しい曲、演奏に触れられたのは、とっても嬉しかった。
奇数曲、偶数曲の落差は相変わらず大きい。それは曲がいいのだし、演奏も良いからだ。
マンネリ盤とは言え、愛聴盤になるのは間違い無い。

Andreaも、Aldoも散々ネットで調べたけれど、殆ど演奏に関する情報は無い。
(初代のds Alex Rolleの名前は、ほんの少し見つけることができる。)
ローカルな場では、精力的な活動をしているのだろうか?
3年間の空白の後に、この1枚。次は、いつ現れるのだろうか。
この音以外に想像するのは難しいのだけれど、他のミュージシャンとの共演も是非聞きたい。

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Franco D'Andrea/ Dancin’ structures (Back beat)
Franco D'Andrea (p)、Andrea Ayassot(as)、Aldo Mella(b)、Zeno De Rossi(ds)
’03 12月録音


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