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April 12, 2005

Pietoro Tonoloのduoアルバム

Egeaはduoアルバムの宝庫だ。
Sax奏者のTonoloの他、Enrico Pieranunzi(p)、Gabiriele Mirabassi(cl)が相手を変えながら何枚かのアルバムをリリースしている。
どんな編成にしても演奏者(聴衆も)は同じ空気を感じる必要が有るのだけれど、duoではその時に生れる緊張感が特に強く感じられるので好きだ。
リスナーにしては、良い音楽だと分かっても、同じ空気(特に僕の場合はリズム)が感じられない時が有るのだけれど、何度か聞いて、それがすっきりすると嬉しい。

Tonoloの相手はPaolo BirroとDanilo Rea。Birroもこのコンパクトな編成が好きなのか、Emanuele Cisiと2枚(May dance, Hidden song), Massimo Salvagniniと1枚(Vivo sonhando)のduoアルバムを作っている。Claudio FasoliのResumeでも4曲が二人のduetだ。

Reaは、このブログにも何度も名前lが挙がっている僕のお気にいりのピアニスト。テクニックも凄いし、感情にまかせた高揚感がスリリング。
主従が終始入れ換わるduoでは相手を選ぶかもしれないけれどTonoloだったら申し分無い組み合せだと思う。

Sotto la luna
sottolaluna
ReaとのDuo。
′98のThearo del Pavone di Pergiaでのライブパフォーマンス。Egeaはホールでの一発録が多く(おそらく)、ライブ録音は珍しい。

3、5曲目:静かな曲調の中で爆発寸前のreaのピアノが格好良い。
7曲目:神様に祈るようなシンプルな3拍子の曲。
たんたんとメロディを綴るtonoloのs sax、それに続くreaのソロ(ひょっとしてフリーなインプロ?)が美しい。


Autunno
autunno
こっちはBirroとのduo。
ジャケット、アルバムタイトル(多分autumn?)から秋を感じる。
先入観もあって、この季節に聞くことは少ないのだけれど、繰り返し聞いてしまった。
Sotto la lunaはライブでもあったためジャズ的なハプニングを期待したのかもしれない。
比較的単純な構成が多かった。

それに対し、Autunnoはきれいなメロディが多い一方で、凝った構成の曲が多い。
アンサンブルを重要視したのか。
テナーよりソプラノを使う機会が多いが、ピアノ高音部との微妙な調和を期待したのかもしれない。
アドリブソロは無しでテーマのみで終わる曲もある。

好きな曲ばかりなのだけれど、
5曲目は少しひねくれたイントロ、ルバートによるテーマの提示を経て、
強烈にスイングする4ビートのソロパートに突入する。
このアルバムの中では最もジャズらしい演奏。かっこいい!

8曲目も変わった(陰鬱な)イントロ。
これ以上続いたら嫌だよなと思っていると、
突然可愛いらしさ、美しさに微量のほろにがさが混ざったソプラノのメロディが飛びこんでくる。
他にも寂しげなジャケットを想像させるような1曲目、
タイトル(luna park)もメロディも優雅なゆったりしたワルツの3曲目、ワイルドにブローする9曲目など…
魅力たっぷりなアルバムだ。

このアルバムではBirroが、まっすぐなBleyという感じ。これも新しい発見だった。

追記:
TONOLO3
2枚ともとってもいいアルバムだけれど、Tonoloは’94にもピアニスト4人とのDuoアルバム(Simbiosi)を作っている。Birro、Reaのほか、Rita Marcoturri, Riccardo Zengaが参加。
ちょっと古い録音だけれど、こちらも、お勧め。


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Pietro Tonolo(ts,ss) & Danilo Rea / Sotto la luna (Egea)
'98 録音

Pietro Tonolo(ts,ss) & Paolo Birro / Autunno (Egea)
'01 録音

Pietro Tonolo/ Simbiosi (Splasc(h))
Pietro Tonolo(ts,ss) , Paolo Birro(p), Danilo Rea(p), Rita Marcoturri(p), Riccardo Zenga(p)
'94録音

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