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February 12, 2005

煮え切らなさ Tomasz Stanko/Suspended Night

stanko"煮え切らなさ″って良しあしを別にして、ジャズに重要な要素だと思う。
普通のジャズマンはそれを極力排除した演奏を心掛けているのだろう。
ベルリンのマイルス、ポートレイトのエバンス…リスナーから見たら全く無駄の無い潔い演奏。
逆に聞いていてイライラするような煮え切らない演奏 に出会ってしまうこともある。


Tomasz Stanko…
おたんこなす みたいな変な名前。
Tomasz のアルバムは半分も聞いて無いけれど、
ECMを代表するもう二人のトランペッターEnrico Rava、Kenny Wheelerと同じ位好きだ。

Tomaszの音楽って、冒頭に挙げた意味と少し違うのだけど、"煮え切らなさ”ってのを感じる。
例えば陰鬱、偏執なんて言葉が彼の演奏を表現するキーワードかもしれないけれど、
"煮え切らなさ″と言うのが彼の特徴でもあり魅力だと思う。

「人生なんてすっぱり割り切れることなんて殆ど無い。
 ぐるぐる同じところを行ったり来たりで、大切なことだってまともな判断、決断をできたこと無い。
 それでも、いいや。」

・・・・こんな、煮え切らない僕の気持ちと、Tomaszの演奏はうまくシンクロしてしまう。

きっと彼自身は、強靭な人間で煮え切らないところなんて、無いと思うのだけど、音楽からは、
「煮え切らなさ」を感じてしまうのだよな。

Tomasz Stanko/Suspended Night (ECM 1868)
Tomasz Stanko(tp)、MARCIN WASILEWSKI (p) 、SLAWOMIRl KURKIEWICZ (b) 、MICHAL MISKIEWICZ (ds)

このアルバムは昨年買ったCDの中でも、特に良く聞いた1枚。
前作に引き続き、ポーランドの若手トリオSimple Acoustic Trioとの共演。
日本語の語感からは非常に軟弱に聞こる名前だけれど(私はとてもダサく感じるのだけど)、
とても素晴らしい演奏をしてる。
トリオ単体のアルバムも是非聞いてみたい。

爽やかって言葉が絶対似合わないスタンコだけれど、彼のアルバムの中では、爽やかなアルバムと思う。
スタンコとしては、若者の精神についつい、染まってしまったのかもしれない。
(中ジャケのテレ笑いの写真から、そう想像してしまう。)
3曲目は、とても軽いビートに乗った、らしからぬメロディが素敵。
この曲はピアノトリオが主役って感じなのだけれど、またいいのだよなあ。

その他も、全ていい曲ばかり。それなのに曲名はI~Xの番号のみで、そこもスタンコらしいとこ。(はあ)


<ジャズ(イタリア以外の欧系)>


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