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March 13, 2005

Drew Gress/ Spin & Drift

drew_gress
Drew Gressは、今Fred Herschと一緒に活動をしているようだ。
David Finckと共に、最近僕が気に入っているベーシストの一人。

初めて、彼の名前を知ったのは、Pharoah Sandersをフィーチャーした
Franklin Kiermyer(ds)のSolomon’s Daughter。(これは、凄いアルバム)
’94の録音なので、随分前に聞いたのだけれど、その時は演奏に対しては、特に印象は持たず、
名前だけ記憶に残っていた。

Davidは40前半、僕と同じくらいの歳だ。Fred Herschのアルバムでは柔和な顔写真を見ることができる。
Pharoahのアルバムへの参加したように、フリーやアブストラクトな曲にも興味があるようだ。
このアルバムでは、フリーこそ無いが、アブストラクトな曲が幾つか聞くことができる。

メンバーは、Tim Berne(as, bs), Uri Caine(p), Tom Rainey(ds)とのカルテット。
Tim Berneは、一緒くたにするとファンに怒られそうだけれど、Thomas Chapin, Marty Ehrichと同様な系列。
Uri CaineはDavid Douglousバンドのピアノだけれど、
最近Drewと、ピアノトリオでVillage Vanguardでのライブ録音をリーリスしている。
Tom Raineyもいいdsで、最近どこかのアルバムでオっと、思ったのだけど、思い出せない。
この辺の人脈をたどっていくと、色々面白い音楽が聴けそうだ。

このアルバムの印象は知的で、かっこいい演奏。
全体的に張り詰めた緊張感があり、それが気持ちいい。
Tim Berneのas、bsのユニゾン(多重録音だけど)の鋭角的なリフが、ビシバシ決まるダンサブルな1曲目。
ちょっとDisappearing, Act 1というタイトルにはそぐわない演奏かもしれない。
考えようによっては、asとpのソロ交換が、消えたり、現れたりを表現しているような気もするけれど。
Timは、Thomas、Martyと比較すると過度にブロウすることは少なく、ちょっと線が細い感じもする。
でも、この二人と同様の変な爽快さを味わえる。

6、7曲目もダンサブルなファンクナンバー。どちらもブイブイ言ってる、Drewのベースがかっこいい。
Uri Cainの少し壊れかかっっているけれど美しいピアノも良い。
6曲目では、Timのbsのソロが聞ける。
曲名はそれぞれ、”The sledmouth chronicles", “Here, at the bottom of the sky….”
前者は、意味分からないけれど、両方とも何ともかっこ良い響き。

2曲目、4曲目は、アブストラクトな印象の曲。2曲目はDrewのベースソロのイントロから始まる、早めの4ビートだ。

こうした、クールでかっこいい曲に挟まれるのが、静かな雰囲気の3,5,8,9曲目。

3曲目“It was after rain that angel came”は、非常に美しい、ゆったり目のワルツ。
Drew、Uri、Timとソロが引き継がれるけれど、3者とも、とてもリリカル。
5曲目は、Drewのsteel gも交えた(単にグワーンって鳴ってるだけだが、面白い効果)、
浮遊感あふれた、ちょっとシニカルな味わいのスローナンバー。

8曲目Pangは、辞書で意味を見たら「(精神的)苦痛」って意味のようだ。
ピアノの静かなイントロからAsとbのユニゾンから始まるバラッド。
テーマの後、Drewのソロが始まると、ふっと、伴奏が消える。
暫くして、ピアノが入り、dsが入り、最後にasが加わり、その上でDrewのソロが続く。
とても感動的な演奏だと、僕は思う。
楽器が加わることで、だんだん、癒されていくような雰囲気。
そして、後テーマ。でも最後は突き放されたように、終わってしまう。それが、かえって印象的。

9曲目もDrewのソロが前面に出た、静かな曲調。中音域を多用したベースが力強い。
2分足らずで、フェイドアウト。ちょっと、物足り無いけれど、8曲目を際立たせるのに、良かったかもしれない。

JTのGorillaとは、比較しようも無い音楽。
でも、両方ともMusicなんだよな。
Give me the music
Mr. Music
Let the music be there too

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Drew Gress/ Spin & Drift (premonition records)
Drew Gress(b), Tim Berne(as, bs), Uri Caine(p), Tom Rainey(ds)
2000 6/10-11録音

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