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March 18, 2005

Billy Pierce /Rio

rio
Lee Morgan/The procrastinator(Blue note)は、Leeのダサ格好良さが詰まったアルバム。
Leeの、例えば1曲目のなんとも言えないセンスと迷いの無いソロの格好良さに困惑してしまうのだけれど、時々Shorter作の2曲″Rio″、″Dear sir″を聞くために引っ張出している。

全編にわたり、Leeをはじめメンバーの素晴らしく格好良いソロが聞けて、満足なのだけれど、
僕は上記2曲をShorter自身のアルバムで聞きたかった。
とてもShorterらしいメロディ、Shorterらしいソロ。


テナー奏者のBilly Pierce、Dale Fielder(*)がこの2曲をそれぞれのアルバムでカバーしている。
Shorterの沢山の名曲から、この2つを、わざわざ選んでいるなんて。。。
僕と同じ気持ちなのかもしれない。
*Dale Fielder/ Dear Sir(clarion jazz) Shorter集であるのだが、うーむの出来。

Billy pierce の"Rio"。
このアルバムでは上記2曲以外にSweet Pea、Irisも演奏している。
他の曲も似たような曲調が多く、Shorter集のような趣きもある。

メンバーはShorterフリークで知られるKirk Lightsey(p)、Santi Debriano(b)、Yron Israel(d)のワンホーンカルテット。

Rio、Dear sirはともに原曲と比較して速いテンポだ。
Dear sirはLee盤では、 微妙なバラッドテンポで演奏されており、得体の知れない緊張感と浮遊感があった。
ここでは遅めのシャッフルビートで演奏されている。
BillyとKirkの力強い演奏が中々良い。
それと対象的なのがsantiの思索的なアルコソロ。ちょっと変わったテイストで興味を持った。

Lee盤では、Lee、Shorter、Hancock、Hatcherson(姓、名がゴチャゴチャ)のすご腕揃いのため、
それぞれのソロは短かかったが、本盤ではbillyのソロがたっぷり聞くことが出来る。
Shorterとの比較なんてことはせず、充分に堪能出来る演奏だと思う。

KirkはShorterフリークと言いながら、芸風的には殆ど接点がない。
ゴツゴツのライン。宙を漂うことなく、地面にしっかり足をつけた、ゆっくりな足取り。
他の作品ではshorterの曲と演奏にミスマッチを感じてしまう。
でも、このCDでは、そんな持ち味がうまく活かされていると思う。

Shorter作4曲以外は、Keithの2曲。
残りの3曲はIvan LinsのSaindo De Mim, Edu LoboのPra DizerAdeus, スタンダード?のMoment to moment 。
この3曲でBillyはソプラノを吹いている。
それぞれの曲も良いけれど、溢れるようにきれいなフレーズを繰り出すBillyが素晴らしい。

このアルバムでの収穫は、Kirkの魅力を再認識したこと、
地味だけれど、いつかはこんな演奏をしたいと思わせるSantiの強靭なベース、
それから、Billyのソプラノの素晴らしさだ。

Billy PierceはMessengers、Tonyのバンドで活躍したけれど、あまり目立ったリーダー作が無い。
'94に録音された、このアルバム以降、どんな活動をしているのだろう。

追記:
このアルバム、すごく好きなのだが、Keithの2曲は余分に感じた。指が回らないKirkが、ちょっと可哀想。
続けてLee盤を聞くと、改めてShorter, Hancock, Ronの凄さを感じる。この頃のRonはすげーよな。

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Billy pierce /Rio (Ballads and Bossa Novas) (sunny side)

Billy Pierce(ts,ss) 、Kirk Lightsey(p)、Santi Debriano(b)、Yron Israel(d)
'94 5月録音


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