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April 10, 2005

緑、ちょっと湿った温暖な気候 Pietro Tonolo & Bebo Ferra /Retro

retro
二人とも、イタリアを代表するミュージシャン。
イタリアのCDは増えつつあるけれど、この二人のいずれかが参加しているから、
と言う理由で選んだものも多い。

Pietro Tonolo (ts,ss)、Bebo Ferra (g)に、Luciano Titi(accordion), Pietro Leveratto(wb)の加わったカルッテト。
多分リーダーが決まっているわけでもないのだろう。
4人が、バランスよく、自作曲を提供している。
とても、Egeaらしい楽器編成、サウンド。

Pietro Tonoloは、Paul Motianのバンド(Electric Bebop bandだったかな)で聞いたのが最初。
特に印象が無い。イタリアのテナーねえ、なんて思っただけ。

Egeaでの活動を知らなかったら、ずっと聞かないで終わったかもしれない。
どこかのライナーノーツで読んだのだけれど、Tonoloはクラシックのバイオリン奏者を目指していたらしい。
ジャズのサックス奏者になる決意をしたのは、成人になってからとのこと。
勿論、サックスについても幼少のころから慣れ親しんでいたようだ。

僕は彼については、安定した優しい音色と、メロディに魅力を感じる。
手に汗を握ったり、背筋がゾクゾクするようなフレーズなんか、殆ど出てこないのだけれど、
ひたすらジェントル、テンダーな世界。
アメリカジャズとの接点は殆ど感じない。やはり、クラシック音楽の教育の影響などもあるのだろうか?
まあ、これはアンサンブルに重きを置いたEGEAレーベルの1面が良く現れているのかもしれない。
(Contosなんていう、スリル一杯なCDもあるので、要注意。)

一方、Bebo Ferraは経歴は良く分からないけれど、アコースティックギターをメインとした演奏が多い。
(Godinのギターを使ってる写真を見たことがある。)
魅力的なベーシスト、Paolino Dalla Portaとの、素敵な共演アルバムが何枚もあるので、ファンも多いのでは。

この人は、結構スリリングな演奏をするのだけど、やはりTonoloと同じようなカラー・香りを感じる。
高層ビル街、コンクリート、ガラス。。。そんな光景が目に浮かぶようなジャズも大好きなのだけれど、
彼らの音楽から聞こえるのは、”きれい”な水と、緑、ちょっと湿った温暖な気候。
シニカルなんて言葉も、どこからも聞こえない。

たまには、(本当はいつも?)こういう音楽を聞くのもいいと思う。

Tonoloの作曲した1曲目Un giono feriale(イタリアのCDは曲名の意味が分からないので、困る)を、
ちょっとでも聞けば、彼らの魅力は理解できるだろう。
思索的なBebo Ferraのイントロ、とても彼らしい指弾きによるコンピングに、Ts、アコーディオンのユニゾンによる優しいテーマ(隣のトトロだ、なんて言わないように)が乗っかってくる。
続くtsソロの出だしのフレーズ、それから最後の空気に溶け込んでいくようなフレーズが、とっても良い。

今週は、Tonoloを沢山聞こうかな。

追記:
Bebo Ferraは最近、vib、bとのトリオで新譜を出したけれど、なんとタイトルがBill Evans project !
(bがリーダー?)今、注文中だけれど、とっても楽しみだ。

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Pietro Tonolo & Bebo Ferra /Retro(EGEA)
Pietro Tonolo (ts,ss)、Bebo Ferra (g)、Luciano Titi(accordion), Pietro Leveratto(wb)

’00 11月録音(多分)

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