Gilefema
Ariaと一緒に買ったObliq soundからリリースされたアルバム。
Lionel Loueke(g, vo)、Massimo Biolcati(wb)、 Ferenc Nemeth(ds)のトリオだ。
リーダーのLouekeは、ショーター、ハンコックもその才能を買っているらしい。
昨年、Santanaが来日した時に、ギタリストがもう1人居たけれど、彼がそうだったのかもしれない。(全く、調べてないで言ってます。)
Loekeの歌は、他のアフリカミュージシャンと同じようなプリミティブな趣きがある。
時にはメセニーバンドのような洗練された面、浮遊感もあって、とても新鮮だ。
アフリカの音楽って、今まで、それほど魅力を感じなかったけれど、これは愛聴盤になりそう。
全部で13曲と、盛り沢山なのだけれど、3人がそれぞれ曲を提供している。
Louekeが6曲、Biolcatiが4曲、Nemethが3曲。
3人が書く曲のタイプが異なるのが、全曲聴いても全く飽きさせない一つの理由だと思う。
Loekeの書く曲は、トラッドなフォーク・ブルースのような曲。単純なリフが使われることも多い。
BのBiolcatiとDsのNemethは、おそらくLoekeにメセニーの影を感じたのか?
Loekeとは逆に、PMGのような洗練された曲を書いているのが、ちょっと可笑しい。
こんなバラバラな曲想なのだけれど、統一感があるのは、Loekeの歌・ギターがものすごく個性的だからだろう。
ノンエフェクトのギターにユニゾンで被るLoekeの不思議な歌声。
コンテポラリーな浮遊感あるフレーズを、よりフワフワとさせる。
おそらくピックよりも指弾きをメインとしていて、相当なテクニシャンではないかと…
ギタートリオというシンプルな構成が、それからb、dsの二人が、スカスカな空間を提供しているのが、Loekeの歌、ギターを特に際立たせていて、良いと思う。
うちジャケには、Obliq soundのプロデューサーのMichele Locatelliが、トリオの3人と並んで写っている。
メンバーと同様、30代前半くらいの、知的な風貌のお兄さん。
Obliq soundの多くのアルバムのプロデュースをLocatelliがやっているみたい。
一緒に買ったAisha duoってヴァイブとマリンバのduoでは曲も提供していた。
なんだか、良質なバンドを幾つも紹介してくれそうな雰囲気で、とても楽しみだ、このレーベルは。
Luigi Bonafede - Pietro Tonolo Duo なんてのも、HPを見ると紹介されている。
まだCDリリースされてないけれど、待ち遠しいなあ。
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Gilefema (Obliq sound)
Lionel Loueke(g, vo)、Massimo Biolcati(wb)、 Ferenc Nemeth(ds)
’04 9月録音
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