« Andrew Rathbun/ Jade | Main | Jeanette Lindström / Feathers »

March 05, 2005

solar cat

solarcat

The solar cat book by Jim Augustine

隣の猫2匹は、毎朝晴れていると、窓際で日向ぼっこしている。
そんな彼らを見ていて、この絵本を引っ張り出してきた。
たまに覗いているle-feu-folletさんのページにも猫の絵本を見つけたのも、読みたくなったきっかけ。
http://d.hatena.ne.jp/le-feu-follet/20050224#p1

作者は建築用ソーラーシステムのエンジニア。
猫は、素晴らしソーラーシステムなんだと言ってるのが可笑しい。

人間は地の果てまで行って、大変な苦労をして石油を掘って、効率悪く暖冷房に使っている。
(最近のエアコンの省エネ効率COPの進歩はすんごいけれどね。)
猫は寒きゃ、日向ぼっこをし、暑きゃ日陰で涼む。
昔から、猫は太陽エネルギーをうまく使ってきたんだ。。

もし、猫を暖房に使ったら?そんな試算もあったりする。
この本は1979年に書かれたのだけれど、アメリカが使う総エネルギーを賄うには932億匹の猫が必要。
でも、1匹の猫が毎年8匹産んで、猫の平均寿命が15年であったら、9.3年で達成できちゃう。
(スタートは2400万匹)

結論は、人間のソーラーシステム同様、なかなか元が合わないだというもの、というのもトホホで猫らしい。
人間のソーラーシステムは初期投資、猫は維持費(エサ、病気の時の治療費)が大きいのだ。
でも、猫はニャーオン、或るはゴロゴロで、人間の体だけでなく、心もあっためてくれるからね。

・・・・そんな本。
熱の単位にBTU(british thermal unit...アメリカはISOの時代にこんな単位を、現在も使っている)をもじったCTUなんて単位が定義されてるのも、笑える。注釈には、「イギリス人が作るはるか以前に猫はCTUをつくってました。」

今、ネットで検索したら、この本はThe Return of The Solar Cat Bookというタイトルで、再発されていた。
http://www.solarcat.com/
初版から25年経ち、エネルギー諸事情、エネルギー単価も変わってきたので、一部修正、加筆をしたらしい。
記事を読むと、DOE(エネルギー省)も後援する学会(2004 National Solar Energy Conference )で、Jim Augustineが招待講演をしている。
作者は、おそらく技術的も優れていて、色々な研究・開発活動をしていると思うけれど、まだまだ、日本では、このようなユーモアを受けれいれる土壌は、官学には無いと思う(*)。うらやましいことだ。

*ソーラーシステムを茶化しているけれど、これは愛情の裏返し(問題も多いけれど、可愛いヤツ・・・猫と同じ)であって、同業者は、それを良く理解しているのだと思う。

アメリカって、本当に嫌な国だと思う一方で、やっぱり素敵なところも多いと思う。
京都議定書にも相容れない国だが、省エネ技術(とくに建築分野)では、日本よりずっと進んでいると、僕は思っている。ユーモアを持ちながら、新しいことにチャレンジする気持ち。
きっと、そういう人が多いと思う。・・・・僕も遅ればせながら、そうなりたい。

|

« Andrew Rathbun/ Jade | Main | Jeanette Lindström / Feathers »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference solar cat:

« Andrew Rathbun/ Jade | Main | Jeanette Lindström / Feathers »